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ビジネスで成功するには営業+技術+財務

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「独立起業する多くの人は、
営業力があるか技術があるかのどちらかで、
財務・経理面で弱いんですよね。
私は税理士ですが、
社外経理部門、社外財務部門的な役割を担って、
フリーランスや創業期の会社をサポートしたい」

そう語るのは税理士の佐藤亜津子さん(39歳)。
佐藤さんは2月のかさこオフ会に参加してくれて知り合ったのがきっかけ。
ちょうど私が今年独立し、
白色申告から青色申告に切り替えたいと考えていて、
申告の相談を専門家にしたいなと思っていたところに、
税理士の方が参加してくれる!というので、
オフ会後、早速相談しにいくことに。
しかも初回は無料相談をしているというので、
申告の相談がてら、いろいろ話を聞いた。

佐藤さんはなんと3児の母。
2002年に税理士事務所を立ち上げ、
独立して仕事をしている。
お客さんの多くはフリーランスや創業期の会社ばかりだという。
こうしたお客さんは財務面・経理面が弱い。
でもその面で相談できる人が少ない。
そこで税理士のような専門家が役に立つ。
私ももう確定申告して5年ぐらいになるが、
申告の度に迷うことがあり、
気軽に相談できる人がいればなと毎年のように思う。

申告って個別事情が多いので、
ネットや書籍では調べきれないこともあり、
直接話して相談したいことがでてきてしまう。
特に大企業と違って小規模事業者ならなおのことだろう。

佐藤さんの言うように、
独立する人ってすごい営業力のある人か、
すごい技術力のある人が多い反面、
その分、財務・経理が弱い。
でも実際のところ独立起業して成功するには、
営業力・技術力に加えてお金の面での力が欠かせない。
どんなに優れた営業・技術があっても、
お金管理がうまくないと会社は回っていかないからだ。
その面で税理士って小規模事業者には、
ニーズがある仕事なんだなと思う。

佐藤さんは独立した年に1人目の子供を生み、
以降、3度の出産と3人の子育てをしながら、
10年も税理士として仕事をしている。
すごいなと思ったら、佐藤さんはこんな風に言う。

「今まで子育てを言い訳にして、
合間に派遣社員で仕事をしたりもしていて、
税理士一本のみでびっちりやってきたわけではなかった。
でも『子供の手が離れたら本格的にやろう』なんて思っても、
子供の手が離れることなんていつになるかわからない。
そんなこと言っていたら、
いつまでたっても仕事はできないと思い、
2011年の年末にホームページを大々的にリニューアルし、
いろんなお客さんを増やしていき、
社員を雇ったりしていきたいなと思ってるんです」

かさこオフ会の後に佐藤さんのホームページを見てびっくりした。
個人事務所にもかかわらず、立派なホームページで、
しかもシンプルでわかりやすい。
ターゲットがフリーランスと創業期の会社と絞られていて、
無料相談フォームなどもある。
ブログはもちろんポッドキャストを使い、
税務ノウハウについての音声データの配信も行っている。

「前々からホームページはあった。
特に会社法が改正され、ホリエモンの登場など、
起業ブームとなった2005年~2006年前後は、
そこそこのホームページがあればかなりの集客ができた。
でも今は起業ブームも終わり、会社をたたむ人もいる。
ついつい目の前にある仕事だけに追われてしまうけど、
“ゆるやかに落ちていく”感覚があって、
何か仕掛けをしなければと思い、ホームページを大きく変えた」

佐藤さん自身が顧客と同じ一個人事業主として、
子育てと両立しながらも、
いろんな工夫や仕掛けをしながら、
税理士として事業を続けていくことが、
顧客に活きたアドバイスにつながるんだなと思った。

そして何より感じのいい方で話しやすいのがいい。
私も数年前、地元の税理士事務所に、
無料相談に行ったことがあるんだけど、
やっぱりなんかこう敷居が高いというか、
話しにくいなと感じた。

「もし税理士に顧問を頼むなら、
いろんな税理士に話を聞いてみてから選んだ方がいいです。
税理士というと『誰でも同じでしょ』と思うかもしれないが、
人によってアドバイスする範囲もやり方もぜんぜん違う。
そして何よりも相性が大事。
いわば自分の“お財布”をさらけだすわけですから、
自分にとって話がしやすい相手を選んだ方がいいです」

税理士とか会計士とか弁護士とか、
いわゆる士業ってどうしても敷居が高いイメージがあって、
小規模事業主なんか相手にされないんじゃないかとか、
年配の税理士に相談しにくいみたいな感じがあるけど、
佐藤さんのようなフットワークが軽くて、
話しやすい若い女性の税理士さんがいると心強いなと思う。

それに今は昔と違い、
税理士の顧問料相場もかなり下がってきているという。
昔と比べて頼みやすくなっているのではないか。

私は以前、全国の税理士事務所チェーン店の、
会報誌の編集・取材をしていたことがあるが、
やはりそこでもこれまでの既存客だけでなく、
間口を広くして敷居を下げて、
いろんなお客さんを取り込んでいきたいという、
税理士事務所が多かった。
新規のお客さんを積極的に獲得しないと、
いつかジリ貧になってしまうという、
危機感を覚えている税理士事務所が多かった。
そのため高い価格での殿様営業から、
低価格で良質なサービスをするところも増えている。

「今までが高すぎた。業界としては健全な流れだと思います」
と佐藤さんはいう。
ちなみに佐藤さんのところは、
顧問料として月2~5万円+決算月に10~30万円プラスを、
大まかな目安にしているが、顧客の規模や相談の範囲によって、
臨機応変に価格設定を行っている。

私は今のところフリーになったばかりだし、
会社を作って社員を雇う気はあまりなく、
というのも職種柄、個人技能に追うところが多いので、
完全な個人事務所的性格になるので、
会社は必要ないかなとは思っているんだけど、
でも本業が忙しくなって、
経理なんか自分ではやっていられないぐらい、
稼ぐようになったら、
佐藤さんに顧問を頼めたらなと思う。

佐藤さんのブログには、
「お金を稼ぐことは、よいことだ。」と書かれた記事がある。
http://ameblo.jp/satoatsuko/entry-11177419640.html

お金を稼いでいるのは、
社会に価値を提供していることなのだからいい、
といったようなことが書かれていてとても共感した。

フリーになってより社会に貢献できるよう、
社会から対価を払ってでも得たいコンテンツを、
どんどん作っていきたいなと思います。

そしてまたこんな風にかさこオフ会を通じて、
いろんな職種の方と知り合って、
いろんな形で仕事をしていければなとも考えています。
佐藤さんの夢は、
「お客様の事例をふんだんに盛り込んだ成功本を書きたい」
とのことなので手伝える部分がきっとあるだろうなと。

佐藤亜津子税理士事務所ホームページ
http://atsuko-tax.jp/

by kasakoblog | 2012-03-02 01:46 | 働き方

好きを仕事にするセルフブランディング&ブログ術を教えるかさこ塾主宰。撮影と執筆をこなすカメラマン&ライター。個人活動紹介冊子=セルフマガジン編集者。心に残るメッセージソングライター。


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