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テレビが無料で見れる当たり前を考える

当たり前のことだとそのすごさに気づかないが、
考えてみれば、テレビ番組が無料で見れるってすごいことだ。
(ここではもはや存在意義のない、
くだらない番組も多い有料放送NHKは論外とする)

ドラマ、ドキュメンタリー、バラエティ、ニュース、
スポーツ、音楽番組、アニメ、映画などなど、
かなりの制作費がかかっているにもかかわらず、
視聴者は無料で見れる。

テレビ視聴は無料ということが、
生まれた時から当たり前だから、
そのすごさに気づきにくいが、
広告収入で制作費をまかない、
視聴者は無料にするというビジネスモデルは、
今なお通用する画期的なものだと思う。

そう考えると、このビジネルモデルを適用すれば、
今、金を払っているものだって、
無料にできるんじゃないかとか思う。

実現可能性はさておき、
映画館の映画は無料にできないのか?
雑誌は無料にできないのか?
書籍は無料にできないのか?
音楽の曲はなぜ有料なのか?
コピー代は無料にできないのか?
ドリンクは無料にできないのか?
スポーツ観戦は無料にできないのか?
タクシーは無料にできないか?
洗濯機は無料にできないか?
電車は無料にできないか?
などなど、有料サービスが当たり前のものでも、
もしかしたら無料化して、
逆にそれによって大儲けできるチャンスはまだまだある。

上記のなかで実際に無料化できたものも多数ある。
例えばフリーマガジン。
週刊から隔週になってすっかり存在感のなくなった、
フリーマガジンR25だが、
登場当時は実に画期的だった。

えっ、こんなにいろんな記事が読めるのに無料なの?
でも考えてみれば、今、書店に並んでいる、
多くの雑誌は広告が入っている。
広告をうまく集めることができれば、
無料にすることは十分可能だ。

コピー代が無料になるものもある。
裏紙に広告が掲載されていれば無料というものだ。

今、多くの企業は自分の企業は他社に比べて、
たいした特徴がないから価格競争をやっている。
しかし果てしない価格競争をしても、
どんどん利益が減るだけ。
最終的な限界価格になったとしても、
もし他社が究極の価格提示「無料」にしたらどうだろう?

人間誰だって、お金を払わないで済むならそれにこしたことはない。
それがたった100円だろうと10円だろうと。
無料にした企業にわっと顧客が殺到する。
その集客力を利用して、広告なりなんなり、
別のところから金をとる仕組みが作れれば、
もはや価格競争はしなくて済む。
体力勝負ではなくあとは頭脳の勝負だ。

年末年始にヨーロッパに行っていたが、
とにかくまいどながらムカつくことがある。
トイレが有料なことだ。
きたない公衆トイレだろうと金をとる。
金をとるといってもたかだが50円か60円ぐらいの話。
でもトイレが無料という国で育った日本人にとって、
それが10円だろうが50円だろうが、
トイレに入るのに金を払うという行為には、
ものすごい抵抗感を感じるわけです。

そうすると有料トイレはできるだけ避けようとして、
無料のところにできるだけ行こうとする。
こうして人はたった50円の違いであっても、
現実の行動を変えてしまう。
それだけ無料サービスには、
人を惹きつける魅力があるのだ。

逆転の発想ではないけれど、
消耗戦の価格競争をやっているぐらいなら、
いっそのこと無料にして他で金をとる方法を考えた方がいい。

テレビが無料にできるように、
映画館だってタクシーだって洗濯機だって、
もしかしたら無料にできる仕組みができるかもしれない。
無料で圧倒的な集客をしたら、
それは大きな武器になる。

ちなみに「音楽の楽曲が有料だという発想を捨てた方がいい」
と考え、楽曲無料配信サービスをはじめたのが、
昨日のつぶやきかさこでも紹介したメリディアンローグ。

昨年「フリー」という本が流行ったが、
そこの本でも「曲で金をとる時代は終わった」と書かれている。
今まで有料だと思い込んでいたものでも、
十分、無料にできる可能性はあるのだ。
むしろ無料にすることで飛躍的な成長ができるかもしれない。

あらためて無料化戦略ということを、
みなさんも自分事に置き換えて考えてみるといいと思う。

by kasakoblog | 2011-01-06 12:46 | ネット

好きを仕事にするセルフブランディング&ブログ術を教えるかさこ塾主宰。撮影と執筆をこなすカメラマン&ライター。個人活動紹介冊子=セルフマガジン編集者。心に残るメッセージソングライター。


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