幸せの豚カレー
2010年 10月 27日
昨日はなんとなく気分がのらないまま、会社に向かった。
明日までに書かなきゃならない、
M&Aについての2000字の原稿が思うように進まない。
気分がのらない理由はわかっている。
何事も宙ぶらりんのままだからだ。
悪い結果であることはそう怖くはない。
怖いのは結果がどうなるかわからないこと。
いつまでも結果が引き延ばされ続けること。
例えば大学の合格発表でも、
企業の内定連絡でもいい。
早めに不合格とわかれば、
それはとても残念なことだけど、
気持ちを切り替えて新しい別の道を考えられる。
しかし結果がわからないまま、
ずっと待たされ、延ばされて続ければ、
次に進むことができない。
その間、何も自分ではできない無力感。
そんな状態にいるために何も進むことができず、はがゆい。
それで気分がのらなかった。
午前中があっという間に終わってしまい、
昼食を食べに、毎週1度は必ず訪れている、
神楽坂のうどん屋「花びし茶屋」におもむいた。
ここの豚カレーうどんがとってもおいしくて、
1年ぐらい通っているせいか、
「まいどどうも!」だけでなく、
最近は「豚カレーですよね!」と、
注文内容を覚えてくれている。
今日はとっても肌寒く、
冷たい雨が降り出した頃、
なんとなく気持ちがのらない中、
あったかい、おいしいカレーうどん食べたら、
心も体もあったまってきて、気分がとっても癒された。
なぜか今日は食べてる最中ご主人が、
「お客さん、いつもよりちょっと少なかったかもしんないから」
と食べている最中にうどんとカレーをばざっと足してくれて、
なんだかそれは少なかったからではなく、
私がいつもより気分が沈んでいるのを見抜いた、
気遣いの特別サービスに思えて、
そんな心遣いがとっても心に身にしみた。
(いや、ほんとに少なかったのかもしれないけど)
あったかいカレーうどんを食べて満腹になり、
いつものように会計する時に、
ご主人もおばさんも「いつもどうも」「まいどどうも」と、
声をかけてくれて、とってもうれしかった。
多分それは私の気分が弱っていたから余計にしみた。
そんな気持ちからふと言葉が思い浮かんだ。
おいしい料理は心もあたためてくれる。
優しい言葉は心を癒してくれる。
そうだったのか。
おいしい料理を食べれば気分は癒される。
優しい言葉や声を聞けば気分は癒される。
元気になれる方法はあるじゃないか。
うどん屋の料理と言葉に勇気づけられ、
立ち止まったままずっと気になっていたことを、
少しだけ前に進めようと思った。
人の感情はジェットコースターのように揺れ動く。
そんな時こそおいしいものを。
そんな時こそあったかいものを。
そんな時こそ優しい言葉を。
きっとそれだけで人は元気になれる。
気分が沈んだ時に、
自分を癒してくれるものは何かに気づけば、
きっと人は元気になれる。
それが自分にとって何なのか、
幸せの豚カレーが教えてくれた。
むろん、もう1つの豚の話、すなわち、
ぶりぶりざえもんの物語も、
もちろん私を随分と元気づけてくれたわけだけど。
感動!ぶりぶりざえもんの物語
http://kasakoblog.exblog.jp/13509474/
神楽坂・花びし茶屋
東京都新宿区北町23
(大久保通り沿い、タリーズコーヒー前)