2012年 11月 11日
厳しい時代を生き抜く秘訣は魔法戦士~組み合わせと切り口の工夫
価格競争が厳しい、人口が減少して厳しいとか、
人や企業はいろんな外部環境を言い訳にして、
結果、一番の愚策を選んでしまい、
働けど働けど豊かになれず苦しい、
みたいな道を進んでしまうわけだけど、
飛び抜けた能力や専門性がなくても、
切り口をうまく変えるだけで、
厳しい競争の中で生き残っていけるんじゃないかなと思う。

先日、定食屋チェーンの大戸屋に行った。
800円ぐらいの定食なんだけど、
何がすごいかって、皿とかお盆とか器が凝っていて、
見た目、値段以上の豪華そうな料理に見えること。

こういうちょっとした工夫って大きいよなと感心した。
別に大戸屋のこだわりはそれだけではないだろうが、
店舗のインテリアが定食屋というより、
ファミレスかカフェみたいな感じになっていたり、
いろいろ食材にこだわっていたり、
賃料が安い地下や2階を利用するなど、
いろんな工夫があるわけだけど、
同じ料理でも皿が違えば見栄えがこんなに違うんだなと。

牛丼戦争みたいに際限なく価格で勝負していてもキリがないわけです。
それだと大きな体力がある企業しか生き残れない。
ましてや個人の食堂なんか、
大規模チェーンと価格競争では絶対に勝てない。
ならば違うところで勝負しなきゃいけないわけだけど、
極端な話、味が同じでも、
皿だけ変えれば、値段が高くても、
なんとなくうまそうに「錯覚」し、
生き残っていけるかもしれない。

私は大戸屋にはあまり行かない。
外食ならもっぱら松屋の定食かラーメン屋だから。
でも牛丼チェーン店やラーメン屋に行く度に思うのは、
女性もほんとはこういう店に入りたいんだろうけど、
でもなかなか一人じゃ入りづらいと感じる人が、
多いのではないかということだ。

気にしない女性もいるかもしれないが、
多くの女性はこうした店に入るのに抵抗感を覚えてしまう。
男性向け外食チェーンなんて腐るほどあるけど、
女性向け定食チェーンって少ないからこそ、
大戸屋って今でも生き残っているんだと思う。
必ずしも業績が右肩上がりではなさそうだけど。

そういえば先日、英語で書いた日本のラーメン店を紹介する、
外国人が書いたブログのアクセス数がすごい、
といった話をテレビかなんかで紹介していた。
これってほんと切り口というか組み合わせの技術だよなと思う。

ラーメン好きなんて腐るほどいるし、
ラーメンブログを書いている人も多いだろう。
別にラーメンブログは好きでやっている人が多く、
それでビジネスしようっていう人はあんまりいないと思うけど、
どうせやるなら多くの人に見て欲しいと思っても、
いっぱい情報があふれていれば、
読まれる率は減ってしまうわけです。

でも日本のラーメン店の英語情報は少ない。
そこに目をつけたブログをすれば、
日本人には無意味な情報かもしれないが、
ラーメン好きの外国人にとっては貴重な情報源になる。
ラーメンブログはいっぱいある。
単なる在日外国人ブログもいっぱいある。
でも英語とラーメンを組み合わせるだけで、
圧倒的に世の中で希少な存在になり、その価値が増す。

会社もそう個人もそう。
みんな同じフィールドで同じやり方で勝負をすれば、
圧倒的な専門性がなければ、
結局は価格勝負になってしまい、
働いてもつらいだけで儲からないという、
悪循環に陥ってしまう。
それどころか激しい価格競争のために、
仕事を失ってしまうかもしれない。

ますますそういう時代になる中、
企業でも個人でもそうだけど、
飛び抜けた才能や能力がなくても、
あるスキルと別のスキルを組み合わせれば、
その道で第一人者になれる可能性があるし、
ターゲットやコンセプトを変えて、
切り口を変えれば、競合が少なくなり、
一人勝ちできるチャンスも生まれてくる。

これは10/13に行った講演「本を出す方法」でも、
似たような話をした。
本を出すためには、圧倒的な専門性がなくても、
組み合わせや切り口で勝負すればいいと。

例えばマネー術の本を出そうとした時、
ファイナンシャルプランナーなんて腐るほどいるし、
銀行員出身者なんて腐るほどいるし、
経済学者だっていくらでもいるから、
よほどの有名人じゃない限り、
「私はお金が詳しいからマネー術の本を書きたい」
といっても本は出せないだろう。

でも例えば、元サラ金社員が教えるサバイバルマネー術だったり、
お坊さんが教える心豊かなマネー術だったり、
変わった切り口から語ると、
それは唯一の分野になり、興味をひく内容になる可能性が高い。

私がフリーになってもそれなりに仕事があるのは、
ライターとカメラマンができるカメライターだから、
という側面は大きい。
ライターなんて腐るほどいるし、
カメラマンも腐るほどいるけど、両方ができる人は少ない。
またライターでも金融ライターになると、数がぐんと減る。

ドラクエに例えるなら魔法戦士的な生き方が、
今後の時代を生き抜く一つのモデルになるのではないか。
みんな戦士なら戦士、魔法使いなら魔法使いで勝負しようとしても、
飛び抜けた才能を持つ戦士か魔法使いか、
圧倒的に安い賃金で働いてくれる戦士か魔法使いでなければ、
中途半端な戦士や魔法使いって使いにくいわけです。
でも両方できますとなれば、
便利に使える場面がある可能性がある。
戦士と魔法使いの2人を雇うお金はないけど、
両方できるならありがたいみたいな。

もちろん二刀流(魔法戦士)だと、
どちらの能力も中途半端と捉えられると、
それはそれで生き残るのは難しいかもしれないが、
才能や能力の組み合わせなんて無数にあるわけで、
時代のニーズにうまくあった組み合わせを考えれば、
日本一強い戦士にならなくても、
日本でトップ10に入る魔法使いにならなくても、
貴重な人材や会社として活用できることにつながる。

最近は時代の移り変わりが激しく、
技術の進歩も著しいから、
1つのスキルだけしかできない専門家は、
役立たずになってしまう可能性もある。
戦士として素晴らしい能力があったとしても、
戦車が発明されてしまったら、
その能力が発揮できる場面がぐんと減ってしまう。

最近読んだビジネス書でも、
1つの専門性では危ないと指摘する本が何冊もあった。
複数の能力(マルチタレント)を磨きつつ、
その組み合わせや切り口で、希少な価値になる。
こうした戦術が、個人も組織も必要なのではないかと思う。



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by kasakoblog | 2012-11-11 01:01 | 働き方


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