好きを仕事にする大人塾「かさこ塾」塾長・カメライター・セルフマガジン編集者かさこのブログ

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2011年 04月 07日

原発必要論者と多重債務者の近似

原発不要論を唱えると、
「代替燃料はどうするんだ?」という人がいるが、
それは収入が減っているのに、
生活レベルの質を落とすのはいやだから、
このまま無駄遣い生活を続けてるために、
サラ金から借金をして生活をより苦しくさせ、
いつか破滅の道を歩む多重債務者の発想と同じだ。

『ふらんす亭』や『ステーキハンバーグ&サラダバー けん』を運営している、
株式会社エムグラントフードサービスの社長・井戸実氏は、
4/3のブログで、
「不幸な事にタクシー乗車中
原発反対デモ行進に遭遇してしまった。」
として、このように書いている。

「原発なんか必要ない。
と言うが、じゃあ代替燃料は何があるんだ?
水力、風力で原発電力を補おうとしたら今の電気代が何倍になると思う?
火力にしたら京都議定書で定められたco2の削減は絶対に守れんぞ。
こんなデモに参加して
私は難しい事はよくわからないけどとか言う奴に限って
口ばっかりのECOとか言っちまうんだ。
代替え案があって。
その案が実現性可能であれば
その案を声高らかに叫んで貰いたい。」
http://ameblo.jp/mgrant/entry-10850191482.html

まるで多重債務者の発想と同じだ。

使う電力(お金)を減らそうという考えはまったくなく、
今ある電力(お金)をいかに維持するのかという発想しかない。

日本の原発電力依存度はたかが3割だ。
フランスのように7割も原発に依存しているわけではない。
原発をなくすなら、その分、代替燃料を補え、
という話の前に、
原発に依存している3割分の電力使用量を節約すれば、
理論上は原発は不要になる。
何も代替エネルギーがなくても、節約すればいいだけの話だ。

現に今、福島原発が動いていないのにもかかわらず、
夏冬ではない春だからとはいえ、
停電もなく電力はまかなえている。
ということは少なくとも、
みんなが節電すれば、春秋だけなら、
福島原発はいらないという話になる。

もちろん、火力にすれば、
石炭、石油、天然ガスなどの燃料が必要になり、
特に石油が枯渇すれば、立ち行かなくなる。
しかし石油が枯渇するのはじゃあいつの話なんだ?

私が子供の頃は20~30年後には、
石油が枯渇するなどという話を聞いたこともあるが、
今もなお石油は枯渇していない。

原発の話になった時だけ、
「石油は枯渇するのにどうするのだ?」
というが、いまだに日本中、
石油を節約する動きはなく、
電気自動車を率先して買う人も多くなく、
ばんばん毎日のように自動車に乗るために石油を使っている。

結局、原発の電力の話にしても石油の話にしてもそうだけど、
多重債務者の思考回路とまるで同じで、
与えられた収入(電力)のなかで、
できるだけ節約し、
優先順位をつけてやりくりするという発想がなく、
今の収入(電力)は絶対に維持することを前提に起き、
足りなければ高いリスク(高金利=環境破壊)を犯してでも、
金(電力)を借りてきて使えばいいという、
そういう発想の人間が多いから、
下手したら日本社会を破滅的な状況にする可能性がある、
原発がどうしてもなくてはならないという発想になるのだ。

多重債務者や右肩上がりの成長主義を捨て、
今までの生活を見直し、
与えられた範囲内で持続可能な、
新たなライフスタイルに転換するという発想がない限り、
地震と原発事故による破滅的事態は、
今後も起きる可能性があり、
停電どころでは済まされない事態に、
日本を追いやるだろう。

少なくとも当面は、福島原発の電力なく、
大量に電力を使う夏を乗り切らなければならない。
代替エネルギーはどうするんだという前に、
電力消費のピーク時に3割でも4割でも削減する方法を考え、
夜中や土日に電力消費を分散する方法が現実的であり、
もしそれで大規模停電なく乗り切れるのなら、
原発不要論は現実味を帯びた選択肢になると思う。

それにしても何が京都議定書だ。
CO2削減なんていっている前に、
原発事故で土壌も海洋も汚染され、
それこそ日本中の食料が安全でなくなったら、
地球温暖化の前に日本は滅亡するだろう。
今、何が一番大事なことなのか。
この大惨事が起きても、
いまだにそれがわからない人が多いから、
今回のように天災による一次被害だけでなく、
人災による二次被害、三次被害が広がり、
問題が長期化してしまうのだろう。


by kasakoblog | 2011-04-07 09:52 | 一般


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