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ミスチル福岡ライブレポ!《ネタバレあり》

ミスチルドームツアー初日、福岡ドームに行ってきました!
セットリスト含め、大いなるネタバレありの、
ライブレポートを書きますので、
ネタバレが嫌な方は、後日お読みください!

<ここからネタバレあり!>
・全体評
いい意味で裏切られた曲が数多く並んだセットリストです。
前回の純粋なるアルバムツアーとはまったく異にする、
完全、別物のツアーというイメージで臨んだ方がよいです。

ドームツアーなので、
前回のアルバムツアーとは違い、
シングルを中心とした、
大ヒット曲オンパレードを想定した人も多いと思いますが、
ファンでも「この曲、なんて曲だっけ?」
と思うようなかなりマニアックな選曲が多い構成になっています。

セットリストの流れという意味では、
前回の「終末の~」、前々回の「HOMEスタジアムツアー」と比べると、
やや見劣りする感はありますが、
それでも期待の新曲2曲を演奏!
さらには“陰”でも“陽”でも、
大いに盛り上がれる流れるようなセットリストもあり、
大満足のツアーです。

それではまず注目のセットリストから!

<セットリスト>
1:声(ちょっとだけ)
2:ラヴコネクション
3:Dance Dance Dance
4:Worlds end

5:HANABI
6:ロードムービー
7:風と星とメビウスの輪
8:ALIVE

9:LOVEはじめました
10:Monster
11:ニシエヒガシエ
12:CANDY

13:Simple
14:Drawing
15:彩り

16:fanfare
17:箒星
18:名もなき詩
19:エソラ

20:声
21:終わりなき旅

アンコール
22:365日
23:and I love you
24:GIFT

私はてっきり前回、前々回の流れを次いで、
明るく優しい曲調のものが多いか、
もしくは激しいものを織り交ぜながらとも思ったが、
どちらかというと中期ミスチルの、
心の葛藤に引き裂かれながらも、
傷だらけでも生きていかなくてはいけないみたいな、
そういう曲が多かったように思う。

でもなんかそれがすっと入ってくるのは、
世の中が不景気になり、
そこで疲弊する人たちの心情に、
マッチするからかもしれない。

まさか「ALIVE」をやるなんて!
でもすごく染み入るんです。
「夢はなくとも希望はなくとも目の前のはるかな道を
やがて荒野に花は咲くだろう」
なんだか今の時代にエールを送るために、
こうした曲群を選んだのではないかという感じです。

では順を追って紹介していきます!

<しょっぱな4発!>
1:声(ちょっとだけ)
2:ラヴコネクション
3:Dance Dance Dance
4:Worlds end

登場がすごかった!
今回から客席に突き出す“出島”があるわけど、
いきなりその出島の地下から、桜井さんが登場!
そしてこれからはじまるライブの幕開けとして、
「声」の一部を歌い、ドームに桜井さんの声がこだましていく・・・。
なんてかっこいい出だしなんだろう!

「声」をやってくれるのかと期待したんだけど、
一部だけで終わってしまい、
今度はなんとも意外な「ラヴコネクション」!
そうくるか!懐かしい!いいですね!

ドーム会場が巨大なディスコ会場になったかのように、
ステージの背景の画面を実にうまく使い、
しょっぱな4発が見事に盛り上がった!
今回は、画面、カメラ、照明が、
今までにないぐらい最高によかったんじゃないかと思う。

そして「ラヴコネクション」の次には、
「Dance Dance Dance」!
なんとも懐かしい流れ!

一昔前のミスチルライブには、
この2曲は絶対に欠かせない、
盛り上がりを演出する黄金の2曲だった。
もちろん素晴らしいんだけど、
このコンビはややライブで使い回した感があるので、
やや新鮮味にはかける感じ。

そして4曲目はなんと「Worlds end」!
前曲の流れからはやや唐突な感があって、
まだ体が温まってないのに、
「Worlds end」はちょっと早いんじゃない?
とも思いつつも、
私はほんとこの曲大好きなので、
そうした流れの悪さも曲単体の力強さで吹き飛び、
あっという前に曲に引き込まれていきました!

<バリエーションある曲群>
5:HANABI
6:ロードムービー
7:風と星とメビウスの輪
8:ALIVE

しょっぱな4発を終え、一息ついて来たのが「HANABI」。
いや~、いいですね、この曲!
どんなセットリストの流れにきても、
うまくはまるというか、
最強の2番バッター的つなぎに入れても、
うまくつなげるし、自分でもヒットを打てるしみたいな。
安定感あるミスチルらしい曲。
安心して聴けますね!

そして次にきたのが懐かしの「ロードムービー」!
こんな曲をドームツアーでやってくれるなんて、
個人的にはめちゃくちゃうれしいです!
ライブではあんまりやってない曲だと思うんだけど、
この曲、すごくいいです。
激しさはないけどリズム感があっていいし、
過度に優しすぎる曲じゃないし、
曲を聴いていて風景が浮かぶような、
とってもいい曲です!

明るいトーンが続くのかと思いきや、
今度は一転して暗い雰囲気になり、
「風と星とメビウスの輪」。
前回は終盤に持ってきたので、
いい感じだったと思うんだけど、
やや唐突な感じではあるけど、
明らかにここからモードを変えてきたなという感じ。
これまで手拍子していた観客が、
一斉に静まり返り、じっと桜井さんの声を聴くモードに。

そしてまさかまさかの「ALIVE」!
何もかもうまくいって幸せすぎる今の桜井さんが、
そのために明るく優しい曲調が増えたミスチルが、
今、「ALIVE」をやるというのはすごい!

この意外な選曲が実によかった!
心のなかで号泣してしまうぐらい、
「ALIVE」の曲が骨身に染み渡っていく感じ。

不景気な世の中、ストレスが多い世の中。
多かれ少なかれ心の病を背負った現代人に、
今まさにこの「ALIVE」が効くんです!
意外な選曲だけど時代を捉えた見事な選曲でした。

<狂夜バージョン!>
9:LOVEはじめました
10:Monster
11:ニシエヒガシエ
12:CANDY

「ALIVE」でバシッと決まっただけに、
この後、何の曲、持ってくるかって大変だよなと、
思ったところ、これまた意外でうれしい、
「LOVEはじめました」!
前半やや戸惑い気味の観客ムードが、
この「ALIVE」と「LOVEはじめました」で一変した!

縦横無尽に走り回り、狂いわめき叫ぶ桜井さんの姿に、
観客もボルテージが上がり、
一挙に大盛り上がりモードに!
こういう曲があるっていうのが、
ミスチルの強さだよなとあらためて思う。

そしてこれにダメ押しするかのように「Monster」!
いや~、実にマニアックな選択!
しかしこの意外な選曲の「Monster」も見事にはまったんです。
ドームが一体となって「Knock Knock!」「Knock Knock!」
を叫び、これまた大盛り上がりに。
ミスチルをそんなによく知らない人が、
「LOVEはじめました」とか「Monster」とか見たら、
ぶったまげるだろうなと思うぐらい、
ふれ幅がはっきりしていて実によかったと思います。

そして仕上げは「ニシエヒガシエ」!
この「LOVEはじめました」「Monster」「ニシエヒガシエ」の3連発は、
これまでのライブのなかでも極めて印象に残る、
見事なセットリストだった。
「ニシエヒガシエ」も以前のライブでは多用していて、
狂夜バージョンには欠かせない曲なんだけど、
こういう流れでくるとまた生まれ変わって曲が聴こえてくる。

3連発で大いに盛り上がったところで、
トーンをダウンさせるために「CANDY」。
しかしこれもマニアックな選曲というか!
ドームツアーでやるにはやや地味な印象の強い曲だけど、
狂夜を沈めるためにうまく曲の流れのなかに入れ込んだ感じです。

<出島で演奏!>
13:Simple
14:Drawing
15:彩り

今回のミスチルは徹底して狂夜バージョンでいくのか?!
と思ったところで前半終了。
ほっと一息ついたところで、
なんとメンバー全員とキーボード・小林武史、
コーラス・ナオトインティライミの6人が出島に出てきて、
そこで演奏するという粋な計らい。

「急行がとまるぐらいの駅の駅前の特設ステージで、
演奏する感じでシンプルなものを」
というように、まずは「Simple」。
いいです、ほんとこの「Simple」は!
多分この「Simple」が大好きってファンすごく多いと思う。
狂夜で突っ走るのかと思いきや、
やや落ち着きを取り戻してほっと一息。

次は福岡遠征時に川で散歩していた時にできた曲、
ということで福岡だからやったのか、「Drawing」。
「Drawing」も「Simple」と同系統で、
結構この曲が好きなファンも多いと思います。

そしてこの特設ステージ・シンプルバージョンのしめに「彩り」!
「彩り」は毎回ツアーで必ずやってほしいぐらいの名曲だけど、
前半は桜井さんは歌わず、観客に歌わすという演出だったけど、
正直それあんまりうれしくないです。
桜井さんがすべて「彩り」を歌ってほしい!
それを聴きたい!
後半は桜井さんがしっかり歌いました。
出だしは通常バージョンじゃなく、
前々回のツアーでやったように、
キーボードと桜井さんの歌声ではじまる、
心染み入るバージョンでやってほしいなと思います。

<すさまじい黄金カルテット!>
16:fanfare
17:箒星
18:名もなき詩
19:エソラ

出島からステージに戻ったメンバー。
戻り途中に流れ出した前奏は、
ついに待ってましたのあの曲!
そうミスチル新機軸の超期待していた「fanfare」!

鳥肌もんだった!
「fanfare」1曲、生で聴けるだけでも、
このライブに来る甲斐あります!
ほんとすさまじいしすごいしかっちょいい!
こんな曲をミスチルが歌うなんて!
ほんとすごかった!
「fanfare」が持つ曲の威力はすさまじい。
ライブに欠かせない名曲が初披露された瞬間は、
マジで鳥肌ものです!

そしてこの流れで「箒星」!
前回のツアーで「youthful days」「エソラ 」「innocent world」
の3連発がすさまじかったんだけど、
それを超える見事なセットリスト。

ミスチルが暗から明にシフトチェンジし始めたのって、
ちょうどこの「箒星」ぐらいで、
「箒星」を聴いた時にはある意味で「新機軸だ!」とも思った。
明るく力強い曲。
ミスチルにはこういう曲も似合うんです。
「fanfare」の流れから「箒星」もすさまじい盛り上がりでした!

次に「エソラ」か!と思っていたら、
ここで「名もなき詩」!
もう怒涛のラッシュ!
よだれものです。
我を忘れて盛り上がれるすさまじい曲の流れ。
何度聴いても「名もなき詩」はいい。
しかもこういう流れで出てくると、
さらに倍加されてよく聴こえます!

そしてついに待ってましたの「エソラ」!
もうこの4連発はやばかったです!
「エソラ」ってほんとすごい曲。
こんな曲はもう二度と作れないんじゃないかと思うほど、
完全完璧すごすぎる名曲中の名曲。
盛り上がり必至!
「エソラ」を生で聴けるなんて実に幸せです。

<ライブ収束に向けての渾身の2曲!>
20:声
21:終わりなき旅

怒涛の盛り上がり4連発で「エソラ」でしめて、
次はアンコールかなと思いきや、
一旦、大興奮の会場を鎮めて、
聴かせてしめるために持ってきたのが、
1曲目に一部歌った「声」!
おお!「声」ちゃんとやってくれるんだ!
とうれしく思った人も多いはず。

「声」はアルバム「SUPERMARKET FANTASY」のなかでは、
やや地味な感じがするけど、
いやいやこの曲が持つ力強さってすごいんです。
ましてやライブ向き。
心に染み入った曲の1つ。
ライブのしめにはふさわしい名曲です。

「声」で終わりかと思ったら、
さらにもう1発!今度は「終わりなき旅」!
この流れも実によかったです。
そしてきっとやってくれるだろうと思った「終わりなき旅」。

ミスチルのなかでも名曲中の名曲。
しかも時代の明暗にかかわらず、
常に心に鳴り響く曲。
ミスチルの代名詞ともいっていい「終わりなき旅」が、
アンコール前のとりで使われるのは、とても自然な流れ。

ライブでは何度もやっている曲だけど、
やっぱりこの曲は何度でも聴きたいし、
絶対にミスチルには欠かせない曲といえるかもしれない。

<アンコールにとっておきの3曲>
アンコール
22:365日
23:and I love you
24:GIFT

アンコール1曲目はなんと新曲「365日」!
この新曲も聴けるなんて!ととてもうれしくはありつつ、
どちらかというとCDで何度も聴き込んで、
それでライブで聴くと感動が増す曲かなという感じ。

2曲目はこれまたやってほしかった「and I love you」!
この曲もほんと名曲!
ただアンコールで持ってきたのはやや意外。
なんだかこの曲を聴くと、
これからまだまだライブがはじまるプロローグ感があるだけに、
アンコールの前に持ってきた方がいいのかなと。

そして最後は終わりにふさわしい「GIFT」。
今のミスチルが書いた新しい「終わりなき旅」ともいうべき、
前向きな応援歌的曲で、しめにもってくるにはふさわいい。
ただやや昨年来、メディア露出も含めて、
「GIFT」頼みで多用された感はあったので、
前回みたいな「優しい歌」のように、
意外だけどいい!みたいな曲を、
最後に持ってきてもよかったかなとは思いつつも、
でも終わるにはこの曲しかないかなといった感じで、
ライブを終えました。

・・・
前回、前々回ツアーがすさまじくよかっただけに、
若干、批判的な文言も含まれてはいますが、
何はともあれこのドームツアーに参加でき、
生でミスチルの演奏が聴けるだけで大満足できます。

しかも今回は久々に懐かしい意外な曲も聴けたし、
“陰”では「LOVEはじめました」「Monster」「ニシエヒガシエ」の3連発、
“陽”では「fanfare」「箒星」「名もなき詩」「エソラ」の4連発という、
すさまじく盛り上がれる流れのよいセットリストもあり、
何かと不景気で沈みがちな心を、
ぱっと吹き飛ばしてくれる力強いライブでありました!

これから行かれる方、ぜひ楽しみにするとよいと思います!!

ミスチルファンサイト
http://www.kasako.com/mrchildren.html

by kasakoblog | 2009-11-28 22:42 | ミスチル

好きを仕事にするセルフブランディング&ブログ術を教えるかさこ塾主宰。撮影と執筆をこなすカメラマン&ライター。個人活動紹介冊子=セルフマガジン編集者。心に残るメッセージソングライター。


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