2013年 04月 17日
「経営者意識を持て」という社員意識の欠如した経営者
社員だろうが経営者意識を持って日々の業務にあたれ!
とよく言われるが、はっきりいってそんなの無理だ。

社員の経営者意識を持たせないのなら、

1:会社の台所事情(資金繰りや利益構造、全社員の給料など)を、
すべて社員に開示すること

2:経営者と同等の権限をもたせること

3:給与体系を固定給ではなく、
事業の成功度合いに報じた報酬体系にすること

少なくともこの3つぐらいはやらないと、
いくら口先で経営者意識を持てなんて騒いだところで、
社員と経営者に意識の差があるのは当たり前の話だ。

経営者意識を持てと社員にいうなら、
働いているオフィスの賃料を教えているのか?
電話代にどれだけかかっているのか教えているのか?
銀行借り入れについて、融資金額、金利、返済期間を教えているのか?
どの社員にいくら支払っているのか教えているのか?
自社の商品やサービスのコスト構造を教えているのか?
という話だ。

そうした情報をきちんと教えることもなく、
社員が経営者意識なんて持てるわけがない。
だから社員は「こんなに働いているんだから、
俺はもっと給料もらっていいはず」という輩が出てくる。

会社の懐事情を社員に開示しなければ、
経営のしようなんてない。

あとは権限の委譲だ。
社員に経営者と同等の権限が与えられるなら、
社員は経営者意識を持って仕事にのぞむだろう。
なぜならそれだけの権限があるからだ。

社員に経営者意識を持てといったところで、
じゃあ社員1人1人が、
「中国からは撤退すべき」「インドネシアに進出すべき」
「こんな新商品を出すべき」「新しいこの事業に乗り出すべき」
といったところで、最終的には社員に何の発言権も権限もなく、
すべては経営者が決めるんでしょと思うから、
社員は経営者意識を持てない。

意識を持つには動機づけと立場が必要だ。
自分が決められる、もしくは自分で決めなければならないとなれば、
社員は一社員という殻に閉じこもらず、
真剣に会社のことを考えるだろう。

そして3番目は給与体系。
売上上げようが上げまいが、
固定給だったらより会社に利益をもたらそうなんて、
モチベーションには限界がある。
例えば店長の権限を与えたとして、
店の利益が2倍になれば給料も2倍になり、
店の利益が1/2になれば給料も1/2になるのなら、
経営者意識を持って真剣にのぞむだろう。

名ばかり店長という肩書きだけ与えて、
上から目標を押しつける体制で、
経営者意識なんか持てるわけがない。

つまり、上記のようなことをせず、
厳しいグローバル競争を勝ち抜くには、
社員よ経営者と同じ目線で働け!
と経営者が騒ぎ立てたところで無理な話だ。

経営者こそ、おまえがまずは社員意識を持て。

社員とはどういう気持ちで働くのか、
その気持ちを理解していないんじゃないか?
社員の意識を理解しないまま、
社員に経営者はつらいんだからとか、
競争が厳しいんだからとかいって、
経営者の気持ちに立って仕事をしろなんて、
そんなもの土台無理だろう。

社員の気持ちをわからず、
経営者のつらさだけを強要するのは、
会社経験の乏しい創業者か創業者のボンボンによくありがちだ。
会社で働いたことがないから、
サラリーマンの気持ちがわからない。
自分は創業者ないしは2代目だから、
経営することが当たり前になっている。
その自分の感覚を立場の違う社員に押しつけても、
うまくいくわけがない。

社員に経営者意識を持たせる前に、
経営者が社員意識を持て。
社員の気持ちがわかる経営者だったら、
業績のためなら何でも犠牲にさせる、
ブラック企業のようなことはしないはずだ。
社員は共同経営者ではない。

社員の気持ちを理解できない無能な経営者だからこそ、
離職率が50%を超えてしまうのだろう。
それは「厳しく育てる」なんて話ではなく、
ろくに育てず、できない奴は使い捨てにしているだけだと思う。

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by kasakoblog | 2013-04-17 20:32 | 働き方


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