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謝るだけでは意味がない

「誠に申し訳ございません。以後気をつけます」
「ごめんなさい。今後は注意します」

何かミスをした時、とりあえず謝る、ということは必要だ。

でも、

謝るだけでおしまい?!
それでミスの再発防止はできるの??
バカにしてんの?

と思うことが最近よくある。

人間である以上、ミスはつきものだ。
完璧な人間などいないし、ミスや失敗は必ず起こる。

だから重要なのはミスを謝るだけでなく、
今後、ミスが小さくなるよう、頻度が減るよう、
ミスの原因を分析し、それへの対策を打ち出すべきだ。

ところが日本人は、ミスや失敗をした時、
あまりにも「謝罪」ばかりが重視され過ぎるような気がする。

とりあえず謝りにこい。
上司をつれてこい。
菓子折り持ってこい。
土下座して謝れ。

みたいな。

逆を言えば、迅速にバカ丁寧に謝ったもん勝ちみたいな、
そうしたおかしな風潮を助長しているような気がする。

丁寧に謝ってくれたら水に流しちゃう。
そのミスや失敗の原因分析や対策もないままに。

仕事上の関係でもそうだし、
プライベートの関係でもそうだけど、
何かミスや失敗や相手の気分を害することがあったら、
とりあえず謝るだけでなく、
今後もその人との関係性を続けていきたいと考えれば、
1:何が原因でミスが起きたか
2:今後ミスが起きないようどのような対策を講じたか
の2点を謝罪に加えて迅速に伝えなくてはならない。

ところが謝ればもうそれで済んだと思っている人が多い。

この前もそんなことがあった。
「営業は謝るのが仕事」みたいな思い込みをしている人で、
とりあえずミスがあったらひたすらバカ丁寧に、
何度も平謝りすればいいと思っている。

こちらとしては平謝りされたら、
「まあまあ仕方がないですね、今後気をつけてくださいね」
ぐらいで流してしまうのが心情だろう。
でもあまりにミスが続くと、
「あんた、いつも謝っているけど、
謝ればそれで済んだと思っているから、
またミスを繰り返すんじゃないのか」
ということの思い至って、それを指摘した。

謝らなくていいから、
・何が原因でミスが起きたか
・今後ミスが起きないようどのような対策を講じたか
それを早急に報告しろと。

しかし謝ることは得意でも、
原因分析と今後の対策となるとめっきり音沙汰がない。
きっとミスはつきものだから仕方がないから、
謝ればそれでいいだろうと内心思っているから、
ミスの分析なんかしちゃいないのだ。

謝れば済む。
謝ればすべて終わり。
相手の怒りの感情をひたすら謝り、
その場をやり過ごしさえすればそれでいい。

そういう発想でいる人って、
同じミスを何度も繰り返す。
でもそういう人って、
はじめは「ちゃんと謝ってくれる人だ」と思われるが、
何度も何度もミスが続いてくると、
「こいつ、ひょっとして謝っているけど、
表面上だけでぜんぜん何も反省してないんだな」
と見透かされ、そのうち仕事やプライベートの縁を切られてしまう。
本人からすれば「なんでこんなに懸命に謝ってるのに」
みたいな被害妄想にとりつかれるが、
相手からしたら「こいつは本心から謝ってないし、反省してない。
だから原因分析もしないし対策も提示しない。こいつはダメだ」
としか思えなくなってしまう。

謝るのは大切だが謝るだけではダメ。
今後も関係を続けていきたいのなら、
自分で原因を分析し、
同じミスを繰り返さないよう、
自ら対策を講じなくてはいけないと思う。

by kasakoblog | 2011-07-22 01:39 | 働き方

好きを仕事にするセルフブランディング&ブログ術を教えるかさこ塾主宰。撮影と執筆をこなすカメラマン&ライター。個人活動紹介冊子=セルフマガジン編集者。心に残るメッセージソングライター。


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