2013年 04月 13日
自由な働き方をつくる「食えるノマド」の仕事術
会社員として働くのではなく、
フリーランス(自営業)として働くことはどういうことか、
よくわかる良書を紹介します。

『自由な働き方をつくる「食えるノマド」の仕事術』常見陽平著

ノマドという言葉が使われているが、
ここでは会社員ではなくフリーで働くという意味。
ノマドという言葉を使うとかっこいいが、
正確には「食えるフリーランス」の仕事術。

本書でははじめに、ノマドブームを批判している。
ノマド=自由みたいなイメージがまかり通っているが、
現実には会社に縛られなくても、仕事に縛られる、
という話は説得力を持つ。

私もフリーランスになって1年がたつが、
多分、会社員時代よりはるかに仕事に縛られているし、
仕事に費やしている時間は多い。
フリーランスになったからといって、
食うために仕事をしなくちゃいけないわけで、
会社員みたいにさぼっていて、
決められた時間だけ会社に行けば、
毎月決まったお金をもらえるなんて、
天国みたいな生活はフリーランスにはない。
こういう基本的なことを誤解している人には、
ずいぶんと丁寧に説明してあるので、
ノマド=自由みたいな幻想を持っている人とか、
サラリーマンがいやだからフリーランスがいいとか、
そんな単純な理由で独立を考えている人には役立つ内容だと思う。

特にフリーランスで働くことの厳しい面の指摘が、
会社員や学生の方には参考になるはず。

「あなたに仕事を頼む理由がありますか?」
という問いかけは実に重要だ。
ついつい自分が好き勝手に自由に働くスタイルにばかり、
目がいきがちだが、
「自由」かつ「独立」するためには、
社会から求められるスキルがなけりゃいけないわけで、
しかも個人に頼むということは、
社内ではできない価値を提供する必要がある。

そういうスキルなり価値提供ができて、
はじめて「ノマド」というかフリーランスになれるわけで、
何のスキルもないのに自由な働き方をしたいから、
ノマドになるのは違うからという内容は、
ノマドに憧れている人は読んでおいた方がいいし、
フリーランスになったばかりの人にとっても、
あらためて自分の価値って何だろうって、
問い直すきっかけになる。

またフリーランスとして食べていくには、
自分のスキルを磨き続けるために、
勉強するなり自分に投資することなどが重要というのも、
当たり前の話だけど、ついつい仕事に追われて、
抜けがちな点になるので重要な指摘。

また最後の方でちらっとしか紹介されていないけど、
セルフポジショニングという概念は非常におもしろい。
仕事領域でどこをターゲットにするのかという、
狭い意味でのセルフポジショニングのマトリックスが紹介されているが、
フリーランスとして食べていくために、
自分がどの業界のどんな仕事をしていて、
企業や他のフリーランスとはどこが違うのか、
何を自分は提供できるのかという広い意味で、
自分の位置づけを考えると、
社会から求められている自分の役割がわかっていいと思う。

会社を辞めたい、フリーになりたい、独立したい、
起業をしたいという人は多いだろうが、
マスコミがわりと夢ばかりを売りがちだけど、
厳しい面にスポットをあてた内容になっているので、
フリーランスの厳しさを知る上では、
参考になる本だと思います。

『自由な働き方をつくる「食えるノマド」の仕事術』常見陽平著

<お知らせ>
・4/14に老舗旅館で講演&写真教室&オフ会開催。飛び入り参加者もOKです。
http://kasakoblog.exblog.jp/20003298/

・Amazonで買い物する際、下記よりお願いできればありがたいです。
Amazon
(有料メルマガに頼らない私の方法 http://kasakoblog.exblog.jp/18718552/
かさこツイッター(お気軽にフォローどうぞ。基本フォロー返しします)
かさこフェイスブック(お気軽に申請どうぞ。基本承認致します)


by kasakoblog | 2013-04-13 21:29 | 書評・映画評


<< まだ株高でも円安でもない~10...      4000円も出して会社の人と飲... >>