好きを仕事にする大人塾「かさこ塾」塾長・カメライター・セルフマガジン編集者かさこのブログ

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2001年 04月 09日

3世代家族の崩壊

3/22のつぶやきで「託児所事件」の問題を取り上げた。
赤ちゃんを平気で他人に預けてしまう現代の風潮を批判し、
その具体的対策として3/23のつぶやきで「3世代家族の効能」を説いたばかりだった。
ところが現実の日本社会は、絶望的な状況にあることを示した事件が起きた。
千葉県袖ヶ浦市で起きた、3歳の子供虐待死亡事件である。

近頃子供の虐待事件が頻発しているが、その典型的パターンとは、
(1)都会のアパートやマンションといった一軒家ではない家で起こること
(2)核家族であること
(3)若い母親が子を一人で育ているためノイローゼ気味になって起こること
といった大まかなパターンが見られる。つまりは極めて現代的・都会的事件なのだ。

ところが今回の事件は全く違った。
何より驚いたのは、3歳の子供を虐待していたのは、母親だけでなく祖父母までもが加わっていたことだ。
子育てノイローゼで虐待してしまうのは、人間関係の希薄な、核家族・都市部という環境が大きな原因であったが、
この事件は、核家族でなく3世代家族であり、かつ都市部ではなく田舎で起こった。
この事件を聞いた時、日本社会は「絶望的状況」だなと思わざるを得なかった。

3世代家族でも児童虐待のブレーキにはなり得なかった。
否それどころか祖父母までもが虐待に加わるという超悲惨な現実。
ましてこれが都会特有のストレス社会、人間希薄社会で起きた出来事ならともかく、
田舎で起きたということは、もう日本社会は救いようがないところまで落ちてしまっているということだ。

核家族から3世代で暮らしても、都会から田舎へ引っ越したとしても、
我が子を虐待し死亡させてしまうという社会の異常性は消えることはないのだ。
日本社会の闇はあまりに深い。
日本社会に生きる人々の精神の異常性は何を物語っているのか?
社会のあり方、人の生き方を根本から変えない限り、悲惨な事件は日常化し、エスカレートしていくことだろう。

こんな絶望的社会だからこそ、社会を真正面に捉えたメッセージ性の強い歌よりも、
「明日があるさ」なんていう、極めて単調でわかりやすい、ある意味「ばかになりきれる」歌が流行るのだろう。
そんなことで一時的・逃避的に精神のバランスを取るよりも、誰もが社会の問題を真正面に見つめ、
社会の大きな転換を図らなければ、いつまでたっても過ちは繰り返されることだろう。


by kasakoblog | 2001-04-09 02:31 | 一般


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