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イメージで選ぶと入社後辞めるだけ~就職活動の具体的ヒント

・企業を知るなら社員に会って話を聞け
企業に就職して自分が幸せになれるかどうかは、
上っ面の美麗字句を並べた、
企業の説明会やホームページを見ても、ほとんどわからない。
わからないどころか実態とはまったく違ったりして、
入社してから「こんなはずじゃなかった」と、
せっかく入社したのにすぐ退職してしまうハメになる。

一番いいのは今、働いている社員に話を聞くこと。
それが一番、企業の実態がわかり、
自分にとっていい就職先かどうかがわかるだろう。

採用に有利になるとか、
そういう下心で会うのではなく、
自分と企業の相性を判断するために、
現役社員に会って社内の様子や雰囲気を聞けばいい。
そうすれば入社後のミスマッチはかなり減ると思う。
その企業の社員が難しいなら、
同業他社とかに聞けばよくわかると思う。

どうやって社員と会うかわからない?
それを考えるのが本当の意味での就職活動ではないか。
会う方法を自分で考え、行動に移す。
与えられたフォーマットに、試験の解答を書くように、
自分の美談を書くのは、就職活動のほんの一部でしかない。

・投資先を選ぶのとは違う
会社選びをするのに、
株式投資銘柄選びするようなやり方が、
企業研究であり業界研究であり、
就職活動だと勘違いしている人がいる。

「売上高は○億円で前年比○%アップ。
自己資本比率は○%。業界順位は○位で・・・」

バカじゃないかと思う。
それが自分とどう関係するのか。
売上高1000億円の企業に就職するのと、
売上高100億円の企業に就職するのとで、
自分の働き方がどう変わるのか?
売上の数字によって自分の働き方が変わる、
明確な理由があれば、
売上高ランキングで企業を選べばいいが、
多くの場合、そうではないだろう。

結局、本音の部分では、
「規模が大きい方が安心そう」
「規模が大きいと大きな仕事を任されそう」
とか、そんな理由でしかないのだ。
そういう表面的なものって、
簡単に採用担当者に見破られるし、
そんなので就職先選びしても、
入社してから楽しくはないのではないか。

基礎知識として企業の数字を知っておく必要はあるが、
それを就職先選びの基準にしていたら、
まあまず落とされるのではないか。

・自分が採用担当者だったらと考えてみる
自分が採用担当者だったら、
どんな学生を採りたいと思い、
どんな学生は採りたくないと思うか、
想像してみればいい。

そうすれば自分がいかに不純な動機で、
企業選びをしているかがわかるだろう。

・どこでもいいから入りたい学生から落とされる
就職活動とは、企業が学生を選ぶだけでなく、
学生が企業を選ぶ場でもある。
企業が学生を「落とす」だけでなく、
学生も嫌な企業は「落とせば」いい。

ところが多くの学生は、自分で選ぶのではなく、
企業から選ばれることに神経を注いでしまう。
別にこの会社じゃなくても、
どこでもいいから入りたいと思う。

そういうスタンスで就職活動してると、
すぐ企業側にバレてしまう。
「こいつ、どこでもいいんだな、会社なんて」
そんな人を採りたいと思うだろうか?

自分が就職先を選んでいるという意識を持って、
就職活動しないと、ことごとく落とされることになるだろう。

就職が厳しい時代だからこそ、
企業に迎合する学生は落とされてしまうんじゃないか。
社会人から見れば、
「御社が第一志望です!」なんてウソはすぐにわかると思うし。
※「当社は第一志望ですか?」と聞かれたとき、
「『第一志望です』とウソをつく」という人は71.0%もいるとか。


就職氷河期だろうが就職バブル期だろうが、
社会経験が少ない学生が多いために、
(別にそれは学生だけが悪いとは思わないが)
入社してからギャップを感じて、
「こんなはずじゃない」と思い、
せっかく入社したのに辞めてしまう人が多いように思う。

もちろん若い頃にいきなり自分に最も適した会社なんて、
見つけられないとは思うけど、
企業や業界の実態をできるだけ知る就職活動をすれば、
そうしたギャップを減らせるのではないか。
企業側も上っ面の採用活動なんか辞めればいいのに。
たとえば「うちに入社したい奴は、
うちの社員に10人会って、そのレポートを書け」とか。
面倒な試験なら、本当に入りたい学生しか受けないだろうし。

企業にとっても学生にとっても、
入社後にイメージが違って、
結局辞めてしまうことほど、
お互いに時間も金も無駄になってしまう。

まあ無駄があってこそ、
本当の“道=就職先”が見つかるという効用も、あるとは思うけど。

入社前にできるだけ企業の実態を知れば、
学生もアホみたいにいっぱい会社受けなくていいし、
企業側も足きりのために無駄な時間を割かなくて済むだろうに。

まあ企業の方が学生には見せられない実態が多いから、
いつまでたっても無駄な“お見合い”やってるんだろうけど。

by kasakoblog | 2010-01-19 21:44 | 働き方

好きを仕事にするセルフブランディング&ブログ術を教えるかさこ塾主宰。撮影と執筆をこなすカメラマン&ライター。個人活動紹介冊子=セルフマガジン編集者。心に残るメッセージソングライター。


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