2012年 10月 09日
変化・進化し続ける音楽
有名なバンドでも意外と飽きられるのは早い。
なぜなら全部似たような音楽に聴こえてしまうから。

そういえば先日、テレビで小田和正さんの特集をしていて、
こんなようなことを言っていた。

「今度の曲も小田さんらしいって」と言われると、
マンネリなのかとも思うし、
でも「小田さんっぽくないね」と言われると、
今までのトーンの方がよかったのかとも思う。

ミュージシャンに限った話ではないけれど、
ずっと同じような作品を発表し続けることは、
アーティストの特徴であり、個性である反面、
マンネリ、また同じ、という印象を受けてしまうし、
でも新しい試みをすると、「今までのと違う!」という話になり、
これまでのファンが離れてしまう可能性もある。

飽きられず、マンネリにならず、
でも変化・進化し続ける作品を作るというのは容易なことではない。

その点、ミスチルが長らくすごいのは、
変化・進化し続けているからだと思う。
最近ではだいぶ力が落ちた気もして、
最新シングルの3曲中の2曲、
「祈り」とか「pieces」とかって、
なんか前のこの曲とこの曲を足したような感じがする、
やっぱりそう思う?なんて、
ミスチルファン同士で話したりもするんだけど、
でも「End of the day」みたいに、
ちょっと「未来」っぽい感じもするけど、
でも今までにない感じもして新鮮だったりもする。
そういう曲を出し続けられることが、
圧倒的な人気を得つづける秘訣なんだと思う。
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私が応援しているバンド、メリディアンローグのライブが9/28にあり、
撮影のために行き、8曲演奏したのを聴いたのだが、
あらためてこのバンドすごすぎと思った。
何がすごいって同じバンドとは思えないほど、曲の触れ幅があること。
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ロックな感じもあれば、ラップな感じもあれば、
優しい感じもあれば、バラードっぽい感じもある。
変幻自在に目の前の景色がどんどん様変わりしていくように、
いろんな音楽を多彩に見せてくれる。
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撮影していて思った。
「もしはじめてこのバンドの音楽を聴いた人がいたら、
さぞや驚くだろうな」と。
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でもかといって曲がバラバラな感じはなく、
1つの世界観で統一されている。
どんな曲調も自分たちのものにしている。
これはすごいことだと思う。

作品を作る側って、もちろん自分が好きで、
自分がいいものだと思って発表しているわけだけど、
でも他人がそれを聴いたり、見たりして、
どう思うのかという点については、
ものすごく気にしている。

「今までとは違う作品発表したら、
ファンが離れてしまうのではないか」とか、
「イメージが違いすぎるのではないか」とか、
逆に「また同じと思われやしないか」とか。
いい意味でファンの先入観や固定観念を裏切りつつ、
でもベースのところではそれを崩さない。
それでいてどんどん変化・進化している感じを出す、
というのは並大抵なことではないのだが、
このメリディアンローグはいとも簡単に、
それをやってのけているように見える。

でもその裏には、ものすごい研究熱心さと、
本業に「投資」する、不断の努力がある。

ライブ前にサポートメンバーの北村雄太さんは、
新たに数十万円するベースを買ったと話していた。
「本業のためですからこのぐらいは」と言っていたのが印象的だった。

そうだよな。
そういえばライブ撮影でははじめて使う、
私のこの一眼レフカメラ「D800」と同じぐらいだもんなと、
妙に納得したりもした。

ボーカルの涼さんはこのライブで、
より音質にこだわった音を出すために、
新たな機材を投入していた。

お客さんからお金をもらっているのだから、
お客さんを喜ばせるために、
最高の音を届けたいという想いが、
「今まで通りでいいや」ではなく、
「今まで以上にしていきたい」という思考を促す。

もちろん作品の表現にあたって、
道具に金かければいいってもんじゃない。
自分が表現するために適切な道具を選ぶことが重要であって、
高い機材がいい、安い機材が悪いというのは、
前近代的なバブル時代の考え方で、
いい作品、いい表現はできない。

雄太さんは「これ以上、値段の高いベースも触ったことあるけど、
自分が出したい音ではなかったし、
これ以上の金額になると音質というより、
ブランド的なプレミアムの価値がついているだけ」と話していた。

私も数十万円もするD800を購入したわけだが、
その値段の1/3ぐらいのD90も未だに使っている。
D90の方が軽くて機動力を発揮しやすいからだ。
そうした場面ではD90を使っている。
高ければいいってもんじゃない。当たり前だけど。

そういえばメリディアンローグは、
音楽を提供するインフラ面でも、
この10月から新たな進化を遂げた。
ネット上のファンクラブ制度ともいうべき、
プレミアムサポーター制度を導入したのだ。

メリディアンローグはCDが売れなくなった音楽業界で、
新たなビジネスモデルを確立するため、
会社を設立し、無料音源配信サイト「フリクル」を立ち上げ。
さらにアーティストがCDが売れなくても、
継続的に収入を得て、いい音楽を続けていけるように、
新たな収入源となるプレミアムサポーター制度をスタートさせた。
フリクルに登録しているアーティストなら、
この制度を誰もが利用できる。

時代は変わる。
価値観は変わる。
人の思考も変わる。

なのに仕事の仕方を変えたくない。
ビジネスモデルを変えたくない。
自分の地位を温存したい。
変化するのはイヤだ。
努力したくない。
そういう老害どもが既得権益を守るために、
新しい動きを封じているために、
日本の消費者に良質で低価格なサービスが提供されない。

でも時代は変わるもの。
道具も変わる。考え方も変わる。
それに合わせてどう自分を変えていけるか。

でないとCDが売れなくなって、
毎回同じ音楽を作っているようなバンドが、
どんどん消えてなくなっていくように、
自分も社会から必要ではない存在になってしまう。

人は変わることに抵抗感がある。
でも過去のやり方にしがみついているだけで、
それを「文化を守る」などと、
高尚な言い方で誤魔化してもダメ。
いいものは時代とともに変わっていく。
変化をするものだけが生き延びる。
それが音楽業界に限らず、
どんな業界でもあてはまる世の真理だと私は思う。

・ライブ動画「MATERIAL STONE」
http://www.youtube.com/watch?v=yow2csetyVQ

・ライブ動画「エターナル・D」
http://www.youtube.com/watch?v=2mLOG5JTSA8

・メルマガ登録するとメリディアンローグの音源が無料でもらえます
http://frekul.com/artists/profile/mr

・メリディアンローグ9/28ライブ写真
http://www.kasako.com/1209merifoto.html

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by kasakoblog | 2012-10-09 22:56 | 音楽


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