2012年 01月 14日
311で価値観が変わったお母さん
「子どもを“理想の型”にはめてやることが、
親として子どもにできることだと思い込んでいた。
でも311の震災があって価値観が変わった。
家族みんなが元気でやっていればそれでいい。
“理想の型”にこだわる必要なんてない。
なぜそんなものに、しがみついていたのだろうと、
今にして思えば不思議です」

先日、社会人2年目と大学3年生の娘を持つ梅津さんにお会いした。
私を知ったのは、夏頃に大量リツイートされた震災の支援のあり方を問う記事。
自立支援を行っている梅津さんにとって、
「私と同じ考えの人がいる」と共鳴していただき、
その後、いろんな記事を見ていただけるようになり、
かさこマガジン2も希望してくれて、
年明けに会うことになった。

「日本は変わった。世界は変わった。
あなたは変わった?」で始まるかさこマガジンだが、
この梅津さんは震災で大きく変わった1人だ。

お会いした際、現在就職活動中の、
大学3年生の娘さんも来ていた。
お母さんの変わりぶりについて娘さんいわく、

「3年前、お姉ちゃんが就職活動の時には、
お姉ちゃんにべったり張りつく感じで、
とにかくいい会社に入らなければダメだって感じだった。
プレッシャーがきつくて、
お姉ちゃんとお母さんは口げんかすることも多かった。

でも今はすっかり穏やかになった。
就職活動中の私には、いい会社に入れなんて言わず、
『自分に合ったところに入ればいい』ってぐらいしか、
言わなくなったんです。
お母さんはすごく変わりました。
今はニコニコしていることも多いし」

梅津さんをそんなに変えたもの。
それはやはり震災。
あのすさまじい甚大なる被害の様子を見て、
今までしがみついてきた“理想の型”が、
いかにはかなく、そしてたいしたものではない、
ということを感じたのかもしれない。

「いい学校出て、いい会社入って、いい人見つけて、
それが幸せって思い込んでいたけど、
震災で何が幸せなんだろうって考え直した。
今はもう、家族がみんな元気でいればそれでいいって、
思えるようになった」という。

梅津さんは子どもに対する態度だけでなく、
自分の行動も大きく変わった。

「マイナスなこと、考えても仕方がない。
やりたいことをすればいい。
最近では迷わずやりたいことがあったら、
一歩踏み込めるようになった。
別に失敗したっていいんだしって。
だからかさこさんに写真の展示をお願いするのも、
ドキドキだったんだけど、
ダメでもともとメール送っちゃえって送っちゃいました(笑)。
でもね、今の私は何でも自分の思うことは叶うような気がするんです。
311があったおかげで私は変われました。
今が青春です(笑)」

梅津さんは7月から被災地自立支援のために、
被災地の物販販売を継続して行っている。
「私の活動でいくばくかでも、
被災地にお金を回せることがうれしいし、
販売はやったことないので大変だけどとにかく楽しい。
いろんな人との出会いもあるし、
フェイスブックやツイッターもやるようになったし。
世界が広がった」

梅津さんのように震災をきっかけに、
いい意味で「変わった」人が増えていけば、
きっと日本はよくなると思う。

「あれだけのことが起きたのに、
なぜ変わらないの?変わるでしょう」
と梅津さん。
私の意見を代弁してくれるかのようだった。

梅津さんの自立支援の取り組みについては、
今日取材してきましたので、後で詳しく紹介します。
また、物販している場所で私の被災地写真展示をしてほしい、
と梅津さんから依頼をいただき、
私も喜んで展示を引き受けます。
被災地フォトエッセイ・ミニ写真展、
のような感じになると思いますので、
それについても後で紹介したいと思います。

・被災地レポート&写真
http://www.kasako.com/110311top.html


by kasakoblog | 2012-01-14 19:17 | 東日本大震災・原発


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