2012年 10月 19日

文字の電子書籍に可能性はない。漫画、資料集、雑誌は電子の意義あり

電子書籍ってあんまり流行ってないよね。
デバイスがないわけではないけど、
電子書籍を購入して書籍を読んでいる人を、
私の周囲ではそんなに聞かない。

2年前、私は電子書籍がわっと広がると思っていた。
著者の時代がやってきたとも思った。
ただ2年が過ぎ、今の時点で思うのは、
文字ベースの本を電子書籍にする意味は、
ほとんどないんじゃないか。

その理由として
・紙の書籍よりたいして安くない
・紙の書籍の方が読みやすい
・テキストベースなら有料メルマガでも同じ
といったことが考えられる。

例えば長編小説がハードカーバーで1800円するけど、
電子書籍なら500円ですよと言われたら、買うかもしれない。
でも長編を電子機器で読むのはつらいので、
文庫を待って、文庫本を買うか、
ブックオフにいって中古本を買った方が、
はるかに読みやすい。

1500円の紙のビジネス書が、
電子書籍300円ですよと言われたら、買うかは微妙だ。
先々月からビジネス書を乱読しまくっている。
今、20冊ぐらい読んでない本があって、
2日に1冊ペースでむさぼるように読んでいる。
でも電子機器だと読みにくい。
1500円出してでも紙の書籍の方が、
はるかに読みやすいと思う。
電車や病院の待ち時間とか、
ちょっとした空き時間とか、
すぐに取り出して読むことができるからだ。

慣れていないだけかもしれないが、
値段が安くても読みやすさという点で圧倒的に不利。
にもかかわず、紙の書籍に比べて、
たいして値段が安くないとなれば、
買う理由は見受けられない。

ましてや文字ベースなら、
わざわざ縦書きの書籍である必要はなく、
有料メルマガなどで十分なわけだし。

ただ電子書籍に大いなる可能性があるのは、
漫画、資料集、雑誌の3とのジャンルだと思う。

まず漫画。
もうこれはぜひ電子書籍の方がいい。
というのも移動中に漫画を読もうとする場合、
すぐ読み終えちゃうから、3冊、4冊も持ち運ばねばならない。
しかもこれが完結するまで20冊とか30冊とかあるわけだ。
家の中のスペースもとるし、持ち運びにくい。

でもこれが電子書籍だったらどうか。
20冊とか30冊とかが電子デバイスに収まり、
次々と読んでいける。
文字はそんなになく、
基本は絵で見ていけるから、
電子デバイスで読みにくいということはない。

漫画家さんは大変だけど、
カラーにすることだってできるわけだ。
本がモノクロが多いのは、
カラーにすると4倍以上もの金がかかること。
だからとてもじゃないけどカラーになんかできない。

でも電子書籍ならカラーにしてもコストはかわらない。
もちろん漫画家さんが彩色するコストは上乗せされるだろうが、
カラーになることで印刷代が跳ね上がるということはない。

この点でも雑誌は電子書籍に向いている。
カラーページが多く、写真を中心に見ていけるし、
何か情報があれば、リンクを貼ってくれれば、
そこにすぐ飛べるようになれば情報源としても便利だ。

そして資料集。
私は漫画家さんやイラストレーター、ゲームクリエイターのための、
背景資料写真集を出版している。
写真集として楽しめることもできるが、
買っている人の大半は、この写真を見ながら、
漫画の背景となる絵を描くわけだ。

その際、どうしても本だとやや不便。
一度スキャンしてそこからトレースし直すといった、
手間が増えてしまうのだ。
でもこれが電子書籍だったら非常に便利。
データだからトレースがしやすくなる。

そんなわけで2012年3月に発売した、
背景フォト資料集「戦う場所」の電子書籍版を出版しました!
e0171573_14574022.jpg
MAGAストアで1800円で販売。
書籍版は2300円なので、
電子だからといって値段がものすごく安いわけではない。
ただ上記のようにむしろ電子の方が使い勝手がいい、
ということもあるので、それほど価格差はない。
e0171573_21231684.jpg

背景資料集を購入している漫画家の方、
何人もの方から、
「できればデータが欲しい」という要望をいただいていた。
書籍に写真データが入った、
CDを付属でつけることも検討したが、
・CDを付属する分、値段がさらに高くなってしまうこと
・写真データをデータ販売するなど悪用されてしまう恐れがあること
などから、CD付属は見送られてきた。

写真素材集ではないので、
写真をそのまま使うことはできない。
もちろん写真を転売することもできない。
その点は写真集と同じ。
でもトレースして加工して、絵として使うことはOK。
というかほとんどの読者さんが、
そのような目的で使用されているので、
電子化することで使い勝手がよくなるのではと考え、
今回、電子書籍化した。

どんな反応があるのかわかりませんが、
もしかしたら用途を考えると、
紙より電子書籍の方がいい!という要望が多ければ、
今後も電子書籍の背景資料集を出していきたいと思います。

ちなみに背景フォト資料集の第二弾として、
11月にまず紙で「恋する場所」が販売されますので、
こちらもぜひご期待ください!

・電子書籍版「戦う場所」
http://www.magastore.jp/product/9016

e0171573_150747.jpg
・紙版「恋する場所

・紙版「戦う場所


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by kasakoblog | 2012-10-19 15:00 | お知らせ


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