好きを仕事にする大人塾「かさこ塾」塾長・カメライター・セルフマガジン編集者かさこのブログ

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2012年 09月 16日

ネタバレ注意!映画「踊る大捜査線 the final 新たなる希望」感想

見てきました、映画「踊る大捜査線 the final 新たなる希望」。
大ヒット間違いない人気シリーズにもかかわらず、
今作で終わってしまうのは非常に残念ですが、
ひとまずハズレはあり得ないだろうということで、
久しぶりに映画館に行って映画を見てきましたが、
それなりに満足できる映画ではあります。


ここからネタバレ注意


ただ、残念ながら、これが最後?という感じではあります。
映画の宣伝のように「衝撃のラストダンス」なんてものはない。
シリーズを終わらせるために、
やや最後は急いだかなという風なものもある。
ただ今作の事件は事件として、非常に感慨深い、
日本社会を考えさせる問題提起がなされており、
正直、映画を見終えた後に、
映画を見た爽快感というよりむしろ、
国民を被ばくさせる原発事故対応や復興予算のぶんどり、
消費税増税のごり押し、
さらには利権のためにまったく必要ではない、
原発を推進することしか考えていない日本の官僚機構の、
絶望的なまでのシステム腐敗を想起してしまい、
見終えた後に、さて現実の社会はもっとひどいぞ、
と思わざるを得なかった。


今作は警察官僚が組織を守るためだったり、
組織のルールにがんじがらめになっていたり、
自身の出世や地位を守ることが優先された結果、
6年前に起きた事件で誘拐された少女が、
殺害されたことに恨みに持った警視庁刑事部の3人が、
無罪で釈放された犯人を殺害し、
真下署長の娘を誘拐する。
室井&青島コンビの活躍で犯人逮捕に至るわけだけど、
その捜査過程で警察の不祥事になりかねないため、
ニセ犯人をでっちあげ隠蔽しようとしたことなどを、
鳥飼がマスコミに告発。
結果、マスコミに報道されることにより、
警察官僚の組織体制の抜本改革に至るという内容だ。

青島が鳥飼に「正義なんて胸に秘めておくくらいでちょうどいい」
なんて言ったりしてたけど、
はっきりいってぜんぜん説得力ないし、ピントこなかった。
むしろこの映画は鳥飼がある意味ヒーローだ。
手法はともかく、今まで室井や青島がやってこようとした、
現場のための改革、国民の安全を守るための警察組織というのを、
今回の鳥飼の謀略とマスコミ告発で一挙に成し遂げてしまったわけだ。

鳥飼が室井に発した言葉に、
この国の政府や警察はまったく機能していない、
もう待っていられないみたいなセリフがあったけど、
今の腐った官僚機構を思うと、
鳥飼の言葉や今回の行動の方がよほど説得力がある。

現実の警察機構が腐敗しているのかはともかく、
今の日本の官僚機構がいかに腐っているか、
311後、我々はまざまざと見せつけられたわけです。
文部科学省は放射能拡散予測を公表しなかった。
そのため、福島県で多くの人が被ばくした。
経産省が電力会社と結託し、原発メーカーと結託し、
必要でもない原発をろくに安全対策もせずに作り続け、
事故が起きてもなお原発建設を認めるという、
とんでもないことをしている。

挙句の果ては復興予算。
被災地、被災者のために使われるべき復興予算が、
沖縄の道路工事に使われていたり、
外国人を日本に招待するために使われていたり、
これはチャンス、災害は絶好の利権を温存するチャンスとばかりに、
省庁が予算のぶんどり合戦を行い、
復興でもなんでもないことに莫大な税金が注ぎ込まれた。

そしてそんな金の使い方をした挙句、
税金が足りないから消費税増税って、
どれだけこの国の官僚は腐っているのだろう。

民主党の事業仕分けって実は的を得た手法だったが、
官僚の方が力が上手、ことごとく形骸化され、
見事に官僚の思うがままにされてしまった。

この腐った官僚機構のせいで、
311で多くの国民が死んだり被害を受けている。
鳥飼が抱く苛立ちと同じように、
現実の官僚機構も組織の論理を優先するがために、
国民の命を無視したことが311で明らかになってしまった。
多分、正直、ここまでひどいとは、
誰も思わなかっただろう。

この腐った組織・システムを変えなければ、
また新たな犠牲が出てしまう。
そうした時に映画「踊る~」のように、
青島や室井のような手法が、
腐った官僚組織を変えられるかといったら、
はっきりいってムリだろう。
理想論に終わってしまう。
組織内で左遷されて終わりだろう。

この腐った官僚組織を変えるためには、
鳥飼並みの行動がないとダメだと思う。
室井&青島の愚直で正直な手法より、鳥飼の謀略の方が、
組織をよくするために大きく貢献したわけだ。
鳥飼が警察の不正をマスコミにリークしなければ、
室井&青島は辞めさせられていたのだから。

311でわかったことは、
政治家が悪いうんぬんとかではなく、
結局、今の日本社会を悪くしているのは、官僚組織そのものだ。
官僚組織を変えない限り、
政治家をどこの政党にしても変えることは無理だろう。
見ての通り、この官僚組織の利権に手をつけようとした人は、
まったく無罪にもかかわらず、冤罪をなすりつけられ、
マスコミに虚偽の報道を流され印象操作され、
社会的に抹殺されるということが行われている。
まさに今回の踊る映画と同じだ。

それを変えたのは荒っぽい手法をした鳥飼だった。
どう腐った組織を改革するか、という点において、
鳥飼のような謀略をしないとよくならないことを、
今回の映画は示した。

なんかそんなことを考えざるを得ないような映画で、
ファイナルだからいろんな人がハッピーエンドで、
感動で終わりっていう後味とはまったく程遠かったが、
現実社会の最大の問題を考える上では、
非常に意義深い映画だったと思う。

ただこの映画でおもしろいのは、
警察幹部が事件を隠蔽しようとするのと同様、
青島自身もビールを誤発注してしまったことを、
必死になって隠蔽しようとしている「事件」を、
パラレルで描いていること。

こういうのを見ていると、
この映画の奥深さ、
すなわち単に幹部がすべて悪いわけではなく、
不祥事を隠蔽する気持ちって、
現場にもあるよねってことも指し示していて、
「既得権益はあなたです」という、
かさこマガジンの言葉が胸によみがえる。

結局、政治家が悪い、官僚が悪い、
組織の幹部が悪いといったところで、
事件の大小はともかく、
自分たちが隠蔽してたらダメでしょってこと。
それも今回の映画に含まれたニュアンスのような気がする。

日本がよくなるには、
自分自身が変わらなければならない。

日本は変わった。世界は変わる。
あなたは変わった?

既得権益はあなたです。


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by kasakoblog | 2012-09-16 20:59 | 書評・映画評


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