好きを仕事にする大人塾「かさこ塾」塾長・カメライター・セルフマガジン編集者かさこのブログ

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2001年 12月 19日

高円寺人情物語2

高円寺という町は不思議な町だ。
ここにいると僕は「アジア」を思い出す。
古き良き時代の郷愁が漂っているからなのかもしれない。

コーラ-をサービスしてくれた「とん吉」に続き、再び「人情」というには大げさだが、
ベルトコンベア方式で次々に客をさばく現代店とは違った店を発見した。
商店街からは外れているが、駅からすぐ近くにある、
チェーン店「フレッシュネスバーガ-」である。

新型ノートパソコンを購入してからというもの、執筆活動はほとんど外で行われている。
(もちろんつぶやきも書くが、基本的には大作『かさこ金融道』に着手している)
コーヒーは210円と高いが、木の丸テーブルが一人にしては広いので使いやすいこと、
そして室内温度が快適であることから(ファーストフードは暑すぎたり寒すぎたりすることが多い)、
最近ここを頻繁に利用するようになった。
食事は高いのでまずせず、牛丼やラーメンを食べてからここに来る。
特に家で眠くなって集中できない夕方によくここを利用していた。

たまたま半休で、昼にこの店を訪れると、レジに対応した店長らしきおっさんが、
「あっ、いつも夕方にいらっしゃるお客様ですよね。今日はお昼にいらっしゃるとは珍しいですね」
と一声掛けてくれた。
さりげない一言だったが、自分をよくくる常連の客として覚えてくれたことが、妙にうれしかった。

ささやかなことだが、不思議とこんなことが再びこの店に来ようというきっかけになる。
物を求める買い物であっても、人が人を介して物を買う以上、
そこに必要なのは適切なコミュニケーションだ。
殺伐とした世の中、匿名性の現代社会にあって、地域社会や家族社会が崩壊に瀕している中、
誰もが人間である以上、人と人とのコミュニケーションを欲しているのだ。

親友が僕のことを「合理的完璧主義者」と呼んだ。
ある友人が僕のことを「精密な機械」と呼んだ。
そんな僕でもこうしてささやかな「情」に触れると、精緻なコンピュータも判断を狂わされ、
いつもコーヒーだけなのに昼時だから悪いかなと、ついついハンバーガーも頼んでしまった。

どんどん機械化されていく世の中。
だからこそささやかな店員の一声が客にとってはうれしいのだろう。
そんな当たり前のことが当たり前でなくなった時代に、
古き良き日本の良さが残る、高円寺。


by kasakoblog | 2001-12-19 20:59 | 一般


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