2009年 06月 16日
映画ハゲタカ原作本
6/6から公開されている映画ハゲタカの原作本、
「レッドゾーン」上下巻を読みましたが、
そこそこおもしろかったです!

「レッドゾーン」の前作で、すでに文庫化されている、
「ハゲタカ」「ハゲタカ2」の方が、
個人的にはおもしろかったとは思いますが、
「レッドゾーン」は企業買収劇のスケールがさらにアップし、
日本最大の自動車企業に買収の名乗りを上げた中国系ファンドに、
様々な魑魅魍魎(ちみもうりょう=いろいろなバケモノ)たちが、
絡んでくる、スリリングな企業・経済小説となっています。

しかも「レッドゾーン」は、
金融危機やサブプライムローン問題や、
日本企業の問題点など、
今の経済情勢をうまく盛り込んでいるので、
現実世界で起きている物語のようにも読めます。

ただ原作本が買いかというと個人的には微妙。
ハードカバーで上下巻あわせると3570円。
それだったら映画見た方が、
安いし、わかりやすく見れるのでは、
とも思っています。
(といっても映画を見ていないので、
映画の完成度がどの程度のものかは不明だが)

企業買収に絡む経済戦争的物語に興味ある方は、
ちょっと値段は高いですが、
そこそこおもしろいので、
ハードカバーを購入してもよいかもしれません。

ただ現実世界のM&A(企業買収)はというと、
金融危機の影響で金余りから一転して、
各企業も金融機関も金策に必死になっているため、
ド派手な買収劇は少なくなり、
M&Aバブルともいうべき一時期の状況より、
下火になった印象はある。

ちょうどホリエモンが出てきた時が、
世界経済バブルの真っ最中で、
世界中に金があふれていたため、
企業は他企業を買収して、
一挙に自社の規模を拡大しようとしたし、
その資金の手当てを金融機関がばんばん行っていたので、
M&Aのニュースが連日のように報道されていた。

不況になった「おかげで」ともいうべきか、
やみくもなM&Aは減っている感じはする。

とはいえ所詮、景気は循環し、
またバブルが生まれる可能性もある。
すでに原油価格が7ヵ月ぶりの高値となる、
1バレル=70ドルをつけるなど、
再び、金の動きがにわかに活発化する気配もある。

金を右から左へと動かすだけで、
莫大な利益を生み出す人たちがいる。
そんな人たちの動きによって、
われわれの実生活にまで多大な影響が出ることもある。
そんなことをおぼろげながら知るには、
「レッドゾーン」や「ハゲタカ」はおもしろいかと思います。

・ハゲタカ
・レッドゾーン

by kasakoblog | 2009-06-16 21:17 | 書評・映画評


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