2013年 04月 27日
ノマドって新幹線でパソコン開いてるリーマンのことですが
ノマド=フリーランス?
ノマド=カフェやコワーキングスペースで働く人?
ノマド=海外を転々とするハイパーノマド?
バカじゃないの。
ノマドっていうのは、平日の東海道新幹線で、
必死こいてノートパソコンにしがみついてる会社員のことでしょ。
ノマドっていうのは、会社を退社した後も、
スマホやケータイで仕事のやりとりしている会社員のことでしょ。
ノマドに対するあまりの誤認が、
おかしなノマド幻想を生んだり、
おかしなノマド批判を生む風潮になっている。

昨日、ヤフーのトップニュースに、
「ノマド時代 必要なスキルとは」というタイトルがあった。
「非エリートでもハイパーノマドになれる」という記事だ。
エリートとかハイパーとか意味わからん。
この記事には大石哲之著の『ノマド化する時代』を、
「ノマドを語るのであれば欠かせない好著である」
と書いていたが、ちょうどその本を読んでいたが、
示唆に富む内容は多いが、
ノマド化とグローバル化をごっちゃにし、
きちんと内容や構成が整理されていない、
ただノマドっぽいものを取材してならべましたというだけの、
非常に残念な内容の本だった。

この記事にしてもこの大石氏の著書にしてもそうだが、
世界を股にかけるハイパーノマドなんて、
はっきりいって幻想に過ぎないし、
何も今にはじまった話ではない。
大企業の社員が海外転勤して転々とすることと、
外形的には何ら変わりない。
それをいかにもかっこよさそうに、
「ハイパーノマド」とかいう言葉をつけて、
ノマド幻想を煽るのはやめた方がいい。
そんなものはいつの時代もごくごく少数の人に限った話であって、
一般化できる話ではない。

ましてやハイパーノマドが成功しているともいえない。
ローカリジェーションができないからだ。
アメリカのビジネスモデルをそのまま日本に持ってきても成功しないし、
シンガポールでアジア統括しても、
日本や韓国や中国それぞれ各国事情が違うわけで、
形上は世界をまたにかけているように見えるが、
ハイパーになっても失敗している企業や人材はあまりに多い。
(外資系金融機関の広告関連の仕事をしているので、
シンガポール拠点や香港拠点が、日本のビジネスを理解せず、
日本に合わないものをグローバルという名のもと、
押し付けようとしている場面に何度もでくわしている)

そもそも企業のグローバル化を、
ノマド化という言葉に置き換えるから論理がおかしくなる。
日本企業が本社をシンガポールに移転し、
シンガポールで働けばノマドなのか?ハイパーノマドなのか?
とんでもない誤解だ。
別に東京で働くのがシンガポールに変わっただけで、
未だに場所に縛られている。
場所に縛られている限りノマドではない。

本来的な意味でのノマドやハイパーノマドとは、
本社だとかオフィスだとかそんなものはないことだ。
それこそがノマド=遊牧民=場所に捉われない生き方・働き方であって、
海外を転々として働けばかっこよさそうだが、
別にオフィスに縛られている限りノマドでもなんでもない。

グローバル化し、世界がフラット化すると、
各国の物価差異が小さくなる。
今はアジアに行けば安い物価で過ごせるからといって、
安い物価の国に住み、高い物価の国の仕事をする、
「ハイパーノマド」的なことは可能だが、
中国だってここ数年で賃金が急上昇しているように、
各国の物価差異を利用したイカサマ国際分業というのは、
グローバル化、フラット化すれば少なくなっていく。

となれば言語の壁や文化の壁がある、
住みなれない海外にわざわざノマドとなって、
移る必要はないわけで、
むしろグローバル化、フラット化が進み、
テクノロジーが進化すればするほど、
人は移動する必要がなくなるのだ。

私がノマドを賞賛し、推奨しているのは、
世界を渡り歩くハイパーノマドになれってことではなく、
ものすごく極端にいえば、
会社員にも在宅勤務を認めろよって話に過ぎない。

上述のように、今の会社員の多くはすでにノマド化している。
移動中も帰宅後も休日中も、
スマホ、ケータイ、パソコンがあるために、
仕事に追っかけまわされる。
私はフリーランスで自宅で仕事しているから、
別に24時とか25時とかに仕事をしていることは普通にある。
別に仕事熱心とかなわけではなく、
平日の昼間に私用を片づけ、夜の方が集中できるから、
そんな働き方をしているに過ぎない。
でもそんな夜中でもメールを送ると、
取引先の会社員の方からチャットのように、
返信がかえってくることが当たり前の時代になった。
帰宅した後も自宅で仕事しているのだろう。

ならば、平日定時にオフィスに出社する意味は、
ほとんどないよねって話。
今の会社員が悲惨なのはオフィス勤務時間に縛られながら、
テクノロジーの進化のために、
勤務時間外でも仕事の対応をせざるを得なくなっていること。
だったら帰宅後だろうが休日だろうが、
スマホで仕事をさせるかわりに、
平日、オフィスに強制的にこさせるのをやめさせなさい、
すなわち在宅勤務を含めた会社員のノマド化をしたって、
いいじゃないかって思っている。

そうすれば人生の中で2年2カ月もの時間を費やす、
通勤ラッシュなんて無駄なことに時間を使わずに済むわけで、
企業としてもオフィスや交通費という、
コストを大幅に削減する余地が出てくる。
地方転勤だとか海外転勤なんて、
現代版参勤交代みたいなことをしなくても、
ノマド化=つまりどこでも働けるわけだから、
海外を渡り歩く必要なんかまったくなく、
地方の辺鄙なところで仕事をしていてもいい。

そうすればライフワークバランスの改善とか、
地方過疎化の問題に歯止めだとか、
親と同居して住めることで、
育児とか介護の問題が解消されたりとか、
都市やオフィスに出ていかなくても働けることで、
社会構造がいい方向に変わる可能性があるからこそ、
私はノマドを推奨しているわけで、
みんながみんな、ハイパーだろうが下層だろうが、
場所に振り回されて、インドに行ったりベトナムに行ったり、
アメリカに行ったりシンガポールに行ったりなんて、
そんなくそ面倒なことしなくていいだろうって話だ。

またハイパーノマドになるためには英語が必要だ、
なんてことも書いてあってげっそりするわけだけど、
この先の未来を語るなら、
ほんにゃくこんにゃくは当たり前の時代になり、
ビジネス上の大半の仕事のやりとりは、
語学ができなくてもテクノロジーが解決しているだろう。

もういい加減、ノマドはカフェで働く人だとか、
ノマドは世界をまたにかけて働くハイパーノマドだとか、
そんな情けない恥ずかしい記事を、
ヤフーのトップニュースであげるようなマネはやめてほしい。
そんなことしているから、実態を把握しない、
ノマド幻想派とノマド批判派に二分されてしまうのだ。

新幹線でパソコン開いているサラリーマンや、
駅でケータイで電話しているサラリーマンこそ、
ノマドだってことから出発しないと、
おかしなノマド論議は延々続く。

スマホをはじめ通信機器やデジタルデバイスの進化で、
オフィスに行かなくても働ける人が増えてきた。
そういう人たちを会社員だろうがフリーランスだろうがノマド化しましょう。
そうすれば社会はより効率的になり、
時間の無駄なく、平日すいている時に私用を済ませて、
休日でも帰宅後でも仕事をしたっていいわけだし、
オフィスにいなくてもカフェなんかにいかなくても、
自宅で仕事すればいいよねっていう、
そういうノマド論であってほしいと考えている。

・人生で通勤に費やす時間は2年2カ月~在宅勤務を進めるべき
http://kasakoblog.exblog.jp/19823258/

・スマホ時代の働き方~定時しばりの意味のなさ
http://kasakoblog.exblog.jp/18304569/

・ノマドなおかげで倍、仕事ができる
http://kasakoblog.exblog.jp/20000681/

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by kasakoblog | 2013-04-27 17:11 | 働き方


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