2013年 01月 23日
体罰擁護高校と原発推進派とカルト教団の共通項
人が死んでも、大きな事件が起きても、
そこで過ちに気づいて、今までのやり方を見直すことを考えない。
むしろ世間から非難を浴びれば浴びるほど、
余計“宗旨変え”できず、
被害者の落ち度を責めることによって、
自らの存在を必死に正当化しようとしていること。

大阪の高校で教師が生徒を30~40発殴った暴行をしたせいで、
生徒が自殺して死んでしまったというのに、
これまでの体罰ありきの教育方針を擁護する声もあるという。

そのニュースを見て思った。
まるでカルト教団と同じだなと。
教祖様が信者を正しい道に導くと称して、
信者に尋常ならざる暴行をふるった。
信者30人に暴行をふるったが、
その暴行を苦に1人が自殺したとする。

もしこんな事件が起きたら大バッシングのはずだが、
残った信者は洗脳されているから、
必死に教祖様をかばうわけだ。

「教祖様の教えは間違っていない!
暴行でも体罰でもなく愛情だ!
第一、他の人は自殺していない。
自殺した人間が悪いだけだ!」と。

学校という一般世間とは隔絶された組織の中で、
一般常識とはかけ離れた30~40発殴るという、
とんでもない暴行が行われているにもかかわらず、
それが正しいと思い込まされた信者たちは、
世間から非難されてもそれを受け止めることができないのだろう。

先日、三重県の芦浜原発計画を阻止した町の取材に行った時のこと。
興味深い出来事に遭遇した。
「おお!あんた、まだ推進派なんだよな!」
と取材同行してくれた三重県紀北町議会・議長の北村博司さんが、
偶然、港で出会った議員に声を掛けていた。
「ええ、まあ・・・」
その議員はバツが悪そうにその場を去っていった。

芦浜原発計画が露呈したのは1963年のこと。
長い闘争が繰り広げられる中、
三重県知事が芦浜原発計画を白紙撤回すると表明したのは、
2000年のことだ。
もうとっくの昔に原発誘致の話に決着がついているにもかかわらず、
さらにその後、福島原発事故という惨禍が起きたにもかかわらず、
未だこの町は「あんたは推進派」「あんたは反対派」という、
ぬぐいさりがたい色分けが続いているのだ。

自身の家が原発予定地から10キロ圏内にあることから、
原発闘争を中心に報道する「紀州ジャーナル」を立ち上げ、
原発闘争を長年見守ってきた北村博司さんが、
こんな話をしていたのが印象的だった。

「福島原発事故が起き、原発の危険性が明らかになったことで、
今まで中間派だった人が原発反対派になったことは確か。
でも原発推進派は福島原発事故が起きても、反対派に変わる人はほとんどいない。
中には『東京電力だったから起きただけであって、
中部電力なら事故は起こさない』と言っている人もいる。
結局、長年、原発を推進してきた人にとって、
あれだけの事故が日本に起きたところで、
推進派をやめて反対派になりますとは今さら言えない。
なぜならそれは自分の人生を否定するようなものだから」

今まで信じきっていたことが、
原発事故なり生徒の自殺なり教祖の不祥事なりで、
明らかに間違っていたとわかったとしても、
これまで何年もそのやり方が正しいと「洗脳」されてきた人にとって、
自説を曲げることは自らの存在否定にもなりかねない。
だから悲劇が起きてもその現実を直視することなく、
自分の都合のいいように解釈し、
「私たちは間違っていない」と強弁する。
間違いを認めたら、自分の人生が間違いだったことになってしまうから、
必死に自己防衛しているのだ。

生徒が一人死んでも、殺した教師や学校や指導法をかばう、
保護者や教師や生徒たち。
それはまるで原発事故が起きても、
今さら原発反対なんて言えない推進派の人たちや、
長年、洗脳されてきたせいで、
教祖の言うことが絶対だと信じ続ける盲目信者と同類だ。

この世に完璧なものなんてない。
誰だって間違うしミスをする。
でもその間違いを素直に認めて、
今後、悲劇が二度と起こらないよう、
気をつけることこそ知恵のある人間のすることだと思うのだが、
自分のメンツやプライドばかりを気にし、
悲劇を直視せず、今までのやり方を変えようとしない人がいる。
だから人災はなくならないのだろう。

結局、自分が被害者になるまで、
いや被害者になったとしても、
教祖様を信じ続けるのだろう。

それほど洗脳とは強固なマインドコントロールなんだなと思う。
もちろん何かに依存しようとする受け手の問題も大きいが。

こうしてまた数年たつと、
体罰で生徒が殺され、メディアがその時だけ騒ぎ、
次に海外でテロ事件でも起きれば、
その報道一辺倒になり、悲劇は忘れ去らて、
また同じ過ちを繰り返していくのだろう。

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by kasakoblog | 2013-01-23 00:37 | 一般


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