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100万部売れる?出版セミナーに行ってきた!

「あなたの本は100万部売れる!」と題した出版戦略セミナーに、
今日10時から17時までみっちり参加してきました!

あなたの本は100万部売れる。
なんか、うさんくさくないですか?
しかも参加費2万8000円!

今まで私はこの手のセミナーに参加したことは一度もないし、
興味もなかった。
自己啓発系セミナーとかはうさんくさいと、真っ先に思う方だ。

そんな私がこのセミナーに参加したのは、知り合いがいたから。
昨年末に紹介した「ヘッテルとフエーテル」の著者マネー・ヘッタ・チャンさんが、
このセミナーを企画しているエリエスの、
ベストセラー作家養成コース出身者だった。
出版経験のない彼がこのコースに参加して、
本を出すことになり、しかも出版した本は、
すでに5万部を突破するベストセラーとなっている。

100万部は大げさにしても、
出版経験のない新人の本を、
いきなり5万部のベストセラーにしたのはすごい。
これは何かあるに違いない。
そう思っていたところ、1日限定のセミナーがあったので、
かなり値段は高いので迷ったが参加してきた。

1日参加してきたけどすごくよかった!
本を出すための実に実践的なセミナーだった。

しかしなぜ、本を出しているかさこさんが、
わざわざそんなセミナーなんかに出るのか。
私がはじめて本を出したのが2005年30歳の時。
それから5年が過ぎ、すでに12冊本を出している。
今年も最低あと2冊は出る予定だ。

出した本はそこそこ売れている。
特に写真集はありがたいことに、
1万部を突破している。
テレビや雑誌の出演もぽつぽつある。

しかし、このままじゃダメだ・・・。
ゼロを1つ増やさなければ。
すなわち1万部ではなく、10万部売れる代表作を出さなくては。
1万部程度では知名度があまりに低いが、
10万部になるとまったく世界が変わる。
メディア露出や講演依頼も増えるだろう。

私がゼロを1つ増やそうと考えているのは、
私の活動をより充実させ、活動に永続性を持たせたいから。
1万部では趣味の領域を出ず、
その本の取材費用で終わってしまうため、
活動にも金銭面での限界がつきまとう。

売れる本が出せれば、その分の収入で、
もっといろんなところに行けるし、
取材や撮影にもっと時間をかけられる。
もちろん金があればいい取材ができるわけではないが、
全国、世界各地を飛び回っているだけに、
交通費の捻出が大きな課題。
それといろんなことを並行してやっているため、
時間をより捻出するために、
売れて資金があると選択肢が広がるということもある。

そして知名度があれば、
より社会に影響力を持ちうる。
将来の選択肢の一つとして政治家も考えているように、
今の社会をよりよくしたいというのが私の強い思いであり、
そのためには最低でも、
10万部ぐらいの知名度は必要と考えている。

それが私が昨年末、自分の人生を振り返り、
今後の人生を考えた時に、
やらねばならない課題だと思った。
だから今年の目標は「10万部のベストセラー本を出版すること」にした。

今までのやり方では1万部の本は何冊出せても、10万部は無理。
やり方を変えなくてはならない。
そんな時、ちょうどエリエスの話を聞き、
「これだ!」と思って、セミナーに参加したというわけだ。

※そう思っている人も多いせいか、
80名の参加者のなかでも、
すでに出版経験ある方が多かった。

今日のセミナーは3部構成。
午前中はエリエス代表の土井英司さんの話。
この土井さんがすごい!
アマゾンの日本サイトに参画した方で、
売れる本をいち早く見つける目利き力から、
「アマゾンのカリスマバイヤー」と呼ばれたそうで、
出版事情に精通しているだけでなく、
売れる本とはどんな本なのか、
売れる本を出すには著者は何をすべきなのか、
極めて明快に語ってくれた。
出版経験のある話でも目からウロコだった。

午後は、160万部の大ベストセラー、
「さおだけ屋はなぜ潰れないのか」の著者・山田真哉さんと、
土井さんのディスカッション。
160万部のベストセラーを出した山田さん本人が、
どうやって売れる本を作ったのかを話すと実に説得力がある。

「さおだけ屋は~」は革命的な本だった。
疑問系の長いタイトルで読者の気を引かせる、
新書の本の先駆的存在だ。
このタイトルを考えるのに1年かけたという。
つまり偶然ではなく売れるために必然的に生み出したタイトルだったのだ。

いい話が聞けた!
しかしどんなセミナーでもそうだけど、
講演を聞いただけではまったく意味がない。
実践しなければまったく意味がないのだ。

その意味で、このセミナーは実践もちゃんとあったのがよかった。
実際に企画の立て方と企画書作成および企画書の添削があった。

私は今年の目標である、
10万部のベストセラーとなりうる企画を3本用意してきた。
ただし提出できる企画書は1本。
どれにしようか迷ったが、午前中の講演を聞いて、
「読者が具体的にイメージできるもの」のアドバイスから、
企画A案を提出しようとした。
しかし机のそばを通った土井さんが、
「この企画は読者が限定されすぎるのでは?」
とアドバイスしていただいたので、企画B案に書き換えた。

しかし企画B案を見て土井さんは何も言わず、
素通りしていった。
「これはおもしろくないんだな」と思った。
なぜならおもしろい企画にはそばを通った時、
コメントしていたからだ。

そこで最後の企画C案にした。
すると再び机のそばを通った土井さんが、
「これいいね」と言ってくれた。

土井さんと山田さんとのディスカッションで、
山田さんの目にとまった企画書がいくつか紹介されたが、
その1つに私の企画書もあった。

紹介されたからといって出版できるかどうかはわからない。
しかし私にとって、このセミナーに参加して、
3つの企画案のうち、意外な3つ目のものが、
ひっかかったという事実が収穫だった。
出版社には3つの企画をもって回るつもりだけど、
イチオシはこの3つ目にしようと。

今年の目標を実現するため、
すでに1社、出版社に企画B案を提出したがダメだった。
20社か30社ぐらい回れば1社はあたるだろう。
そのつもりではいたが、今回のセミナーに参加したので、
営業戦略の微調整ができたのでありがたかった。

また最後に土井さんがこんなことを言っていたのに、
とても感動を覚えた。

「人は誰かとつながっていたい、近づきたいという想いがある。
自分を大きく見せたいから書くのではなく、
誰かとつながっていたい、誰かの役に立ちたいから、
本を書く意義があると思う。
本は読者の人生に奇跡を起こせるメディアでもあるし」

セミナーの趣旨上、売れる戦略論が多かったが、
最後に、本を書くことの社会的意義を教えてくれたのが、
何よりうれしかったし、
私のスタンスも間違っていないなと思った。

ちょうど昨日書いた日記。
「かさこ師匠」の話のように、
自分の知っていることを教えたいという欲求。
それによって誰かが喜んでくれるといううれしさ。

「誰かのために小さな火をくべるような」こと。
それが本を書く意義なんじゃないかと思っている。

というわけで私のやることは1つ。
企画書を用意して出版社に電話営業すること。
この日記を書いた何ヵ月後かに、
本企画案が本になっていることを夢想して、行動していきたい。

出版やセミナーに興味ある方は一度下記ホームページを見て、
何かのセミナーに参加されるといいかもしれません。

エリエス
http://eliesbook.co.jp/

※ただ気をつけてほしいのが、セミナー中毒にならないこと。
セミナーは麻薬で、出た後「できた感」を覚えるが、
セミナーに出ただけでは何も実現してはいない。
セミナーをきっかけに、やるべきことをはっきりさせ、
自分で行動していくこと。
自分で行動ができなければ、
セミナーに何度出たところで進歩はないので、
勘違いには気をつけたい。

by kasakoblog | 2010-02-11 23:56 | マスコミ

好きを仕事にするセルフブランディング&ブログ術を教えるかさこ塾主宰。撮影と執筆をこなすカメラマン&ライター。個人活動紹介冊子=セルフマガジン編集者。心に残るメッセージソングライター。


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