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幸せの豚カレー

豚の話をもう1つ。
昨日はなんとなく気分がのらないまま、会社に向かった。
明日までに書かなきゃならない、
M&Aについての2000字の原稿が思うように進まない。

気分がのらない理由はわかっている。
何事も宙ぶらりんのままだからだ。

悪い結果であることはそう怖くはない。
怖いのは結果がどうなるかわからないこと。
いつまでも結果が引き延ばされ続けること。

例えば大学の合格発表でも、
企業の内定連絡でもいい。
早めに不合格とわかれば、
それはとても残念なことだけど、
気持ちを切り替えて新しい別の道を考えられる。

しかし結果がわからないまま、
ずっと待たされ、延ばされて続ければ、
次に進むことができない。
その間、何も自分ではできない無力感。

そんな状態にいるために何も進むことができず、はがゆい。
それで気分がのらなかった。
午前中があっという間に終わってしまい、
昼食を食べに、毎週1度は必ず訪れている、
神楽坂のうどん屋「花びし茶屋」におもむいた。

ここの豚カレーうどんがとってもおいしくて、
1年ぐらい通っているせいか、
「まいどどうも!」だけでなく、
最近は「豚カレーですよね!」と、
注文内容を覚えてくれている。

今日はとっても肌寒く、
冷たい雨が降り出した頃、
なんとなく気持ちがのらない中、
あったかい、おいしいカレーうどん食べたら、
心も体もあったまってきて、気分がとっても癒された。

なぜか今日は食べてる最中ご主人が、
「お客さん、いつもよりちょっと少なかったかもしんないから」
と食べている最中にうどんとカレーをばざっと足してくれて、
なんだかそれは少なかったからではなく、
私がいつもより気分が沈んでいるのを見抜いた、
気遣いの特別サービスに思えて、
そんな心遣いがとっても心に身にしみた。
(いや、ほんとに少なかったのかもしれないけど)

あったかいカレーうどんを食べて満腹になり、
いつものように会計する時に、
ご主人もおばさんも「いつもどうも」「まいどどうも」と、
声をかけてくれて、とってもうれしかった。
多分それは私の気分が弱っていたから余計にしみた。

そんな気持ちからふと言葉が思い浮かんだ。

おいしい料理は心もあたためてくれる。
優しい言葉は心を癒してくれる。

そうだったのか。
おいしい料理を食べれば気分は癒される。
優しい言葉や声を聞けば気分は癒される。
元気になれる方法はあるじゃないか。

うどん屋の料理と言葉に勇気づけられ、
立ち止まったままずっと気になっていたことを、
少しだけ前に進めようと思った。


人の感情はジェットコースターのように揺れ動く。
そんな時こそおいしいものを。
そんな時こそあったかいものを。
そんな時こそ優しい言葉を。
きっとそれだけで人は元気になれる。

気分が沈んだ時に、
自分を癒してくれるものは何かに気づけば、
きっと人は元気になれる。

それが自分にとって何なのか、
幸せの豚カレーが教えてくれた。

むろん、もう1つの豚の話、すなわち、
ぶりぶりざえもんの物語も、
もちろん私を随分と元気づけてくれたわけだけど。

感動!ぶりぶりざえもんの物語
http://kasakoblog.exblog.jp/13509474/

神楽坂・花びし茶屋
東京都新宿区北町23
(大久保通り沿い、タリーズコーヒー前)

by kasakoblog | 2010-10-27 00:35 | 生き方

好きを仕事にするセルフブランディング&ブログ術を教えるかさこ塾主宰。撮影と執筆をこなすカメラマン&ライター。個人活動紹介冊子=セルフマガジン編集者。心に残るメッセージソングライター。


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