ネットの時代だからこそリアルなイベント
2012年 09月 27日
その何倍もの時間をかけて、リハーサルしたり、
企画を練ったりしているんですよね。
特に僕たちのライブは準備にすごい時間をかけてます。
来てくれる人を楽しませたいし、
お客さんに喜んでもらうため、新しい試みとかも披露したいし」
6月にワンマンライブを行った、
バンドのメリディアンローグのメンバーが、
ライブ前にそんな話をしていたのが印象的だった。
私のフィールドは今まで文章にしても写真にしても、
紙なりネットなりという「二次元」にしか過ぎなかった。
でも数年前からオフ会をやるようになり、
今年は写真展をやったり講演をするようになった。
こうした「三次元」のイベントがいかに大変か、
最近になって自分で主催して、
身にしみてわかるようになった。
場所の確保、集客、予約・キャンセルの対応、
企画内容のつめ、料理や食事の手配、
当日の会場準備や撤収作業などなど、
山のようにやることがある。
そしてどんなに苦労して準備をしても、
天候リスクとかもあるし、
人が思うように来なかったりもするし、
当日に思わぬことが起きたりとかもするし、
苦労が報われるとも限らない。
でもこんな時代、すなわち、
なんでもネットから情報も入手できるし、
メールでのやりとりがコミュニケーションの主体だからこそ、
リアルで場を共有し、顔を見て、生の声を聞くのは、
二次元では伝わらない、いろんな情報がインプットされ、
刺激になることが多いんじゃないかと。
もちろん単にリアルで会えばいいかって話ではないし、
どれだけ主催者が準備に苦労しようが、
つまらないイベントも多い。
そういう時は時間の無駄だったなと落胆したりする。
また話を聞いただけでその場で満足して、
その話をもとに行動に移そうとしない、
セミナー依存症になっている人はどうかと思うけど、
二次元から得られること以上のものが期待できるから、
人はリアルな場を求めてくるのだと思う。
その人の熱情が伝わってきて、
それが自分の人生の行動の発火点になるみたいな。
主催者にとっても二次元と三次元では大きく違う。
例えば音楽をネット上で配信して、
それで感想をもらうことは可能なわけだけど、
実際にライブをして、お客さんの目の前で演奏し、
演奏前後にお客さんと話をするのは、
どんな苦労があっても主催者にとっても貴重な経験になるだろう。
音楽に限った話ではなく、
私の場合なんかでもそうだけど、
ネットで情報を伝えるのと、
人の前で話をするのとでは違い、
読者が目の前に見えること、
反応がダイレクトにわかることは、
面倒な準備があっても、それに見合う、
いやそれ以上の自分にとっての財産になるものがある。
都内なんかだと場所代が高いから、
講演で経済的メリットが得られるとは言いがたい。
むしろ最低限の人数を集められないと、
赤字になってしまうリスクもある。
でもそういうリスクがあっても、
ライブ(講演)っていうのは、
聞く側も話す側も二次元とは違う高揚感があり、
情報がより体に染み込んでくるメリットは大きい。
私は昨年まで講演やセミナー、ライブなどは取材する側だった。
何度となく撮影もかねた取材で行き、
講演で聞いた話をまとめてコンパクトな字数にして、
要点をまとめて伝えるとか、
そういうことを数限りなくこなしてきた。
そんな時、ふと思うわけです。
「自分が何かイベントしたら、
何人ぐらい集まってくれるんだろうか?」
「こんなに会場をいっぱいにすること、できるのだろうか?」
「自分は何を話したら人に喜んでもらえるのだろうか?」
漠然と他人事ながらそんな風に見る側だったのが、
今年は完全フリーになったこともあり、
勇気を振りしぼり、講演を試しにやってみようと、
3月にはじめて講演を行った。
昔の自分だったら、やったことのない、
しかもリスクがあることなんて、
こわくて先延ばしにするか、
やらなかったかもしれなかったんだけど、
そういう志向じゃダメだってことに気づいて、
とりあえずまずやってみることが大事だと思い、
講演をするようになった。
そしたらいつのまにか今年は、
何度も講演するようになり、
10月に2回、11月には山形で3回やることになった。
昨年作った「かさこマガジン2」に、
自分ができることとして、
講演を入れるか迷って入れたんだけど、
「かさこさんが講演って何?」って、
不思議そうな反応をした人もいた。
でも案内にもホームページにも「講演」を入れて、
自主開催で実際にやってみたところ、
いつのまにか他の人から依頼がくるようになった。
やりたいことをできるようにしていくって、
きっとこういう方法が有効なんだと思う。
誰だってはじめはできるかどうかわからない。
でもいつまでもためらってたら、
できないまま人生終わってしまう。
やりたいと思うことはやればいいんです。
やりたいと思うことを人に言えばいいんです。
失敗したら反省して、
もっとよりよい方法を考えればいいんです。
誰だってはじめは実績なんかない。
一つ一つ積み上げていけばいいんです。
私の原点は、
自分がもっと楽しく幸せに暮らせるようになりたい、
ということにある。
そのためには自分だけじゃなく、
社会そのものを変えないといけない、
多くの人の意識や習慣を変えないといけないということに気づいた。
自分だけよければいいという生き方では、
絶対に自分の人生もよくならないと。
社会を少しずつでもいい方向に変えていく手段として、
たまたま文章と写真をメインで使っているけど、
別に書きたいから書いているんじゃなく、
伝えたいことがあるから書いているんだし、
撮りたいから撮ってるんじゃなく、
伝えたいことがあるから、
見て欲しいものがあるから撮ってる。
だから別に伝える手段は何だっていいんです。
講演でも音楽でも絵でも動画でも。
伝わる最適な手段であれば。
そんなわけでここ最近、
立て続けにオファーをいただき、
講演することになりました。
「かさこさんって一体、何屋さん?」
ってよく言われたりもして、
フリーで食べていくことや、
本をどんどん出していくことを考えると、
そんな四方八方にジャンルを広げないで、
何かに絞れというのは真っ当な意見。
本を読むとそんなことばかり書いてある。
でもおもしろいこと、楽しいことを我慢して、
戦略的に何かのスペシャリストになることに、
自分の人生にとって何の意味があるんだろうかとか、
せっかく私の想いを伝える機会をいただいたのに、
それを断るなんて本末転倒だよねとか考えると、
何屋さんだかわからなくなろうが、
活動範囲が広がりすぎようが、
イベントや講演の準備で大変になろうが、
むしろ積極的にやっていきたいなと思っています。
やりたいことがあったら人にいいふらして、
そして自分でそのとっかかりとなるようなことをする。
そうすればいつのまにかそれが当たり前になっているはず。
ただ手段に憧れるのではなく、
その先にある目的が何より大事だけど。
そんなわけで講演依頼があれば喜んでご相談にのります。
また山形にお近くの方、ぜひ11月にお越しいただければと思います。
・講演のご相談など
kasakotaka@hotmail.com
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