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西洋医学と東洋医学

<1>
いまだに腰は治らない。
レーザー治療60万円は何だったのか。
2週間立ちあがれなくなり、寝たきり生活を送り、松葉杖を使って会社に復帰し、
杖をついた生活を終えたものの、現時点では、常時、長時間正座した後のように足がしびれている。
でぱっている軟骨が神経にさわって、その神経が足につながっているから、 腰の痛みより足の痛みがひどい。
7月にもう一度レーザー治療をするか、またはその他の手段を選択せねばならない。
もう残すところあとわずか。

腰痛に悩む人は多く、いろいろな人からいろいろな方法を勧められる。
「電気針で一発で治った」だとか「整体で良くなった」とか、人によって答えはまちまちであり、
必ずしもそれがすべての人にあてはまるとは限らないものばかりである。
そんなものあったら、みんなそこへ行ってるだろう。

そんなこともあってあちこち勧められているところに行かず仕舞だったが、
ある人に勧められて、整体のようなところに行ってみることにした。
「気愛法」という名の通り、気の流れを良くする云々かんぬん。
まあそんなわけで都内のマンションの一室に行ってみた。
ベンチプレスが8台ぐらいあって、そこに患者が用意された全身ユニクロジャージに着替えて、
まあマッサージというか整体をしてもらう。
信頼のおける人からの紹介だったから行ったけど、 そうでなかったら新興宗教の道場とも取られかねないよな。

そこが効くか効かないかはわからない。
安ければ行ったが、あまりに高いので、一回の体験でやめてしまった。
入会金3万円。1回1時間「見習い」から「会長」まで先生によって料金は違うが大抵8000円ぐらいはする。
それを週2回で1ヶ月となると10万円近くになる。
治るかもしれないと思っても、その後も通うことを考えると、100%治ると言いきれなければやっぱり行けないよな。

ところが皮肉なもんで、ここに通うのはやめとうと思ったのは、
「週2回1ヶ月通えば100%治るよ」と言われたからだ。
巷に腰痛で悩んでいる人が大勢いる中、一回見ただけで「100%治る」なんて軽々しくいう医者は、
逆に信用できないと思った。
あんたんところで100%治るんだったら、みんなそこへ行ってるよって話。

<2>
でも一度の体験コースで会長さんとマッサージを受けながら話を聞いたんだけど、 まあなかなか話に筋は通っている。
「いわゆる西洋医学による治療ってのは、悪いとこ切っちゃえっていう発想で、 しかも薬漬けによる人工的治療なんだよね。
うちのような東洋医学は体の全体のバランスを見る。腰が悪いからって腰だけみたってわからんよ。
確かに今の病院は診断する医療機器はハイテクで進歩したかもしれないけど、
どうやって治すかっていう治療学は以前昔のままなんだな。それじゃあだめなんだ。
体全体のバランスを整え、人間の自然治癒力を待つ。
そうしないことには体をいじくりまわされて、余計ひどくなっちゃうってことだってあるよね」

確かにその通りかもしれない。
東洋医学ってのは人間の自然治癒力を引き出す方法であって、
西洋医学のように人工的・機械的対応とは違うよな。

とはいえ、じゃあ東洋医学がいいかっていってもそうはいかない。
残念ながら現代人には自然治癒力を待つ時間もなければ、多分その力自体も衰えているんだろうからな。
っていうか、もっと安くしてもらわないと通えないよ。
人間が体をマッサージするのにえらい金取るってどうかと思うよな。

これから医療ってすごく大事になると思うんだけど、保険料の負担の問題じゃなくって、
人間が人間を再生させるための医療っというものは、国がバックアップする必要があるんじゃないかな。
ワールドカップで浮かれて造った、絶対に今度採算の取れない大規模スポーツ施設なんかに税金を回さず、
その分の金を医療費に回したらどんだけ社会の役に立つか。
そうやって国が率先して医療に力を入れ、安くてクオリティの高い医療が受けられれば、
あやしげなぼったくり医療もなくなるだろうし、
東洋医学とか西洋医学にこだわらず、人がそれぞれにあった医療を探せるのにな。

まあそんな時代は僕が総理大臣になる17年後まで待たなくてはならないだろうけど。

by kasakoblog | 2002-06-24 09:18

好きを仕事にするセルフブランディング&ブログ術を教えるかさこ塾主宰。撮影と執筆をこなすカメラマン&ライター。個人活動紹介冊子=セルフマガジン編集者。心に残るメッセージソングライター。


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