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古い常識人の敗北

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織田信長を暗殺した明智光秀が、
天王山(京都府大山崎町)の戦いで羽柴秀吉に敗れ、
“三日”天下に終わったことについて、
天王山の古戦場紹介ボードに、
「古い常識人の敗北」と評していた言葉が印象的だった…・・・。

古い常識に縛られて、社会に閉塞感が漂っている。
そんな時、活き活きとした新しい社会をつくるためには、
古い常識人から見れば“非常識”とも思える、
破天荒な人物が必要だ。

しかしこうした人物は、
旧来のルールで守られてきた、
甘い汁を吸い続けた“常識”人にとっては危険極まりない。

社会の仕組みがもはや時代にそぐわず、
様々な弊害が出ているにもかかわらず、
“常識”という御旗を立てて、
旧来既得権益層を結集し、
新たな改革者を総動員でぶっ潰してしまう。

今の日本の政治は、社会のさまざまな面で、
昔の常識を守る人が儲ける仕組みになっていて、
国が借金だらけだろうが、
医療費や年金が足りなかろうが、
妙な制度を新設したり、
いらんものに金をばらまいたりして、
既得権益層だけが得する仕組みを、
時には検察や警察権力をも使って、
何が何でも守ろうとしている。

織田信長という人物は、
きっと旧来の既得権益層にとって、
目の上のたんこぶだったはずだ。
しかしそれを排除してくれた、
明智光秀を支持する人は少なかったのか、
やっぱり改革の流れは変えちゃダメだよねって、
思っていた“世論”が圧倒的に多かったのか、
古い常識人=明智光秀は敗北し、
新しい非常識人=織田信長の流れを汲む、
羽柴秀吉に天下が転がり込んできたのかもしれない。

今、新たな戦国武将ブームにわいている。
これまでのブームとは違い、
新しい常識を持った人々が興味を持ち、
そのせいか、神社に奉納された絵馬に、
萌え武将キャラを描いているのだが、
それに否定的な意見も多く寄せられているという。

しかし常に常識は塗り替えられ、
時代に応じた新しいルールが必要になることを、
戦国の歴史を学べば、暗示しているのことではないか。

ちなみに織田信長が寺社勢力と徹底的に戦ったのは、
彼らが自由経済を阻害する、
既得権益を持っていたからだともいわれている。
別に信長が宗教がきらいとか好きとかいう次元で、
寺社勢力をぶっ潰したわけではないともいう。

今、世界も日本も時代の大きな過渡期にあるが、
残念ながら今は、古い常識人が敗北することなく居座り、
新しい常識人が敗北を強いられている。

いつ古い常識人が敗北する日が来るか。

歴史から学ぶべきことは多い。

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by kasakoblog | 2009-05-15 21:51 | 政治

好きを仕事にするセルフブランディング&ブログ術を教えるかさこ塾主宰。撮影と執筆をこなすカメラマン&ライター。個人活動紹介冊子=セルフマガジン編集者。心に残るメッセージソングライター。


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