好きを仕事にする大人塾「かさこ塾」塾長・カメライター・セルフマガジン編集者かさこのブログ

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2012年 05月 27日

全会社員必見のおすすめ書「辞めて生きる技術」

フリーエージェントとかノマドワーカーとかいうと、
自分には関係ないとか、そんなものなるつもりないとか、
フリーはリスクが高いとか、そういう受け止め方をしている人が、
正直まだまだ多いと思う。

でももうそんなこと言ってられる時代じゃなくなった。
フリーエージェントに自らなりたいんじゃなく、
会社都合でフリーエージェントにならざるを得ない時代になったのだ。
こうした時代の変化による危機感を訴え、
いつ会社を辞めさせられても、
自分で独立して生きていけるようになるための、
おおまかな概略が書かれたのが「辞めて生きる技術」(藤井孝一著)である。
私が今年読んだビジネス書の中で文句なしに一番のおすすめ書。
明日はわが身、いつかくるリストラに備え、
ぜひ会社員の方は読んでいただきたい。

フリー=不安定=リスクが高いと思われがちだが、
著者は「今の時代、会社員こそ不安定でリスクが高い」と説明する。
こうした時代の移り変わりを第一章、第二章あたりで説明した後、
ではどうやって独立準備をしたらよいのか、
その後の章で具体的な方法が書かれている。

その方法で何より素晴らしいのは、
今、サラリーマン時代から独立する準備のため、
副業をはじめようと勧めていることだ。
サラリーマン時代から自分で稼ぐ実績=副業を作っておき、
そのビジネスを徐々に拡大していき、
いつ会社都合でリストラにあっても、
そのまま副業のノウハウを本業に持っていくことができるので、
スムーズな独立が果たせるというものだ。

ただ「副業」といっても、
できれば今の仕事に近い分野を著者は勧めている。
それが一番ノウハウもあり、稼ぐのに手っ取り早いからだ。

1:本業の専門分野を生かして何かできるかを考える
2:自分を棚卸しして事業内容を決める
3:肩書きを決め、名刺をつくる
4:あなたの専門分野に関する情報をネットなどで積極的に配信
5:見込み客リストをつくる
6:タダ働きして実力をつけ、実績をつくる
7:受注する

これを会社員勤務時代から始めておけば、
いざ会社が何かあってもスムーズに独立できるという。

ただ正直、一番のネックは、
会社の仕事との兼ね合いや、
副業・兼業が禁止されている社内規定を、
どう逃れるかだとは思うが、
6ぐらいまでだったらうまく言い逃れはできるのではないか。

そしてこの7ステップがすごく説得力があると感じたのは、
実はこれ、私が会社員から独立するまでの過程で、
全部やってきたことだったからだ。

まさに私はこの7ステップをこの10年間、ずっとやってきた。
編集プロダクションに勤めながら、
会社の仕事とは抵触しない分野で、
個人的な活動を行っていた。
はじめは別に副業をするつもりだったわけではなく、
ただ好きな分野の執筆や撮影をしたいと思い、
ネットを中心に情報発信していたら、
いつのまにかそれが仕事になり、
はじめはほんの小遣い程度だったのが、
仕事といえるまでに成長した。

これまで勤めていた編プロは社長の引退リスクが大きく、
正直いつ会社が解散になってもおかしくはない。
その時に自分で食べていけるようにならなくてはならない、
と思っていて、でもいろいろごたごたがあり、
今年の3月より会社を辞めてフリーになった。

だから私も決して自分が好き好んだタイミングで、
かっこよく独立、フリーエージェント宣言したわけではない。
やむにやまれずという側面もあった。
はてどうしようかと思っていたが、
まさにこの本に書いてある通り、
これまでの副業がスムーズなフリーの移行ができたのだ。

そしてこの本がとても共感できるのは、
独立準備の必要性を会社倒産危機時代だけでなく、
311の話をまえがきに持ってきている点だ。

311が起きた時、どうして今、自分がこんな仕事をしてるのだろう?
こんな仕事をしている場合じゃないのではないか?
さらにこんな事態に会社で働いている場合ではなく、
守るべき大切な家族のそばにいるべきではないか?
そう思った人も多いのではないかと著者は書いている。

まさにその通りだと思う。
311で働き方や生き方そのものを、
根本的に見つめ直す時がきた。
今まで起きないといわれたリスクが起き、
何が大事かがはっきりした。

ぜひそういう意味でも本書を多くの人に読んでほしい。
単なる独立志向称賛本でもなく、
後ろ向きな会社員不安を煽るだけの本でもなく、
今、会社員の立場でできることが書かれています。
私もこの本だけは売らずにとっておこうと思います。

・「辞めて生きる技術

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by kasakoblog | 2012-05-27 09:28 | 書評・映画評


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