2012年 09月 23日
「ファッションノマドはクズだ!」~働くを考えるいいセミナー(立花岳志氏主催)
「ノマドワーカーという生き方」の著者・立花岳志氏が、
9/23に開催したセミナー「普通のサラリーマンが自由なフリーランスになる方法」で、
「ファッションノマドはクズだ!」って言ってたのが、
とても印象的だった。
「ノマドワーカー」という本を出している著者が、
そういうのだから間違いない。

毒舌な私と違って立花氏は、
セミナーでも非常に慎重に言葉を選び、
いろんな人の価値観を尊重し、
相手を傷つけないよう配慮していた点が、
さすがだなと思ったのだけれど、
唯一、かなり踏み込んだ発言といえば、
この「ファッションノマドはクズだ!」だったので、
印象に残っていたのかもしれないが、
別にそれだけでなく「働くとは何か」「仕事とは何か」
を考える上で、非常にいいセミナーだった。

「ファッションノマドはクズだ!」という発言の意味は、
会社が嫌だから、サラリーマンが嫌だから、
カフェでノートパソコン開いて働いている姿がかっこいいみたいな、
そういった表層的な部分だけで、
「ノマドワーカー」になるのはやめた方がいいという、
立花氏ならではの親切なアドバイスだ。

というよりも「カフェで働くことがノマドなんじゃなく、
生産性を考えた上でどこで働くのが効率がよいのか、
その選択肢の一つとしてカフェでも働けるのがノマドであって、
別にカフェで働く必要はない」という立花氏の言葉に、
うんうんうなずいていた。

私なんかも今年3月からフリーになり、
カフェやファミレスで仕事をすることは多くある。
というかフリーになる前、
会社員時代からカフェやファミレスで仕事をすることもあった。
別にカフェがいいからってわけではなく、
アポイントとアポイントの間に時間があいてしまい、
オフィスや家に戻るには時間がないという時や、
出張先でメールのやり取りをしなければならないといった際に、
カフェに入ってノートパソコン開いて、
仕事をしたまでの話に過ぎない。

ノートパソコンは会社員時代もフリーになってからも、
外出時は毎日持ち歩いている。
ちなみに使っているのは「Let'sNote」。
軽い!長持ち!
1.3キロ程度で10時間ぐらい持つ。
だから電源は持ち歩いていない。
ノマド批判している人で、
「カフェに電源があるとは限らない」
と非常にバカな批判している人がいたが、
世の中には1日10時間も持つパソコンがある。

しかも長時間駆動ノートがあるのは、
最近になってからの話ではない。
随分前からある。
ノマド批判の前にノートパソコンのスペックについて、
勉強した方がいい。

別にそういう空き時間がなければ、
カフェじゃなくて会社員時代だったらオフィスで仕事するし、
フリーの今だって家に戻って仕事をする。
だってその方が集中できる。
当たり前の話だ。

ただ今回の立花氏のセミナーでも印象的だったのが、
「ノマド」=「フリーランス」は誤用であり、
今回のセミナーはノマドワーカーになろうという話ではなく、
フリーランスになろうという話ですと、
講演のはじめに説明していたこと。
こういう説明をするということは、
未だにノマド=フリーランスという勘違いしている人が多いのだろう。

立花氏のセミナーでの説明もあったように、
ノマド=遊牧民が原義であり、
遊牧民のように場所を移動しながら仕事をすること、
それがノマドワーカーだ。
つまりノマドとは会社員/フリーの違いとはまったく関係なく、
当たり前の話だけど、
会社員でもノマド的な働き方をしている人もいるし、
フリーでもノマド的でない働き方をしている人もいる。

ちなみにフリーランスとは、
組織に属さないで働く人のこと。
場所に捉われないで働くノマドワーカーとは、
まったく別の言葉だ。
原義は自由な槍(ランス)、中世の傭兵のことだ。
どこかの豪族の組織に属する正規軍ではなく、
戦争ごとにお金を払って味方についてもらう傭兵がフリーランスだ。

つまりそれを現代に置き換えると、
企業に正社員として所属するわけではなく、
プロジェクトや仕事単位で会社と契約し、
お金をもらう個人事業主のことだ。
この言葉の意味がしっかりわかっていれば、
ノマドとフリーランスを誤認することなどあり得ない。

セミナーの本筋ではないが、
立花氏がおもしろい発言の1つが、
企業における交通費と住宅手当について。
「会社が交通費を青天井で何万円も出すぐらいなら、
その分、住宅手当を上積みして、
会社の近くに住んでもらった方がよっぽどもいいのではないか」
という話。

確かに言われてみればそうだ。
会社にとって同じ経費を出すなら、
交通費をうん万円も出して、
遠隔地に住んでいるせいで、
電車遅れがあったり、深夜まで働けなかったり、
通勤時間が長くて生産効率が落ちるなら、
住宅手当上乗せする方が、会社にとっても社員にとっても、
メリットあるのになと。

結局、企業って今までの慣例ばかり重視していて、
柔軟な発想とか新しい考え方ができないんだなと思う。
だから人口が減っただけで不景気になっちゃう。
工夫次第でいかようにでも売れる方法はあるはずなのに。

あと立花氏の発言で非常に興味深かったのは、
17年、会社員勤めた後、
サラリーマンとフリーランスでは、
まったく仕事に対する価値観が変わったという。

「仕事の価値は時間ではなく成果」

サラリーマンは時間拘束に対する対価の面が未だに強い。
だからこそ仕事があろうがなかろうが、
平日に決められた時間に来なければならず、
その代わり給与は固定になっている。
しかしフリーランスは違う。

立花氏の説明のたとえでいうなら、
「10分で書いたブログ記事のアクセスがよくて、
それで広告収入がいっぱい入ってくる場合もあれば、
3時間かけて書いたブログ記事が、
そんなにアクセスがよくなくて、
広告収入がそんなにないという場合もある」
ということ。

仕事の成果=お金は時間に比例するとは限らないのだ。
例えばお店やコールセンターや病院や警備員のように、
仕事があろうがなかろうが、
決められた時間にいることが仕事という職種なら、
何が何でも決められた時間に、
決められた場所に行かなきゃいけないのはわかるが、
そうではない仕事や職種なのに、
場所や時間に縛られて働くのを強制されるのが、
さっぱり意味がわからなかった。
それって非効率だよね、ムダだよねって。
でも前近代的な企業が多いから、
会社を辞めてフリーになった。
まったく同じ仕事をしていたとしても、
動き方の効率性がぜんぜん違う。

あと最後に1つ、立花氏のセミナーで、
個人的に役立ったのは、有料メルマガについての見解。
立花氏は今、ブログの広告収入が主だが、
今後はブログの収益構造を見直したいという。
すなわち広告というブログとは関係のない対価ではなく、
ブログの記事に対してよかったらお金をもらうという、
スタイルに変えていきたいとのこと。

てっきり有料メルマガにするかと思ったら、
立花氏はそれには批判的だった。
なぜならクローズドなものになり、
世の中にいい記事が拡散できなくなてしまうから。
ああ、まさに私が有料メルマガにしない理由はその点で、
やっぱりお金を稼がなきゃならないという面があったとしても、
短期的な利益のために有料メルマガにして、
誰もが見れなくなってしまったら、
ブロガーとしての成長力も影響力も、
そして何より多くの人に伝えたいっていう原動力も、
奪われちゃうよなと。

そんなわけで私にとっては非常に有意義なセミナーだった。
著者の本もおもしろいので、
ぜひよかったら読んでみてください。

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好評につき、満席となりましたので、
キャンセルがない限り、受付を一旦終了いたしました。

・「ノマドワーカーの生き方」立花岳志著

・有料メルマガに頼らない私の方法
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by kasakoblog | 2012-09-23 23:05 | 働き方


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