2011年 08月 08日
インターンシップ受け入れました!
「かさこさんのもとでインターンシップを
受け入れてもらえないでしょうか?」

6月。広島の女子大生から1通のメールが届いた。
もちろん知らない人。

「8月~9月の1日~2週間程度、
取材同行させていただけるとうれしいです。
旅の仕方、取材の仕方、執筆など学びたいと思っております。
私は旅することが大好きで、
少しでも旅に関わる仕事の世界を知りたいと思っております」

ホームページをやっているといろんな問い合わせがあるが、
インターンシップ(学生が企業のもとで就業体験をする制度)を、
受け入れてほしいという問い合わせは初めてだ。

トラベルライターになるにはどうしたらいいか?
出版・マスコミ業界に転職するにはどうしたらいいか?
といった問い合わせメールは年に何度か来て、
タイミングがあえば実際に会ってアドバイスしている。

アシスタントとして雇ってもらえませんか?
という問い合わせも何度かあったが、
人を雇うほど個人で仕事をしているわけでもなく、
ましてや一人完結する仕事が多いので、
それは丁重にお断りはしているのだが、
無限大の情報量のネットの中から、
せっかく何かの縁で「かさこワールド」にたどり着いたので、
できるだけ実際に会って話をして、
アドバイスできることはしようと思っている。

さて、インターンシップを受け入れてください、
という問い合わせにどう対応しようか?

私は会社ではなく個人だし、
倫理的な問題からいえば、
女子大生を連れて2人で取材宿泊旅行に行くわけにはいかない。
でも真剣そうだったので、協力してあげたいと思い、
仕事ではないがブログ記事用のインタビュー取材を、
何かセッティングしようと思っていた。

ただいずれにせよお互いにどんな人かもわからないので、
取材同行する前に一度会って、
お互い人となりを確認してからだよなと思っていた。
そんな時、7月に私主催の工場夜景ツアーがあるので、
それも私のカメラマン活動の1つなので、
それに来てもらえばいいと思い、
夜景ツアーの3時間前に待ち合わせし、
私の活動内容や仕事内容をお話した。

でも彼女の話を聞いてみると、
やっぱり旅取材に同行したいみたい。
さてどうしようかと考えていたところ、
被災地に一度行ってみたいという女性のマイミクの方がいたので、
そうだ、その子も一緒に被災地取材に連れて行けばいいとひらめいた。

そんなわけで被災地取材ツアーを組むことになった。
私とその2人ではなんとなくバランスが悪いので、
ボランティアに何度も行っているリアル友の女性と、
ドライバー役として大学時代の後輩を引っ張り出すことにして、
5人で取材に行くことにした。

インターンシップといったところで、
手取り足取り教えるというよりは、
ひたすら2日間、私の取材に同行し、
取材とはどんなものなのかをつかんでもらうといった感じ。
しかも被災地取材は非常に流動的。
被災者の方何人かにはアポイントを取ってはいったが、
現地に行くといろんな人との出会いがあったりし、
そこから予定になかった取材がはじまったりもして、
ちゃんとした取材というより、
現地の流動的な状況の中で取材となるようなものは、
臨機応変に取材していくといった感じだった。
そのような意味では丁寧に教えることはできなかったけど、
旅行取材に通ずるものはある。

でもちゃんとしたインターンシップ。
学生から大学に「かさこさんと福島取材同行」という書類を事前に申請。
(大企業でなくても学生が希望する先ならOKらしい)
取材2日間を終えた後、学生さんがインターンシップの感想を書き、
それに私がコメントを返し、
かつインターンシップを受け入れたという書類と、
学生さんの体験研修時の評価を書いて返送する。

見た目は物静かな感じの学生さんなんだけど、
観察力が鋭くて、取材2日間後のコメントを見ると、
「よく私のこと見てるな!」と感心した。

そもそも大学3年生でこれだけの行動力があるというのがすごい。
ネットで見つけた人にメールを送って、
取材同行させてくださいという度胸と行動力。
しかも被災地取材で結構えぐい話も出てくるなか、
21歳にもかかわらず随分と冷静に話を聞き、
被災地だと過度に感情移入したり同情したりしがちだが、
自分はどう思うとかをべらべら話すこともなく、
客観的に事実を聞くという態度を貫いていたのは、
若いのに立派だななんて思ったりもしていた。

そんなわけで、かさこ初のインターンシップを受け入れしました。
なかなかこうしたうまいタイミングがあるとは限らないので、
こうした取材同行機会を設けるのは難しいけど、
若い人が進路で迷っていて、でも何か夢を追いかけたという、
熱意があって行動力がある人は、
できる限りの協力をしたいと思っているので、
何か私に相談したいことがあれば、
遠慮なくメールいただければと思います。

なんか日本って出る杭打つ社会雰囲気があって、
しかも人と違う行動する人間を非難する風潮があり、
せっかくやる気がある若い人がいても、
その芽を潰してしまうような態度が多い気がするし、
そうした社会的風潮が、
日本社会の活力を失わせている原因でもあると考えているので、
若い人たちが勇気を振り絞って、
問い合わせてきてくれたことについては、
少しでも協力したいなと思っています。

頭の固い既得権益にしがみついた、
古い常識に縛られたアホな社会人が多い中、
そうではない人間も日本にもいるんだよって、
ことだけでも知ってもらえたらいいなと。

すべてに対応できるかはわかりませんが、
時間の許す限り、私の対応可能な範囲で、
対応させていただきたいと思います。

・かさこワールド
http://www.kasako.com/


by kasakoblog | 2011-08-08 22:45 | お知らせ


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