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無意味な選挙

残念ながら、これほど無意味だった選挙はない。
7/29に行われた参議院選挙。
この選挙の存在そのものに価値がなかった。

<1>
青島幸男が参議院の存在意義がなくなった選挙だったという意味が一つにはある。
この選挙で明らかにされたことは、「参議院ってもういらないんじゃない?」
「参議院って結局何もやらないくせに、政治家のくいぶちになっているだけじゃない?」という批判が、
的を得る結果となった。

参議院とは、衆議院の行き過ぎを是正し、国会審議を慎重なものにする機能を担っている。
にもかかわらず、今の立候補状況を見るに、ただの第二の衆議院と成り下がっている。
同じ議院は二つもいらない。

<2>
日本は民主主義国家のはずであるが、この選挙で一人一人の政治的権利が平等に扱われていないことが明らかになった。
たった2万6千票で当選した議員もいれば、31万票とって落選した議員もいる。
一体この数の不平等は何だ?
こんな選挙制度では、国民に「大事なあなたの一票を投じてください」なんてスローガンは成り立たない。
「一票」の価値がこれだけ違ってしまっていて、どうして正しい国民の意思が尊重されるというのだろうか?

<3>
そして今回の選挙ほど立候補者の質が低かった選挙はない。
一時期流行った無能なタレント議員が大挙して選挙に立候補し、有名性を利用して当選した。
「痛みを伴う改革を」という小泉総理の言葉とは裏腹に、
今まで政治の甘い汁を吸い上げた旧体制的考えの組織票をバックにした元官僚や族議員が当選した。

<4>
小泉総理が前代未聞の高支持率を上げ、政治への関心が高まったなどとほざいたものの、
蓋を開けてみれば予想通りの低投票率。戦後3番目の低さの56%に終わった。
約半分の人が選挙に行っていないということになる。
つまりは小泉総理個人には関心があるけど、他の政治家には全く興味がないということが明らかになった。

僕は今まで白票投票をして選挙に参加した。
つまりは政治に関心はあるが選ぶべきふさわしい候補者がいないということで、
これまでの選挙は全く何も書かずに投票した。
しかし今回は棄権した。
白票を投じなかったのは、この選挙の存在自体に意味がないと判断したからだ。

この選挙結果の教訓をもとに、参議院は撤廃した方がいいと思うがいかがだろうか。

by kasakoblog | 2001-08-01 15:09 | 政治

好きを仕事にするセルフブランディング&ブログ術を教えるかさこ塾主宰。撮影と執筆をこなすカメラマン&ライター。個人活動紹介冊子=セルフマガジン編集者。心に残るメッセージソングライター。


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