2009年 07月 31日
私はレーザー手術で失敗した
レーザーで視力回復するレーシック手術を受けた患者で、
感染症被害が多発し、病院を訴えたというニュースがあったが、
私は2002年、腰痛(椎間板ヘルニア)でレーザー手術を受けたが、
腰痛は悪化し、歩けなくなり、
手術代60万円は無駄となり、
整形外科で切開手術を受け直すという体験をしている。

健康保険の効かない“最先端”医療って難しい。
たった15分程度のレーザー手術で、
視力が回復し、めがねもコンタクトもいらないのなら、
こんな素晴らしい治療方法はない。

椎間板ヘルニアも同じ。
私ははじめ整形外科に通ったが、
切開手術を勧められた。
しかし手術後、1ヵ月の入院が必要で、
しかも手術は全身麻酔で体を切る。
1ヵ月も会社休めないし、
全身麻酔で体を切るってやっぱり恐い。

そんな時、
体を切らずにレーザーで治る!
入院不要の日帰り手術!
という椎間板ヘルニアのレーザー手術のうたい文句に誘われた。
テレビでも紹介されていた。
しかしまんまと失敗してしまい、
結果、時間もお金もロスすることになった。

何が難しいかって、
すべてが失敗するわけではないということ。
実際にレーザーで成功している人はたくさんいるわけです。
私はたまたま失敗しただけで、
もしかしたら成功したかもしれない。
だから絶対にレーザーがダメとは言い切れないし、
もしそうだとしたら、
レーザー手術自体が禁止されているはずだし。

レーザーで視力回復。
なんとも魅力的で画期的な手術方法だと思う。
今回、レーシックで被害が出たのは、
レーシックそのものの問題ではなく、
衛生管理の問題が原因かもしれない。
そうだとすれば、それさえしっかりすれば、
失敗することはないといえるかもしれない。

ただ私がうさんくさいと思うのは、
レーシックにしてもヘルニアのレーザー手術にしても、
いいことばかりしか書いていないこと。
「レーシックは最も安全な手術方法」
「失明することはない」
「金利0%ローンで手術代を払える」
「友人を紹介すれば3万円キャッシュバックする」

この世の中に100%安全といえるものがあるのだろうか。
ましてや医療で。
別にレーシックやレーザー手術を否定するつもりはないけど、
100%安全とかいうよりも、
手術にはこんなリスクもあり、
こんな風に失敗する可能性もあるけど、
それでもやりますか?といわれた方が、
むしろ信頼ができると思う。

そもそも100%安全なら、
過剰に顧客を優遇した金利0%とか、
多額のキャッシュバックとかする必要ないわけです。
堂々と手術代を取ればいいわけです。
しかし優遇政策をしないと客が集まらないのかと、
逆に不安に思ってしまうわけです。

投資の儲け話でよく騙されたのがニュースになるけど、
そういうのって、ほとんどいいことばかりしか言っていない。
絶対に儲かるとか、損はしないとか。
でもそれこそがうさんくさいわけで、
信頼のおける投資商品なら、
こんな場合は損をします、
もしかしたら元金の半分になってしまうこともあるとか、
正直に言ってくれた方が納得できるわけです。

どんなサービスや商品についても、
いいことばかりを言う宣伝手法は信用ならないから、
やめた方がいいんじゃないか。
だってこの世の中に完璧なものなんかないんだし。
きちんと商品のデメリットもいう。
その方が消費者から信頼されるし、
後から文句を言われることも少なくなるだろう。

消費者の側もいいことばかりを信用しないことだ。
たとえばある手術の成功率が99%だとしたら、
100人に1人は必ず失敗するわけで、
その1人に自分がなるかもしれない。
そのリスクを賭けてでも、
めがねもなくコンタクトもない、
裸眼の視力回復をしたいと思うならすればいいわけで、
失敗した場合のリスクを考えておいた方がいいと思う。

私はレーシックは当面する気はない。
なぜなら私の職業=カメラマンは目が命だからだ。
めがねで撮影することに不便さはそれほど感じていない。
もちろん、めがねなしの方がいいに決まっている。
でも1%なのか0.1%なのかわからないけど、
失敗するリスクがごくわずかでもあるなら、
そのリスクを賭けてまでとてもじゃないけどできない。
だって失敗=失業になってしまうわけだから。

失敗する確率をどう捉えるかは、その人次第。
1%の失敗はすごく低いと思うなら、
手術後の便利さを考え、手術を受けたらいいし。
人によっては50%の成功率しかなくても、
それでも手術を受けたいという人もいるだろうし。

大事なことは100%と言えるものは、
この世の中にほとんどないということ。
いいことばかり書いて、
デメリットについて書かない話は、
たいてい裏があること。

それを踏まえたうえで、
何を選択するかは個人の自由だと思う。

私の腰痛の場合、レーザーは失敗したけど、
受けてよかったとは思う。
日帰り手術で成功する可能性に、
はじめから目をつぶってしまい、
いきなり1ヵ月入院の切開手術を選んだら、
きっと「レーザー受けたら日帰りで治るかもしれないのに」、
と後悔した状態で切開手術にのぞんだだろうし。

ただ私のようにレーザーで失敗する人もいる、
ということは、何を選択するかという上で、
多くの人に知っておいてほしいと思う。

椎間板ヘルニアドキュメント
http://kasakoblog.exblog.jp/10740955/


by kasakoblog | 2009-07-31 00:50 | 一般


<< 政権交代より官僚交代      椎間板ヘルニアドキュメント >>