2013年 01月 16日
フリーランスだからこそできることを~紀伊長島へ
19時45分名古屋駅発、南紀7号に乗り、
21時47分到着予定の紀伊長島に向かっている、
電車の中でこのブログを書いている。
明日から3日間、かさこマガジンを見て連絡をくれた、
72歳の編集者と同行し、
原発計画があったにもかかわらず、
住民の反対運動で原発計画を白紙撤回させた、
いくつかの町を巡る予定。

会社員とフリーランスの違い。
それは時間が自由になること。
2011年、東日本大震災が起きた時、
まだ会社員だった私ははがゆい思いをした。
こんなに大変なことが起きているのに、
通常通り、会社に行って自分の仕事だけしていれば、
それでいいのだろうかと。

もちろん1000年に1度の災害があろうが、
自分の仕事をきちんとすることは大事だ。
でもライター、カメラマンの仕事をしている、
マスコミ業界に身を置きながら、現場に足も運ばず、
ただただ通常通り仕事をしている神経が私には信じがたかった。
平日は動けないまでも、土日を使って何度も被災地取材を行った。
でもフリーランスだったらなという思いがあった。

311がなければ私は会社を辞めていなかっただろう。
それだけあの東日本大震災が突き付けた、
日本社会への問題は大きなものだった。
だから2012年2月に会社を辞めてフリーになった。

フリーになったので平日の昼間から、
遊んでいることもあれば、
子育ての手伝いをしていることもある。
でも世の中の大半は平日・休日というくくりで動いているので、
平日は仕事関連の連絡が多いので、
次第にフリーなのに会社員とあまりかわらず、
平日は仕事があろうがなかろうが、
できるだけ家にいてメールのレスができるようにしていた。

でも困ったもので、じゃあ土日になったら出かけるかというと、
あまり出かけなくなった。
むしろ会社員時代の方が精力的に出かけていただろう。
なぜなら土日しか自由に動ける日がないという制約があったから。

ところがフリーになると、
「いつでもどこでも好きなところに行ける」状態なので、
どこか撮影に行きたいところがあっても、
「また来週でいいか」と先延ばしにするようになっていた。

よく会社員時代に「よく平日働きながら、
個人でもこれだけのことができますね」
と驚かれたが、制約があったことで、
エネルギーがたまり、それが行動力になっていたんだと思う。

せっかく自分で自分の人生の時間割を決められる、
フリーランスになったのだから、
もっと有効に時間を使わなくてはと思っていた。
仕事(お金)にならないかもしれないが、
今、多くの人に伝えるべきことを取材し、
ブログに発表していく。
そんな活動もしていきたいなと。
まさにかさこマガジンのメッセージ、
「100の言い訳より1の行動」は、
自分にも向けられたメッセージだった。

昨年10月、ツイッターでたまたま見かけた、
反原発団体が主催する柏崎刈羽原発ツアーに参加した時のこと。
私はこの団体のメンバーでもないし、
ライター、カメラマンと名乗るのもどうかなと思い、
一般人として参加していた。

柏崎刈羽原発が見える海岸で、原発の写真を撮っていたところ、
参加者の一人がこう声をかけてきた。
「あんた、プロでしょう?!構えがぜんぜん違うもの」
それが72歳の編集者との出会いだった。

彼は自主媒体を持っていて、参加者に配っていた。
そこの中にある記事で目をひいたのが、
「原発を止めた町の人たちインタビュー」だった。

私は今ある原発を取材することばかり考えていたが、
原発マネーにたぶらかされず、
原発計画を廃止に追い込んだ町を取材するという、
その着眼点の素晴らしさに興味を持った。
私もこの切り口でいつか取材をしようと思っていた。

そんな矢先、彼にかさこマガジンを送ったところ、
「この冊子の編集力は素晴らしい」と正月に電話がかかってきた。
そして正月明けにお会いし、
いろいろ話をする中で意気投合し、
今回、原発を止めた町取材に同行させてもらうことになった。

ブログ以外にどこかで発表のめどがあるわけでもなく、
仕事になるかはわからない。
でも時間とお金をかけて、今、取材すべきテーマだと私は思っている。
どこまで突っ込んだ話が聞けるかはわからず、
ブログで記事になるかもわからないが、
原発マネーにたぶらかされなかった町が、
日本にはいくつもあるという事実は、
非常に重要なことだと思う。

前々から何年もこのテーマで取材している彼はこう言った。
「原発誘致した自治体なんて自傷行為ですよ。
飲酒運転して事故起こしたら保険金がでないように、
危険を承知で金の誘惑に負けて、
自分たちで誘致してこれまで金もらってきたんだから、
義援金や賠償金をもらう権利なんかない」

もし政府の洗脳にひっかかり、
すべての自治体が原発を受け入れたならともかく、
札束を目の前に積まれてもノーを突きつけた自治体もある。
これは今後の原発問題を考える上で、
非常に重要なことだ。

そんなわけで明日から取材してきます。
何かおもしろい話が聞ければ記事にしたいと思います。

100の言い訳より1の行動。
それぞれがそれぞれの立場で、自分ができることを。
それが社会がよくなる秘訣。

※そういえば名古屋で偶然、
かさこマガジンに出稿してくれている臼井正己さんと、
音楽活動をはじめるきっかけとなったひでまるさん、
オフ会で写真を撮ってくださるTheFoolさんが、
名古屋にいて新年会をするというので、
急きょお邪魔して参加してきました。


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by kasakoblog | 2013-01-16 20:20 | 働き方


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