好きを仕事にする大人塾「かさこ塾」塾長・カメライター・セルフマガジン編集者かさこのブログ

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2013年 01月 30日

自分がやられたからやり返す体罰の連鎖と風邪でも休むなというアホな上司の共通項

自分が若い頃には体罰(暴力)やしごきが当たり前だった。
だから体罰(暴力)で指導するのは当たり前。
そんな風潮が日本に充満しているようだ。

柔道女子の園田隆二・日本代表監督ら指導陣が、
強化合宿などで選手に暴力などのパワーハラスメント行為をしていたとして、
女子トップ選手15人が2012年12月に、
日本オリンピック委員会(JOC)に告発文を提出。
(朝日新聞)

高校駅伝の強豪校として知られる、
愛知県立豊川工業高校陸上部の監督を務める教諭(50)が、
部員への体罰を繰り返していたことが関係者への取材で分かった。
(毎日新聞)

体罰=暴力は桜宮高校だけでなく、
未だに平然と行われているようだ。
しかも高校だけでなく、
オリンピックレベルでも行われているなんて信じがたい。

でも桜宮高校の一部関係者に見られるように、
体罰=暴力によるしごきを正当化するような風潮は根強い。
なぜなら指導者、教師、保護者の深層意識の中に、
「自分が学生の頃は殴られたのが当たり前だった。
ちょっと殴られただけで騒ぐんじゃねえ!」
という意識が、口には出さないまでも、残っているからではないか。

彼らの中にはあるのは、
自分が体罰=暴力をやられたのだから、やられて当たり前。
体罰=暴力を我慢してこそ成長すると盲信していることだろう。
また「自分がやられたのに、自分がその時の立場になって、
体罰=暴力をやらないのは損」という意識もあるのではないか。

私は中学校の頃、バスケットボール部にいたのだが、
3年生が引退して2年生が主導の時代になると、
今まで3年生にやられた仕返しとばかりに、
2年生の一部部員は意気揚々と意味のないしごきを、
1年生に始めたのを覚えている。
でも顧問が来るとあわててやめる。

ということは彼らの中には「悪いことをしている」
という意識はあるのだろう。
でもやる。それは、
「自分たちがやられたんだから、俺たちもやらなきゃ損だ」
という意識に満ちあふれていたから。
今まで3年生にへいこらしていた2年生が、
3年生が引退した途端、態度が豹変する様子を見て、
「こういう先輩にはなりたくないな」と思ったものだ。

体罰=暴力や意味のないしごきやいじめをする、
クソみたいな人間を見て、
「自分が逆の立場になったらやめよう」と思う人も多いが、
一方では「自分がその立場になったらやってやる」と思う人もまた多い。
自分がやられたのだから、やって当然という意識が、
体罰=暴力がなくならない一因だろう。

体罰とは違うが、気合いと忍耐と根性重視の意識は、企業にも当てはまる。
「ちょっとぐらいの体調不良で会社休むんじゃねえ!
俺なんか高熱だってはってでも会社にきたもんだ。
だいたい今まで病院になんか行ったことはない。
気合いと根性があれば病気は治る」
みたいな前近代的な上司や経営者が意外と多い。

また社員自体も「少しの風邪や熱で休むなんてあり得ない」
と無理して出社して仕事をすることがいいことだと、
勘違いしている人もいる。
冷静に考えれば、無理して会社に来て、
他の社員や取引先に風邪やインフルエンザをうつされたら、
はっきりいって大迷惑なのだが、
気合いと根性と忍耐論者はそんなことお構いなしだ。

「昔はそんなことでは休まなかった」という、
常に昔の時代の価値基準で判断するのは、
「体罰=暴力指導は当たり前」という意識とまるで同じだ。

でも時代や社会は変わっている。
昔の常識を振りかざして、
非合理的・非合法的なことを押しつけるのは犯罪ですらある。

自分の昔話を価値基準に判断する前近代的な意識から、
指導者や教師だけでなく、
多くの人が脱却しない限り、
これだけ体罰=暴力が問題になっても、
今後もなくならないのではないかと思う。

それにしても暴力指導者への対処があまりに甘すぎる。
柔道女子日本代表の園田隆二監督らを戒告処分にしたというが、
そんな生ぬるい処置ではなく、
暴力行為として警察に突き出し、ブタ箱に入れるレベルの話だと思う。

「マスコミにバレなきゃいい」
「騒がれた時だけ適当な処分でやり過ごせばいい」
という程度の意識で、犯罪者への刑罰が甘いから、
問題が一向になくならないのだと思う。

クソみたいなことを自分の代でやめるのか、
それとも自分がクソみたいな先輩や指導者のモノマネをするのか。
悪習の連鎖を自分で断ち切るという人が増えてほしい。

・体罰横行の体育会系部活とブラック企業の類似性
~未だに気合いと根性と忍耐の日本社会
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by kasakoblog | 2013-01-30 11:16 | 一般


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