2012年 09月 25日
188日周期で巨大地震が起きる?デマの作り方を解説
巨大地震は188日周期で起きている!
次のXデーは2012年9月25日だ!
そんなツイッターがやたら出回っていた。

毎日地震情報をチェックしている私からすれば、
明らかにあり得ない情報だとすぐわかるのだが、
いや別に毎日地震情報をチェックしていなくても、
少し考えれば、日本に住んでいれば、
もっと地震起きていたよね、
そんな長い期間の周期じゃないよねと、
明らかにおかしいことは簡単にわかりそうなものだが、
ツイッターではこんなにも簡単に拡散してしまう。

まあおもしろおかしくリツイートしている人もいるんだろうけど、
ネットリテラシー、情報リテラシーの低さを目の当たりにした。
こういうリテラシーの低い人が多いから、
政府や官僚や大企業のお偉いさんたちは、
バカな国民がパニックになるからと、
原発事故が起きても放射能拡散情報の隠蔽指示をしたのだろう。

ツイッターでやたら目にした188日巨大地震周期説は、

チリ大地震:2010年2月27日

188日

ニュージーランド大地震:2010年9月3日

189日

東日本大震災:2011年3月11日

188日

フィジー大地震:2011年9月15日

188日

メキシコ大地震:2012年3月21日

188日

2012年9月25日!

というもの。
おいおい、この間にあった、
コスタリカ、フィリピンの地震はどこへ行った?
今年元旦にでかいのあったよね?
311の1ヵ月後の宮城、福島での地震は?

188日なんかじゃなく、
世界でも大地震いっぱい起きているぞと、
そんなことはすぐにわかる。

こうした明らかな詐欺的情報はともかく、
一般的に国も企業も官僚も、
データをもっともらしく使うことで、
国民を騙す手法は常套手段ではある。
データなんて都合のいいところだけ使い、
都合の悪いデータを出さなければ、
自分の考えをさも客観的データに基づいたかのような、
信憑性のある説に仕立て上げることは簡単だ。
それを見抜くのが国民、消費者の責務。
鵜呑みにするなんてあり得ない。

ではこの188日周期説がいかにデタラメか。
そのデータは1分もあればすぐに探し出せる。
日本気象予報協会の地震情報サイトで、
画面下、過去の地震情報の表組みで、
「マグニチュード」をクリックすると、
世界で起きた最近の地震の、
マグニチュードの大きい順のデータが出てくる。
http://bousai.tenki.jp/bousai/earthquake/entries?order=magnitude&desc=1

これをぱっと見るだけでも、
188日周期の説に入れてない大地震いっぱいあるじゃないか!
とすぐわかると思うが、
日付順に並び替えてみるとすぐにわかる。
※2010年でM7以上のみ抽出

<2010年>
2010年1月4日 南太平洋 M7.2
2010年1月13日 中米 M7.3
2010年2月27日 南米西部 M8.6
2010年3月11日 南米西部 M7.2
2010年4月5日 北米西部 M7.3
2010年4月7日 インドネシア付近 M7.5
2010年4月11日 南太平洋 M7.0
2010年5月9日 インドネシア付近 M7.3
2010年5月28日 南太平洋 M7.2
2010年6月13日 インドシナ半島付近 M7.6
2010年6月16日 ニューギニア付近 M7.3
2010年6月26日 南太平洋 M7.1
2010年7月18日 ニューギニア付近 M7.2
2010年7月24日 フィリピン付近 M7.3
2010年7月24日 フィリピン付近 M7.2
2010年7月24日 フィリピン付近 M7.1
2010年8月5日 ニューギニア付近 M7.0
2010年8月12日 南米西部 M7.2
2010年8月10日 南太平洋 M7.5
2010年8月14日 グアム付近 M7.2
2010年9月4日 ニュージーランド付近 M7.4
2010年9月30日 ニューギニア付近 M7.0
2010年10月25日 インドネシア付近 M7.5
2010年12月22日 父島近海 M7.4
2010年12月25日 南太平洋 M7.6

<2011年>
2011年1月3日 南米西部 M7.2
2011年1月14日 南太平洋 M7.3
2011年1月19日 インド付近 M7.4
2011年2月12日 南米西部 M7.0
2011年3月9日 三陸沖 M7.2
2011年3月11日 三陸沖 M7.9
2011年3月11日 茨城県沖 M7.4
2011年3月11日 三陸沖 M7.2
2011年3月11日 三陸沖 M7.0
2011年4月7日 宮城県沖 M7.4
2011年4月11日 福島県浜通り M7.1
2011年5月10日 南太平洋 M7.1
2011年6月24日 アリューシャン列島 M7.3
2011年7月7日 南太平洋 M7.8
2011年7月10日 三陸沖 M7.1
2011年8月21日 南太平洋 M7.5
2011年8月21日 南太平洋 M7.4
2011年9月2日 アリューシャン列島 M7.1
2011年9月4日 南太平洋 M7.0
2011年9月16日 南太平洋 M7.4
2011年10月22日 南太平洋 M7.4
2011年10月23日 中東 M7.4
2011年12月14日 ニューギニア付近 M7.3

<2012年>
2012年1月1日 鳥島近海 M7.0
2012年1月11日 インドネシア付近 M7.3
2012年3月9日 南太平洋 M7.1
2012年3月21日 中米 M7.8
2012年3月26日 南米西部 M7.2
2012年4月11日 インドネシア付近 M8.7
2012年4月11日 インドネシア付近 M8.2
2012年4月12日 北米西部 M7.1
2012年4月12日 中米 M7.0
2012年4月17日 ニューギニア付近 M7.0
2012年8月14日 オホーツク海南部 M7.3
2012年8月27日 中米 M7.3
2012年8月31日 フィリピン付近 M7.6
2012年9月5日 中米 M7.6

・・・・・
見ての通りM7以上でもこんなにもいっぱい起きている。
30日も間隔あいてないぐらい。
188日なんてのんきな数字が出てくるなんて、
地震情報をチェックしている人からすれば、
すぐにおかしいとわかることだ。

世界に限った話ではなく、
日本に限ったところで188日はあまりにも長すぎる。

日本気象予報協会の地震情報サイトの、
過去の地震情報で「5強以上」で検索すると、
こんなにいっぱい出てくる。

<2011年>
2011年3月11日 三陸沖 M7.9
2011年3月11日 茨城県沖 M7.4 6弱
2011年3月11日 三陸沖 M6.6 5強
2011年3月11日 福島県沖 M5.8 5強
2011年3月12日 新潟県中越地方 M6.6 6強
2011年3月12日 新潟県中越地方 M5.8 6弱
2011年3月12日 新潟県中越地方 M5.3 6弱
2011年3月15日 静岡県東部 M6.0 6強
2011年3月19日 茨城県北部 M6.1 5強
2011年3月23日 福島県浜通り M6.0 5強
2011年3月23日 福島県浜通り M5.8 5強
2011年3月23日 福島県浜通り M4.7 5強

2011年4月1日 秋田県内陸北部 M5.1 5強
2011年4月7日 宮城県沖 M7.4 6強
2011年4月11日 福島県浜通り M7.1 6弱
2011年4月12日 福島県浜通り M6.3 6弱
2011年4月16日 栃木県南部 M5.9 5強
2011年6月2日 新潟県中越地方 M4.7 5強
2011年6月30日 長野県中部 M5.5 5強
2011年7月5日 和歌山県北部 M5.4 5強
2011年7月23日 宮城県沖 M6.5 5強
2011年7月31日 福島県沖 M6.4 5強
2011年9月7日 浦河沖 M5.1 5強
2011年9月29日 福島県沖 M5.6 5強
2011年10月5日 熊本県熊本地方 M4.4 5強
2011年11月20日 茨城県北部 M5.5 5強

<2012年>
2012年2月8日 佐渡付近 M5.7 5強
2012年3月14日 千葉県東方沖 M6.1 5強
2012年5月24日 青森県東方沖 M6.0 5強
2012年8月30日 宮城県沖 M5.6 5強

震災後の3月が異様に多かったのを抜かしたとしても、
それ以降もこんなに地震が全国各地で起きている。
188日も長期間、空いてくれたら、
私は毎日地震チェックなんかしないし、
地震注意のつぶやきなんかしないって。

上記のデータを見てわかるように、
日本でも世界でも大地震が頻発している。
188日周期なんて、明らかに故意にこの中から、
そういう説になるようデータをピックアップして作り出した、
あまりにもお粗末な説であることがわかる。

ちなみに過去100日間の震央分布図を見ると、
ほぼ日本全国、まっかっかになっていることがわかる。
e0171573_23272651.jpg

特に東北沖が未だにすごい。
188日なんてのんきな説はあり得ない。
世界的に大地震が頻発している。
くれぐれも災害が起きた時に、
少しでも減災ができるよう、
防災対策をしておくことが重要だ。

特に中小企業の防災対策はザル。
会社で備蓄をする。
社員が通勤できなくても、
業務が滞りなくできるよう、
Webメールを使えて、データがクラウドで引き出せ、
どこでも仕事ができるようにしておくことなど、
今すぐにでもできることをやっておくべきだろう。

それにしても188日周期って・・・。
188日周期説じゃなくて、実際にはもっと短く、
最近また東北沖で地震が頻発しているから、
直近でまた大きな地震が来る可能性は高いが、
でもそれは決して188日周期なんかじゃない。

あまりにあり得ないのに、
ネット上で出回るこの情報リテラシーのなさの方が恐ろしい。
災害になったら、いろんなデマも流れる。
その時に、デマの発信元にならない、
デマを流さない、デマに惑わされないよう注意したい。

・減災チェックリスト
http://kasakoblog.exblog.jp/15296828/

※私個人からすれば、311の前に、
三陸沖で明らかに地震が多発する異常事態が起きており、
それを見逃してしまったことが悔やまれる。
e0171573_23434649.jpg
2008年頃から大地震の前に前震が必ずあるのではと思い、
一時期、地震情報をチェックしていたが、
当たる時もあれば外れる時もあり、
結果、必ずしも大地震の前に前震があるとは限らない、
という当たり前の結論に達した。
しかしあれを2011年まで続けれいれば、
311前の異常事態を見逃すことはなかったのになと・・・。

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by kasakoblog | 2012-09-25 23:24 | ネット


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