2010年 02月 18日
月島の居酒屋でネットの未来を語る
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デジタル化、ネット化の波が押し寄せ、
アマゾンのキンドルなど、
これまでのビジネスモデルを覆す、
革命的な仕組みが登場しているなか、
私たちはどう生きていくべきか。
そんな話を月島の居酒屋で、
メジャーデビューもしている、
メリディアンローグのボーカル涼さんと話をしてきました!

ネットの未来という堅苦しい話の前に、
グルメな話をひとつ。

月島といえばもんじゃ焼きのイメージが強い。
私もそれしかイメージとしてなかったんだけど、
実は1000円以上というとんでもない値段のするものもある、
観光地化されたもんじゃ焼きなんか食べるより、
月島にはうまくて安い、いい居酒屋がいっぱいあるんです!

居酒屋通の涼さんに連れられて、
串焼き、もつ焼きの店「串虎」へ。
ここのもつ煮込みとかさっぱりしていて、
すごくうまいのですが、
とにかくむちゃくちゃうまかったのが、レバーのたたき!

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すごうま!
私、レバーあんまり好きじゃないんです。
でもむちゃくちゃうまいと感じてしまうほどの味。
なんか、上トロ食べているような、
とろっとしていて最高にうまいんです。

月島にはそれ以外にも岸田屋という、
素晴らしい昭和レトロな雰囲気のうまい店もあり、
もんじゃ食べるより居酒屋探訪の方をおすすめします。

ま、そんな店で、ネットの未来を語っていた。
なぜネットなのか。
それは私にとっても涼さんにとっても、
大きなチャンスだから。

私は、文章や写真を発表し、それで生活している。
涼さんは、音楽を発表し、それで生活している。

しかし書籍が電子書籍になり(すべてとはいわないが)、
新聞がネットニュースになるように、
音楽もCDから配信に切り替わっている、
つまりはどんどんデジタル化する時代において、
どう自分の存在を知ってもらい、
かつ作品を知ってもらい、
それを仕事につなげていくかが、
クリエイターにとっては大きなチャンスでもある。

一方でデジタル化・ネット化は参入障壁が低くなり、
誰もが文章や写真や音楽やイラストや漫画など、
簡単に発表でき、競争が激しくなり、
埋もれてしまう可能性もある。

そんなデジタル化・ネット化がどこまで進み、
どんな風な時代になるのか、いろいろと話していた。
その中で涼さんから聞いた話で最も印象的だったのは、
五感の話だった。

五感、すなわち視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚。
そのうち、デジタル化できてしまうのが視覚と聴覚。
つまり視覚的表現=文章、写真、イラスト、漫画などは、
全部がデジタル化になってもおかしくはない。
そして聴覚的表現=音楽も全部がデジタル化になってもおかしくない。

ただし、嗅覚、味覚、触覚だけはデジタル化しにくい。
だからこの3つの感覚を売る商売は、
今のまま、アナログな形で残るんじゃないか、
ということだ。

どんなにデジタル化・ネット化しても、
匂いというのは多分伝えられない。
私も時々日記で書いているけど、
海外の写真や動画を撮ってネットにアップしても、
その国特有の匂いだけは伝えにくい。
もちろん写真から匂いが漂ってくるような、
そんな表現はできると思う。

でもインドに行ったことのない人に、
あのインドで感じる強烈な匂いは、
やっぱりどうやったって一度行かない限りわからない。

国の匂いだけでなく、食べ物の匂いや人の香り。
そういう嗅覚をくすぐるものって、
生き残っていくんだろうなと。

味覚はまさにそう。
食べ物は当たり前だけどデジタル化できない。
食べ物は物であり、飲食店に行って食べるなり、
ネット通販で食べ物を仕入れるにせよ、
物体の味覚というものは絶対にデジタル化できない。
だから食べ物を作る農業とか、
食べ物を売る店、作る店は生き残っていけるんじゃないか。

触覚もそう。
触覚はデジタル化できない。
ふわふわしていて気持ちがいいとか、
肌さわりがいいとか。
服とかそういうものは触覚的要素が大きいので、
デジタル化はできない。

何がデジタルになり、何がデジタルにできないか。
五感で整理すると確かにわかりやすい。
視覚、聴覚のものは圧倒的にデジタル化されていく。
しかし嗅覚、味覚、触覚はデジタル化されない。

わかりやすい例でいえばエロ産業がそうだ。
性欲を満たすものとしてAVビデオなどがあるけど、
それって視覚と聴覚だけで性欲に訴えてビジネスにしているもの。
だからAVビデオは当然デジタル化しネット化されていく。

しかし性欲は視覚や聴覚だけで満たされるものではなく、
嗅覚、味覚、触覚的要素も大きい。
すると生身の肉体を売る性風俗業というのは、
デジタル化・ネット化されても、
生き残っていく産業になるのではないかと。

もちろんデジタル化・ネット化により、
視覚と聴覚だけが発達した現代人が増え、
嗅覚、味覚、触覚が鈍る人が増えるかもしれない。
それによって性欲に限った話ではなく、
バーチャルで満足してしまう人も多いだろう。

しかしやっぱり人間が生き物であり動物である以上は、
視覚と聴覚だけでは生きていけないわけで、
嗅覚、味覚、触覚のあるアナログなものは残ると思う。

そんな話をおいしい居酒屋でしながらも、
私と涼さんが勝負している文章、写真、音楽は、
基本、視覚と聴覚だけだから、
(もちろん書籍の触った感覚とかはあると思うけど)
今後は間違いなくデジタル化・ネット化が進むわけで、
その変化とチャンスをどう捉えようかなんて話をずっとしていて、
とっても有意義な時間を過ごした。

そしてもう1つ、デジタル化とネット化は、
市場のグローバル化を進めるということ。
つまり全世界に対して一個人が、
簡単にコンテンツを売ることができる時代になる。

そこで必要となるのは英語。
これも両者の共通認識だった。
日本語で勝負していれば、
日本の人口が減れば市場は縮小するわけで、
市場規模の大きさという意味では未来がない。

しかし英語を話す人たちはいっぱいいるわけで、
英語圏の人に売れるようなコンテンツならば、
市場はぐんと広がるというわけだ。

私の場合、私の文章を英語にすることは、
かなり難しいと思う。
文章は日本で勝負するしかないし、
あくまで対象となるのは日本人でしかない。

しかし写真は言葉がいらない。
だから写真はグローバルに“売れる”可能性がある。

音楽も同じ。
歌詞という問題はあるにせよ、
リズムは全世界共通で、
歌詞がわからなくても日本人が洋楽聴くように、
音楽というのは日本人だけを対象にする必要はなく、
全世界の人々を対象にできる。
ただそこで広げていくためには、
日本語の歌詞より英語の歌詞にした方がいいんじゃないか。
そんなことを涼さんと話をしていた。
(※今すぐメリログが英語の歌詞にするとかそういう話ではなく、
将来はそういう可能性もあるのだという一般論の話として)

そんなわけで社会が急変化し、
今までの勝ち組が負け組になる可能性が出てきた。
だから今までの勝ち組が自分たちの既得権益を手放さないよう、
圧力かけて権益を守っているわけだが、
デジタル化・ネット化の波は誰にもとめられず、
いずれは既得権益にしがみつ勝ち組は淘汰され、
今まで“負け組”だった人でも大きなチャンスが到来する。

私と涼さんはそのような変化を好機と捉えている。
私なんかは特にそうで、
「ほんと今の時代、ネットの時代に生まれてよかった」
と思っている。

時代は変化する。
変化に対応するのは時に苦しい。
しかし変化に対応し、
そのなかで自分の存在感を示せる、
コンテンツ生成能力と、
営業力、販売力、広報力があれば、
こんな素晴らしい時代はないと思う。

ぜひみなさんもこの時代を、
前向きにチャンスと捉えると、
これまででは到底なしえなかった、
新しいライフスタイルやビジネスモデルが可能になると思う。


メリディアンローグは2月3月4月の3ヵ月連続、
配信シングルを発売しています!
http://meridianrogue.com/


by kasakoblog | 2010-02-18 01:23 | ネット


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