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がんばるだけではダメな時代

ベルギー、ブリュッセルも8時間遅れで元旦を迎えました。
今年もかさこワールドは毎日更新します。
どうぞよろしくお願いいたします。

2011年を迎えて思うこと。
それは、がんばればいいという時代は終わったということだ。
時代が大きな過渡期を迎えているにもかかわらず、
日本の政治家も官僚も企業も国民も、
過去の成功モデルにしがみつき、
目の前のことを懸命に汗水たらしてがんばれば、
きっと必ず報われるに違いないと、
口先では将来の悲観論を唱えながら、
実際には驚くべき楽観論的な生き方をしている。

がんばればいつか報われる。
だから会社からの無理難題も平然と仕事をし、
残業代がつかないのに連日残業して、
体を壊してまで働き、
ケータイやメールの普及のせいで、
休日も関係なく仕事に追われる日々。

そんな奴隷みたいなことをしていても、
奴隷みたいなことしかできないから、
ただひたすら従順に、
会社に尽くし、仕事に尽くし、客に尽くす。

さて、そのおかげで、
あなたの生活は豊かになりましたか?
楽しくなりましたか?
収入はアップしましたか?
寝るだけの休日じゃなく、
有意義に休日を過ごしてますか?

高度成長期はもうとっくに終わっているのだから、
奴隷のごとく、ただ言われたことをがんばるだけでは、
絶対に報われない。
なぜそれを見てみぬふりをして、
日常をやり過ごそうとするのだろうか。
私には不思議でならない。

例えば、かつて駅員の仕事で、
改札で切符切りがあった。
1日何千人、何万人もの乗降客が通り、
そこに目を光らせ、切符を切っていく。

今、多くの日本人ががんばっていることは、
この切符切りを極めようと必死にがんばっていることだ。

ねえ、切符切りの達人になって、
がんばればあなたに未来はあるのかい?

機械にとってかわられたら、
もはやその達人芸はどんな仕事にも活かせない。
安い仕事が中国人やベトナム人にかわられたら、
人件費競争では勝てない。
せっかくがんばって仕事を極めたのに、
機械やネットの登場で失業し、
今までのスキルを活かせないから転職もできない。

「私はこんなにがんばって、
身を粉にして仕事をしたのに・・・」
といったところでまったく意味はない。
誰も同情しないし金もくれない。

つまりこれからの時代、
がんばるものを間違ってはならないということ。
仕事をがんばって会社が潰れても、
転職が容易にできるような、
もしくは独立して仕事ができるような、
自身のスキルになることにがんばることが大事。

会社仕事にがんばったところで、
使い捨てのボロ雑巾になるだけだ。
それを政治が悪いなんてまったくのお門違い。
自分自身に将来を見通す目がなかっただけの話だ。

自分で考えず、他人の言うことだけを、
一生懸命にやっていれば報われるという、
極めてあまちゃん的な考えをしていた結果に過ぎない。

だからといって今の時代を悲観する必要はまったくない。
むしろ組織に頼らず、個人のいろんな可能性が広がっている時代。
既得権益の組織に縛られず、
自分の好きなことをネットで発信するなり、
仲間を集めるなりして、
楽しいことがビジネスになるそういう時代だ。

がんばるならそういうところにお金と時間をかけたい。
後にも先にも残らない会社仕事だけしても、
いずれ使い捨てられるだけ。

自分のスキルを磨く、自分の力になる、
そういうことに毎日5分でもいいから力を入れる。

別にろくでもない資格なんかとる必要はない。
自分の好きなことをやったらいい。
それが積み重なると将来とんでもない力になっているはず。

イヤイヤやることは元旦に誓いをしたって、
まず続きはしない。
ならば誰から言われなくても、
どんなに眠くても、
好きで好きで仕方がないことに、
毎日時間とお金をかけた方がいい。

それで楽しく生きれたらいいじゃないか。
たかが人生80年ぐらいしかないわけで、
1000年も2000年も生きるわけじゃないんだから。

ただやみくもにがんばるだけではダメ。
私はがんばっているのになぜは禁句。
がんばる先を考え直し、
楽しい人生にしていきたい。

そんなわけで私は今年も毎日日記を更新します。
仕事になるからではなく好きだから。

by kasakoblog | 2011-01-01 16:07 | 生き方

好きを仕事にするセルフブランディング&ブログ術を教えるかさこ塾主宰。撮影と執筆をこなすカメラマン&ライター。個人活動紹介冊子=セルフマガジン編集者。心に残るメッセージソングライター。


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