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2008年 02月 02日

信頼なき2国間の末路~中国ギョーザ問題

中国産は悪いに決まっている
中国は日本より何もかも低レベルだ

日本人の深層意識に根強く沈殿する中国蔑視思想。
「中国産冷凍ギョーザで中毒症状」というニュースが出ると、
一斉に中国産バッシングが始まった。
しかし専門家は口々に冷凍食品の毒物混入に首をかしげ、
さらにパッケージに穴が開いていたというニュースが出ると、
何者かがわざと毒物を混入したのではないかという説が強まっている。

真相はわからないが、もし毒物を混入したのが、
日本で行われたことだとしたら、
これは下手をすると日中国際問題に発展しかねない。
現に中国では、穴が開いた報道があってからは、
「日本人の犯行ではないのか。にもかかわらず、
中国人のせいにされた」といった意識から、
今度は日本バッシングが一部で巻き起こっているという。

日本人は、「中国なんてあんな国」と思っている。
中国人も、「日本なんてあんな国」と思っている。
信頼関係なき2国間とはいえ、
近年の経済・貿易関係は切っても切れない関係になっている。
日中貿易総額は日米貿易総額を2004年から3年連続上回っているのである。
日本にとってはアメリカ以上の貿易国であり、
中国にとっても日本は、EU、アメリカに次ぐ3番目の貿易国なのだ。
両国にとってお互いの存在は、経済上では極めて重要になっている。

しかし、互いに蔑視感情が渦巻き、信頼関係がない。
そんなもん、一朝一夕にできるもんじゃないとはいえ、
根強い深層意識は、何かちょっとしたきっかけさえあれば、
このように一挙に燃え広がる恐れがある。
近年度々起こっている中国で起きた突発的反日運動も、
本当に反日すべき問題があったのかどうかはさておき、
「とにかく日本は許せない」というムードだけが先行し、
それが大事となった。
極めて危険な兆候だ。

隣国を蔑視し、互いをさげすみあっても、
両国にとっていいことなど何もない。
関係が悪化すれば経済上互いに困るだけでなく、
下手をしたら日中戦争なんてことにもなりかねない。
私は10~20年先、日中戦争の危機が幾度か訪れるんじゃないかと、
非常に危惧している。

中国ギョーザの毒物混入の原因をきちんと両国が究明し、
再発しないような枠組みを協力し合って作っていく。
それが両国にとって、
日本人にとっても中国人にとっても、メリットになることだ。
いたずらにマスコミに煽動され、
両国民が騒げば騒ぐほど、
問題解決からはむしろ遠退いてしまうのではないか。

私は中国に何度も訪れ、
日本から見たら衛生状態がいいとはいえない食堂で、
何度となくメシを食ったりしているせいか、
このようなニュースが出る度に、
「ホントなのかな?」と信じたくない気持ちが、
ある種のストッパー役を果たしている。

しかし中国なんかに一度も行ったことのない大半の日本人にとっては、
きっと未だに中国のトイレはみんな、
仕切りがなくて丸見えの汚い便所しかないみたいな、
間違った知識から中国ニュースに反応すれば、
毒物混入が中国のせいと思うのは致し方がないことだと思うけど、
もうちょっと事態を冷静に見た方がいいんじゃないかなと思う。

日本そのものが信じられない食品偽装のオンパレードだったわけで、
日本産なら安心、中国産はすべてダメといったような、
先入観だけで物を見ると、
結局痛い目にあうのは自分自身なんじゃないかなと。

戦争なんかにならないよう、
ともに協力して毒物混入の真相を究明してほしい。

<中国製ギョーザ>袋の「穴」はどこで? 広がる怒りと困惑
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080201-00000160-mai-soci


by kasakoblog | 2008-02-02 09:32 | 一般


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