2010年 11月 08日
「ゼロの天秤」アルバムインタビュー!4
●4:「ゼロ」に込められた想い
アルバムタイトルが「ゼロの天秤」。
アルバム発売を機に11月19日に行われる、
ワンマンライブのタイトルが「ゼロへの回帰」。
なぜ「ゼロ」なのか。
不思議に思うファンも多いのではないか。

私も不思議に思った。
その「ゼロ」に込められた想いこそ、
アルバムへの想いであり、
そしてこれからのメリログの活動の展開を示唆する、
キーワードとなっているのだ。

彼らの音楽活動の両輪となっているのは、
自分が死んだとしても社会に残る作品だからこそ、
恥ずかしくない、素晴らしい作品を世に残していきたいという、
作品に対する徹底したこだわりと、
自分たちの音楽を多くの人に届け、
自分たちの音楽活動が永続的にできるよう、
プロモーションなど、
世の中に知ってもらうための活動もしっかり行うこと、
の2つにあると私は考えている。

アーティストの側面とビジネスの側面。
その2つのバランス=天秤をうまく取りながら、
音楽を続けてきている。

私はビジネス面もしっかり考えている、
アーティストであることも、
彼らに強烈に惹かれた理由の1つではあるのだが、
そのバランスを取るのはなかなかに難しい。

メジャーデビューという1つの大きな目標のために、
売れるために何をすべきかを重視して、活動を行ってきて、
2008年に見事その目標を達成するわけだが、
それによって余計に彼らのなかで、
ビジネス面とアーティスト面のバランスをどう取るか、
その葛藤に悩まされ続けたに違いない。

「僕が本当にやりたい音ってなんだろう。
音楽をやっててほんとに楽しいのか」
とボーカル涼さんが言うように、
ややもすると音楽活動を行う源泉となっている、
音楽の楽しさ、バンドの楽しさを、
忘れてしまいそうになってしまう。

だからこそ「アンバランス」という曲が生まれ、
アルバム「アースボール」発売後のはじめのシングルとして、
公表されたのだろう。

「自称文明人が飛行機で乗り付けて
土着の民に服を着せることが是か?」(「アンバランス」より)

自分たちの音楽活動のバランスが、
崩れ始めているのではないかという、
強烈な危機感が「アンバランス」という、
これまでのメリログにはない強い曲を生んだ。

そこで今回のアルバム「ゼロの天秤」は、
「自分たちがやりたい音楽をやる。自分たちが楽しむ。
その音楽を気に入ってくれる人がいて、
それが結果セールスにつながればいい」
(ドラム海保さん)という原点に戻って作ったのだろう。
売れる作品かどうかという前に、自分たちのやりたい音楽をする。
それが音楽への最大のモチベーションであり、
そのモチベーションがあるからこそ、
いい作品が生まれ、セールスにもつながっていく。

音楽の原点という意味では、
「歌詞よりもまず音としての作品を聴いてほしい」
というボーカル涼さんが言うように、
音を聴いてほしいという強い想いが現れたアルバムでもある。

「歌詞を評価してくれることはとてもうれしいけれど、
僕は詩人ではなく音楽家。
他人から見られる『僕』というイメージに惑わされていた。
原点に戻って、詩よりもまず先に音を楽しんでもらえる曲を、
つくっていきアルバムに収録した」(ボーカル涼さん)

ゼロの天秤、ゼロへの回帰。
今回のアルバムはバンドとして、1音楽人として、
音楽を楽しむことに原点に立ち返った結果、
生まれたものだった。

「いろいろ考えてきた結果すべて一度リセットしたくなった。
ゼロからどちらに傾くのか、それを決めることができるから。
逆に言えばいつゼロに戻ったってそれは怖くない。
これまで経験したことは無駄にはなっていないから。

僕自身ゼロに立ち返って音楽に向き合った。
いままで違うテイストの歌詞も書いた。
僕の思考や志向の変化や葛藤もこのアルバムには如実に表れている。
そこからリセットし、本当に向かうべき道を
僕はゼロに立ち戻って考えて表現したつもり」(ボーカル涼さん)

アルバムタイトルとなった「ゼロの天秤」の名は、
ボーカル涼さんによってこのように決められた。
「『アンバランス』『翠星コンパス』『ジャンクション』などに
共通したテーマでもあるんだけど、
結局どちらに行くべきなのか、その問いかけをしている曲が多い。
そのこともあって、「~の天秤」という部分は、
すでにずいぶん前から決まっていた。
ゼロというキーワードになったのは自分の上述した心境から。
原点に立ち戻りつつ、さらに先に進むキーワードは、
そこでつちかった判断力のはずだから」

ドラム海保さんにしてもギター長田さんにしても、
原点回帰、音楽を楽しむ、やりたいことをやるという意味では、
共通した想いがあり「ゼロ」は今のメリログのキーワードとなった。

前作アルバム「アースボール」で、
売れるとか売れないとかはまったく考えず、
自分たちのやりたいことをやった「ディストピア」という曲が、
今までのメリログっぽくない曲にもかかわらず、
多くのファンに受け入れられたことが、
今回のアルバムを作る上での大きな原動力になっているに違いない。

バンドとしてやりたいことをやれば結果はついてくる。
そんな自信を持ったメリログが自信を持って届けるのが、
今作「ゼロの天秤」だ。

アルバム「ゼロの天秤」は2010年11月10日発売!
今回も前作同様、アルバムジャケットにもこだわり、
今回はイラストレーター、オオタニヨシミ氏による、
書き下ろしジャケット。
すでにAmazonでも予約スタートしているので、
ぜひ購入して聴いてみてください!

アルバム「ゼロの天秤」

また11月19日は六本木morph tokyoでワンマンライブもやります。
ぜひ興味のある方はチケット予約して見に行ってください。
私も行きます。

メリディアンローグ公式ページ
http://meridianrogue.com


by kasakoblog | 2010-11-08 19:26 | 音楽


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