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カナダはSARSも多かった

日本の新型インフルエンザ感染ルートは、
神戸の高校生のカナダ滞在によるものといわれているが、
(カナダで感染ではなく米国経由の乗継便内という可能性もある)
2003年に香港を中心に大流行したSARSの時も、
なぜかカナダの感染者が多いことが不思議だった。

SARSはアジアで大流行したというイメージが強い。
しかしWHOの統計データに見ると、
1位 中国本土 感染者5327人 死者349人
2位 香港   感染者1755人 死者299人
3位 台湾   感染者346人 死者37人
まではうなづけるが、その次がなんとカナダで、
4位 カナダ  感染者251人 死者43人
で、なんとシンガポールよりも多い人数なのである。

なぜアジアの、しかも香港周辺で大流行したSARSが、
カナダだけに異様に飛び火しているのか謎だ。

今回の新型インフルもカナダは、
アメリカ、メキシコについで3番目に多い感染者だ。
まあ今回はSARSの時とは違い、
距離的には近いし、貿易関係は強固だが、
メキシコと関係が深いスペインよりもはるかに多い。

メキシコで新型インフルの感染者が多くても、
医療体制や衛生環境が悪いと言われれば、
なるほどだから多いのかとか納得できるけど、
カナダってそういう面で悪いとはあんまり思えないから余計不思議。

SARSでも新型インフルでも、
当事国ではないのに感染者が多いカナダ。
その原因を調べると、
新型インフルが感染しやすい環境なのか人体なのかがわかり、
それが予防につながるとよいのだが。

そういえば舛添大臣が大フライングして、
自分の手柄のごとき緊急会見を開いて、
感染した疑いがあると発表された横浜の高校生も、
思えばカナダ帰りだった。
新型には感染していなかったけど、
インフルエンザにはなってしまったわけで。

なぜカナダが多いのか。
不思議だ。


・SARS感染者統計(WHO)
http://www.who.int/csr/sars/country/table2004_04_21/en/index.html
・新型インフル各国別感染者統計(国立感染研究所HP)
http://idsc.nih.go.jp/disease/swine_influenza/case2009/090514case.html

by kasakoblog | 2009-05-16 22:44

好きを仕事にするセルフブランディング&ブログ術を教えるかさこ塾主宰。撮影と執筆をこなすカメラマン&ライター。個人活動紹介冊子=セルフマガジン編集者。心に残るメッセージソングライター。


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