好きを仕事にする大人塾「かさこ塾」塾長・カメライター・セルフマガジン編集者かさこのブログ

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2001年 09月 17日

踏絵

アメリカがめざしているのは、
事件の解決なのか、それとも戦争の拡大なのか?

アメリカはパキスタンにあまりに厳しい踏絵を踏ませた。
タリバン政権の生みの親に、アメリカに協力しろという無理難題をつきつけた。
従わなければ、パキスタンもテロ国家扱いされる。
しかしパキスタン政府がアメリカの圧力に屈したと受け取られれば、
パキスタンの国内過激派はますます行動をエスカレートし、
パキスタンの政情不安のみならず、またしても嫌米感情を鮮烈なものにさせるだろう。
いつかそれがテロとなってしっぺ返しを食らうことにアメリカは気づかないのか?

目先の国民感情処理のために、強硬な態度を貫くアメリカ外交のやり方は、
また新たなる憎悪の火種を作っていくだけだ。
アフガニスタンを殲滅したとしても、いつか今度はパキスタンの不穏分子が、
アメリカにテロを仕掛けることになるだろう。

そもそもタリバン政権を支援しているパキスタンと協力すること自体、
「テロ支援国家を撲滅する」という目的から外れる。
ソ連のアフガン侵攻を防ぐために、テロリスト・ラディン氏に支援し、
こういう結果を招いたのと同じように、
軍事クーデターで政権を握ったパキスタンと協力することで、また新たな危険を生み落としていく。
悪循環の連続だ。

湾岸戦争しかりイスラエルーパレスチナ問題しかり、そして今度のテロ事件しかり。
アメリカこそがテロリストを生み出しつづけている温床となっているのだ。

タリバンの代表がこんなことを言った。
「アメリカに憎悪している人間なんてこの地球にいくらでもいる。
だから誰がやったかなんてわからない」と。

テロ事件は許されてならないし、犯人に向けて報復攻撃は徹底的にするべきだ。
しかしその目的達成のために、新たな火種を撒き散らすことは、
世界からテロをなくすという大いなる目的からは外れるものだ。

テロ事件の報復のために新たなテロを生み出すアメリカ外交の強硬姿勢は、
同盟国である日本やヨーロッパが正してやるべきだ。


by kasakoblog | 2001-09-17 15:29 | 一般


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