好きを仕事にする大人塾「かさこ塾」塾長・カメライター・セルフマガジン編集者かさこのブログ

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2002年 08月 04日

夏休み映画

夏休みとあって過去の話題作を続々とテレビで放映されている。
そこで今回は「耳をすませば」「となりのトトロ」
「スターウォーズ・エピソード1」「スターウォーズ・帝国の逆襲・特別編」の映画評をご紹介します。

耳をすませば
ナウシカやラピュタ、もののけ姫や千と千尋といった、物語のファンタジー性はなく、
現代日本をそのまま舞台にした作品だが、非常によくできた好感できる作品。
中学生を主人公に、進路や恋愛をテーマにした物語。
非常に現代に即した、しかもありきたりなテーマを描くのは、逆に非常に難しいことだと思うが、
過剰過激でもなく、かといって印象に残らないわけでもなく、
考えさせられるんだけど、見た後にこう前向きになれるような、
素晴らしい作品に仕上がっている。

進路を考え迷う小・中・高校生にぜひ見せてあげたい作品。
こんな作品を僕もその時期に見ていれば、
その時もっと進路を前向きに考えられたんじゃないかなと思う。

主人公の進路を決められない焦り。
好きなことを見つけて寝る暇も忘れて没頭する姿。
それを一つの形にしてはじめて自分に何が足りないか、
自分が今何のために勉強するかを捉えることができ、高校進学を前向きに考えられるようになる。

図書カードでの出会いなんて、非常になつかしいモチーフで、
ほんと今は何もかもがコンピュータ化、デジタル化されてしまい、
もちろん多くのメリットはあるにせよ、それと代償に失ったものは大きい。
京王線沿いの公団住宅に住む、4人家族の一般的姿を描いているだけに、
テーマとしての現実性と訴えかけるものは非常に大きい。

ファンタジー性、空想性をかきたてる作品もさることながら、
身近な社会を舞台にこんな作品が描けることは称賛にあたいするが、
平成ぽんぽこの大失敗などを考えると、やっぱり難しいんだろうな。
舞台が現代社会になると妙に生生しさが出てしまう恐れがあり、
それならアニメでしかも映画で見る必要性はなくなってしまう。
やはり舞台を架空にして、そこで繰り広げられる物語から、
現代に通じるテーマを訴える手法の方が、楽なのかもしれない。
そういう意味ではこの「耳をすませば」はおすすめ映画です。

となりのトトロ
田舎暮らしーそんなブームのはるか昔、
わけあって田舎に引っ越してきた家族と、その子供の物語。
大人には見ることのできない「トトロ」や「ネコバス」ー
それは「自然」や「神」と言い換えていい。

もちろんこの映画は大人向きではなく、子供に楽しめるようなストーリーでとどめているが、
そこには十二分に都市型社会で疲弊しきった大人たちへの、
警告的メッセージを読み取れることができる。

現代社会が失ったものの数々。田舎にはまだそれが残っている。
病気の母など非常に暗示的だ。
もちろん、ここではそのことに触れられていないが、
都市に住むゆえに病気になってしまった母のために、
環境のよい、自然の多い、のんびりした田舎へと引越してきたと、考えてもおかしくはない。

滑稽な神トトロ。
神を抹殺してしまった現代社会への大いなる警告の物語として、
バカな大人たちにもうちょっとわかりやすいように、
子供用のトトロではなく、大人用のトトロを作って欲しいものだ。

単なる子供が楽しむ映画としてではなく、
大人が見てもそれだけ隠されたメッセージを読み解くことができる。

スターウォーズ・エピソード1
エピソード2上映を前にテレビで放送されたエピソード1。
まあCGがすごいだけで、世界観がなく、ストーリーに奥深さがない。
最終的には戦いになるんだけど、ジェダイとシスの戦いも、
戦略もくそもへったくれもない、ようはただのチャンバラに過ぎない。

もっと未来宇宙世界の世界観を出すこと。
単調なストーリーを奇抜なキャラクターでごまかしているだけに過ぎない。
なんだかCGですべてをごまかしているだけ、
きちんとしたSFファンタジー世界を構築した上で、
ストーリーのおもしろさがあってはじめて映画の基礎が成立する。

ハリーポッターと一緒の愚を犯している。
たとえば宮崎駿作品やディズニー作品のように、
その架空世界へ視聴者を入り込ませる仕掛けにかけている。
はりぼての架空舞台で繰り広げられても、きちんと作りこみをしてないと、
その世界に入っていけないよ。

また同種のものとしては、猿の惑星なんかの方がはるかによくできている。
このスターウォーズは、単なる幼稚なテレビゲームの戦闘ゲームと変わらない。

帝国の逆襲 特別編
大量広告のエピソード2を記念し、テレビで放映。
あまりのつまらなさに30分で見るのをやめた。
そのおかげでK1が見れたからいいか。
できそこないの戦争映画。ウルトラマンレベルの幼稚な戦闘シーン。
宇宙戦争なら、我らが日本のガンダムの方が圧倒的におもしろい。

スターウォーズには失望した。
広告宣伝費に大金かけるような映画はほんとたいしたことない。
おもしろみのないストーリーで剣をふりまわすなら、よっぽども水戸黄門の方がおもしろい。
これだからアメリカ映画は見たくないんだ。

日本の低俗な中身のない音楽シーンと一緒で、毎回過剰な宣伝でマスコミが煽る映画作品は、
ほんと心に残らない、一瞬のトレンド的使い捨て文化の最たる例だ。
次から次へと変わる映画ランキング。
千と千尋のようなロングセラーなんてどこにもない。
みんな話題についていくために、見ているだけのこと。
こんな情けない映画で騒ぐ現代社会はどこか狂ってるな。

昨年見た「千と千尋の神隠し」をビデオに借りてきてみたけど、
やっぱりおもしろかったなあ。
おもしろい作品は何度見てもおもしろい。


by kasakoblog | 2002-08-04 23:15 | 書評・映画評


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