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33人以外は抗議活動~チリのバカ騒ぎの真実

チリ鉱山救出劇を奇跡の感動物語に仕立て上げたが、
救出された33人以外の作業員は抗議活動を続けているという。

以下、読売新聞

チリ鉱山落盤事故で、救出された33人以外の作業員
約300人による抗議活動は18日も続いている。

ある作業員は「33人には手厚い支援が舞い込んでいるが、
私たちに目を向ける人はいない」と語った。

作業員らによると、同鉱山の運営会社の資産は政府によって凍結され、
賃金や失業手当が給付されるメドは立っていない。
作業員の多くは長期間の過酷な鉱山労働で
難聴や呼吸器の障害を抱えているというが、
同鉱山は閉山される見通しで、補償もおぼつかない。

地元紙の記者は、
「今回の事故は鉱山のずさんな運営の実態を世界に訴える機会だったが、
英雄物語の陰に隠れてしまった」と話した。
政府系の全国紙は、一連の抗議活動をほとんど報じていないという。

・・・・・・・
チリの奇跡の救出劇が日本で生中継され、
感動したなどの平和ボケした日本人が喜んでいる時に、
私はむなくそ悪い違和感を覚えた。

なぜそもそも悲劇が起きたのか。
未然に防げなかったのか。
他の鉱山で同様の事故が起きる可能性はないのか。
安全性に問題はなかったのか。
そういったことを報じるならまだしも、
1人目救出、2人目救出、3人目救出って・・・と。

チリ落盤事故の33人救出劇に
奇跡だの感動だのと持てはやした、
日本のマスコミをはじめ、
世界中から150社2000人が集まり、
33人をヒーロー扱いし、迷惑がられているにもかかわらず、
33人を追い回して取材している一方で、
ずさんな運営で過酷な労働を強いられた、
他の作業員には目を向けないという犯罪的マスコミ。

そんなことも知らずに、
「33人が助かってよかった!」
などと中継を無邪気に見ながら喜んでいる世界の人たち。

狂ってないか?
おかしいんじゃないか?
普通に考えればわかるだろう。
そもそも落盤事故が起きたこと自体がなぜ問題にされないのかと。

今回はたまたま落盤事故が起きた時に、
33人は助かったおかげで、
奇跡の救出劇にすりかえられて報道ができたが、
もしこれで死んでいたら大問題になっていたはずだ。
本来ならそこに焦点を当てて報道すべきなのに、
救出劇でチリ大統領の支持率を上げる片棒担ぎをしているという、
なんとも非人道的な絶句ものの報道の仕方だ。

あれだけ騒いだ日本のマスコミも、
反日デモの映像の方がインパクトがあるからと、
チリの鉱山で抗議活動が行われているなんて、
ろくに報道しない。

あの救出劇を「感動した」などといっているのは、
社会を見る目がないとしかいいようがない。
助けて当然であって、それより悲劇が起きた原因と、
今後の対策が重要だろう。
だからみなマスコミに騙され、
「小沢氏の政治とカネの問題は」などと、
知ったかぶりしてしまうのだろう。

昨日、反日デモは日本のマスコミのやらせの可能性があると書いたけど、
そんな風に奇想天外な発想で今回のチリ救出劇を考えると、
もともと映画の撮影だったんじゃないかとすら書こうかと思った。
わざと落盤事故を起こし、33人は仕込みの俳優で、
救出劇の生中継は映画の絶好の宣伝という位置付けで、
世界各地からマスコミが2000人も集まった。

ところがチリでニュースを検索して驚いた。
抗議活動が活発になっているというのだから。

ブームになったニュースは、
マスコミが都合のいいように一部分を切り取り、
視聴者が喜びそうな事実に仕立て上げるわけだけど、
ブームがさればあっという間にニュースは忘れ去られてしまうけど、
その裏では多くの作業員が苦しめられているという現実。
ニュースの光と闇の両面を見るクセをつけないと、
マスコミによって見せられる世界によって、
どんどん騙されるだろう。

読売新聞がこうした報道をするなんて珍しいが、
チリ33人救出は1面を飾っても、
抗議活動は1面を飾ることはないんだろうけど。

ちなみにチリ33人全員が救出されたニュースには、
895件のコメントが。
しかし救出後、33人以外の作業員が抗議活動しているニュースには、
たった2件のコメントしかない。

これが日本の民度です。

チリ救出ニュースにうんざり
http://kasakoblog.exblog.jp/13411335/

反日デモは日本のマスコミの仕込みだった?!
http://kasakoblog.exblog.jp/13448881/

by kasakoblog | 2010-10-19 22:54 | マスコミ

好きを仕事にするセルフブランディング&ブログ術を教えるかさこ塾主宰。撮影と執筆をこなすカメラマン&ライター。個人活動紹介冊子=セルフマガジン編集者。心に残るメッセージソングライター。


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