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地方分権なのに自民党総裁にこだわる東国原の謎

東国原の国政転身はシャレなんかじゃない。
昨日もテレビに出ていたが国政やる気まんまんだ。

彼がなぜ国政に転身したいかはわかった。
地方分権がしたいという。
それはそれで立派なことだ。

しかし、彼がやりたいことが地方分権なら、
なぜ自民党で、なぜ自民党を変えることが必要なのか。
彼は「自民党から先にオファーが来ただけ」
と言い訳がましく連呼するが、
地方分権をしたいなら、誰かのオファーが来る前に、
自分が地方分権するために、行動すればよかろう。

彼がもし本当に地方分権したいなら、
総裁候補であっても自民党から出馬することは、
地方分権に逆行することではないのか。

彼が自民党から出馬すれば、
自民党にかなりの票が流れるだろう。
彼が指摘する、旧態依然とした反地方分権の害悪自民党政治家を、
自らが出馬することによって応援することになる。
そういう政治家が彼の出馬のせいで、
本来なら落選していたのに当選になったら、
地方分権も、彼が空騒ぎする「霞が関との対決だ!」もできなくなる。

本当に彼の一番やりたいことが地方分権・脱官僚なら、
地方分権なんかまったくする気がない、
したとしても全部骨抜き、先送り、
中央官僚に有利にする自民党の出馬要請を、
どんな条件だろうと断ればいい。

そもそも彼が地方分権を本当にしたいなら、
自民党で総裁候補になることじゃなく、
自民党を変えることでもなく、
民主党と協力するか、
新党立ち上げて、地方分権に熱心な、
自民・民主から議員を引き抜けばいいだけの話。
もしくは橋下知事のように、
知事でグループを作り、国政に圧力をかける、
といった方が、現実的に地方分権が進むだろう。

東国原は本当に地方分権がしたいだろうか?
それとも単に自民党から出馬したいだけなのか。
今の発言、行動を見ていると、
地方分権がしたいのに、
地方分権とは逆行する政党を、
応援することにこだわっていることがまるで理解できない。

東国原は目的と手段がごっちゃになっているのではないか。
目的が地方分権なら、手段が自民党総裁というのはおかしい。
地方分権は宮崎県民をほっぽりだす言い訳の手段に過ぎず、
本当の目的は自民党総裁になることなんじゃないのか?
と思われても仕方がないだろう。

地方分権が本当の目的なら、
今のようなおかしな行動はしないと思う。
一体、彼は何をやりたいのだろう?
本当に地方分権をやりたいのなら、
自民党に肩入れすることは、
まるっきり逆行するはずなのに。

地方分権といいながら国政でトップになりたいのは、
これまでの自民党道路族議員と同じ、
国の予算をふんだくって、
おらが町に道路を造りたいだけの、エセ地方分権論者ではないのか。

だからワタミ会長に、
地方分権は素晴らしいが国の財政はどうするのかと問われ、
声が聴こえない芝居までうって、
※芝居かどうかは不明だが、
実にタイミングのよいところで聴こえなかった
国の財政の質問をスルーしようとしたが、
福澤アナに再度聴かれて、
しどろもどろのわけわからん回答していた。

私は道州制はいいと思いますよ。
道州制は一説には無駄な役人を廃止でき、
5.8兆円(実に消費税3%分)削減できるとの試算もある。

ところがそういうことにはまったく頭がいかず、
地方分権地方分権とそれしか言わないのなら、
そりゃ「あんたは地方分権以外の国政考えてんのか?」
と突っ込まれて逆ギレしても、
国民の理解は得られないだろう。

人気があるから発言は強気だが、
信用ならない東国原にどれだけの人が騙されるのか。

ピンチの自民党を救って、
地方分権ができると思ったら、
東国原は政治家としての資質を、
完全に失っているとしかいいようがない。

なぜ東国原は自民党にこだわるのか。
なぜ自民党総裁にこだわるのか。
地方分権ができるのであれば、
知事会のマニュフェストを飲ませることだけで十分じゃないか。

どうにも東国原の今回の一連の行動は、
まったく理解がしがたい。

まあしかし彼は実にずる賢い。
しっかり自分の逃げ道は用意してある。
これだけ国政と騒いでいながら、
自民からも民主からも相手にされなければ、
「私は県民のためにしばらく知事としてがんばる」
とかいうんだろうな。

by kasakoblog | 2009-06-28 21:32 | 政治

好きを仕事にするセルフブランディング&ブログ術を教えるかさこ塾主宰。撮影と執筆をこなすカメラマン&ライター。個人活動紹介冊子=セルフマガジン編集者。心に残るメッセージソングライター。


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