好きを仕事にする大人塾「かさこ塾」塾長・カメライター・セルフマガジン編集者かさこのブログ

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2010年 01月 20日

つながっている恐怖

iPhoneを買った知人がこう言った。
「オフラインになる時間がなくなってしまった。
常にネットとつながっている」

携帯電話は私たちのライフスタイルを変えた。
いつも誰かとつながっている。
つながりを求めている時はいいが、
一人になりたい時とか、休みの時とか、
趣味に興じている時とかでも、
外部とつながっていることにより、
その時間が“侵食”される恐れがある。

携帯電話を進化させたスマートフォンは、
いわば24時間365日自分がネットにつながっている感覚。
常にオンライン。
パソコンのように電源を切ることもめったにないだろうから、
いつも否が応でも“つながって”しまい、
オフがない感覚というのもうなづける。

仕事のメールなんか転送してたら大変だろう。
休日だろうが旅行中であろうが、
葬式中であろうが何だろうが、
常に“つながって”しまう。
オフモードの時に仕事の情報が入ってくると、
プライベートな時間に集中できなくなる人も出てくる。

ただ逆にそれはメリットとしても使える。
わざわざメール1本出さなければならないために、
会社に行く必要はなくなるわけで、
休み中でもそこで1本メール処理してしまえば、
逆に無駄に仕事のために時間を使わなくてよくなる。

ツイッターをはじめてスマートフォンが欲しくなった。
mixiやブログは毎日更新しているとはいえ、
そんなに四六時中見ているわけではない。
ところがツイッターはリアルタイムツール。
今、起きたことをすぐつぶやくことに意義があるとするなら、
スマートフォンが極めて相性がいい。
ツイッターが流行すれば、
スマートフォンの売上は上がるんじゃないか。

いつでもどこでもネットができる環境が整うのは、
すごく便利だと思う。
地図を見るのも店の情報を見るにも、
会社を調べるのも物を買うのも、
ネットで調べてから行動すれば、
かなり効率がよくなるからだ。

一方で四六時中オンラインとともに生きるというのは、
ある意味ではストレスになる恐れもある。
来たメールは見ないわけにはいかない。
見てしまったからには後でというわけにもいかない。
オフになれない=休まらないというデメリットも確かにある。

人は誰かとつながっていないと生きていけない。
資本主義経済の進化とともに、
すべての関係性が金で置き換わるところまで来て、
人と人とのつながりを失った人々が、
彷徨い始めたのが1980年から1990年代だと思う。
人との距離感がわからないから妙な犯罪も増えた。

しかしネットの誕生は、殺伐とした現在社会の中で、
金で置き換わらない、
人と人との紐帯=つながりを復活させることに成功した。
「バーチャルのつながりなんて」というのは今や一部の老害だけだろう。
連帯感に対する人々の飢餓感をネットが救ったのだ。
SNSはその代表的な例だと思う。

これから否が応でも誰もが24時間365日、
ネットにつながっていることを強いられる時代がやってくる。
便利をもたらす反面、逃れられない呪縛をも強いる。
メールを返さなきゃ、日記を書かなきゃ、
つぶやかなくちゃといった、圧迫感も伴う。

ネットとどう距離感をつきあっていくか、
ますます重要になるなと思った。

ネットにリアルな世界がある時代だからこそ。


by kasakoblog | 2010-01-20 12:41 | ネット


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