2013年 05月 20日

乙武氏ツイートの銀座の店に行き、店主に取材しました

e0171573_22115489.jpg
月曜日の昼間に、乙武氏が「入店拒否された」という銀座の店に行き、
タイミングよく店主がいたので、突然でしたが取材のお願いをしたところ、
丁寧に対応していただきました。

店主からは、「聞きたいことがあれば事情は説明しますが、
すでに店と乙武さんとで和解しているので、
事情についてはぶり返す必要はないので書かないでほしい」とのこと。
それに了解の上で話を聞かせていただきました。

乙武氏のツイートから、
こわい頑固な中年おやじさんなのかなと思い、
突然取材になんか来たら、
「とっとと出てけ!」とか言われるのではないかと思ったが、
まったくそんなことはなく、
むしろイメージしていたのとは真逆の、
とても線が細い感じの好青年といった雰囲気だった。
まあただこれはあくまで私の勝手な印象に過ぎないが。

店主の話を聞いて思ったのは、両者が和解しているので、
もう店について第三者がどうこう言うのは、やめたらどうでしょうということ。

まさか障碍者を擁護する人に、
いくら気に食わないからといって、
いやがらせや営業妨害するような行為をする、
心ない人はいないとは思いますが。

それと現地の写真を撮ってきた。
e0171573_21581426.jpg

大通りに面しているとはいえ、歩道は狭い。
歩道には自転車駐輪禁止の文言。
e0171573_21591749.jpg
逆側から。店の入口はわかりにくい。
e0171573_220871.jpg

ここから入る。
e0171573_220360.jpg
いきなりすごい段差。
e0171573_2203322.jpg

人一人通れるぐらいの1階の狭い通路を通っていく。
e0171573_2202663.jpg

第一の階段。
e0171573_2205458.jpg

第一の階段を上から見る。
e0171573_2204794.jpg

第二の階段。
e0171573_2212024.jpg

第二の階段を上から見る。
e0171573_2211235.jpg

店入口。ここにもすごい段差。

現場を想像しないで、客が運べばいいとか、
のんきなこと言っている人もいたが、かなりハードかと思う。
しかもお客さんはお酒飲んでるわけですよね。
そんな状況で手伝わせて安全が確保できるのだろうか。

ちなみに車椅子は重いから大変なのではという、私のつぶやきに対して、
「なんで車椅子、持ってくんですか?
乙武さんだけ運べばいいじゃないですか?」
と批判していた人がいたが、
車椅子は一体どこに置くんですかね?
まさか銀座の歩道に放置ってことではないですよね。
ビルの中も見ての通り、通路が狭いので、スペースは少ない。

ちなみにこんな人はいないと思うが、
「あの店、ほんとに車椅子を入店拒否しないのか、試してみよう」
と興味本位で車椅子で行くんだったら、
現場を見る限りおすすめできない。
店員が手伝うとか客が手伝うとかいう問題ではなく、構造上かなり厳しい。

でも不可能ではない。
もし店員や客に手伝ってもらうなら、
万が一足場が悪くて転んでケガさせられたとしても、
それは想定内のリスクと考えた方がいい。
その危険があっても行きたいというなら行けばいい。
ちゃんと事前に連絡して。

<もう1つ月曜訪問時には気づかなかった裏口がありました。
店の案内板などは一切ないので見落としていました。
火曜日に再訪。いずれにせよ厳しい構造です>
e0171573_1022911.jpg
e0171573_10212582.jpg
e0171573_10222261.jpg
e0171573_102138100.jpg

e0171573_10224037.jpg


BLOGOSに「ココロのバリアフリーで誰もが生きやすい世の中に」
http://blogos.com/article/62625/
という大変素晴らしい記事が載っていた。

ココロのバリアフリーという意味で、
ぜひ乙武氏擁護派、店が100%悪い派に勘違いしてほしくないのは、
ココロのバリアフリーとは、
健常者が障碍者に気を使うことだけではないということだ。
障碍者も健常者に気を使う。健常者も障碍者に気を使う。
互いに思いやる心。
それが真のココロのバリアフリーだと思う。

乙武批判記事でも書いたけど、
たった一言、乙武氏が銀座の雑居ビルで小さなレストランであることを想像し、
店側を思いやり、「車椅子ですけど大丈夫ですか?」
という「ココロのバリアフリー」が言えたなら、
こんな大騒ぎにはならなかった。

でも店舗が悪い、乙武氏は何も悪くないと言っている人たちは、
それが許されないようだ。
つまり、健常者が障碍者に気を使うのであって、
障碍者が健常者に気を使う必要はないと考えているからだ。

それが間違っていると私は思う。
そういう発想をするのは、障碍者を下に見ているからだ。
障碍者は何もできない。
だから健常者が気を使ってしかるべきであり、
健常者が保護するべきであるという。
それがいかに奢った考え方で、差別的考え方なのか理解していない。

健常者は常に強者で障碍者は常に弱者ではないし、
健常者だからとか障碍者だからとか関係なく、
社会の成員として、お互いがお互いのことを思いやり、
住みやすくなるよう、双方でコミュニケーションすることが、
ココロのバリアフリーなんじゃないのか。

お店で食事をしたいお客さんと食事を提供する店がいる。
どっちが偉いとかどっちが上でどっちが下とかではない。
客も店も楽しい時間を過ごすために、
車椅子で行くなら事前に店側に伝えておくとか、
アレルギーや嫌いなものがあるなら伝えておくとか、
たったそれだけのことを予約時にすればいいだけのことだ。

なぜか知らないけど「ノマドと社畜」著の@May_Roma(谷本真由美)氏は、
それが許せないらしく、私なら事前に言わないとか言い張っている。
それは事前に言わなくても、
突然障碍者の方が来たとしてもきちんと対応できるのが、
真の顧客サービスだと言いたいのかもしれないが、
別にそんなことにこだわらず、
客側から客の事情があるならお店に伝えればいいじゃないか。
そしたら店も対応できるじゃないか。
それだけのささやかな気遣いを拒否する理由がわからない。
それで店の対応が悪くて批判するってどうかしてる。
未然に不快な思いを防げる手立てをすればいいじゃないか。

私の意見に批判した人の中に、
「障碍者が健常者に気を使えってことか!」
と文句を言っていた人がいたがその通りですよ。
別に障碍者だけが気を使うのではなく、双方が気を使えばいい。
それでお互い気持ちよく暮らせるならそれでいいじゃないですか。

どちらが強者でどちらが弱者とか、
そういう考え方は捨てて、互いが協力し合う。
たったそれだけのことだと思う。

だから私は、乙武氏が事前に車椅子で行くと言わずに、
少人数スタッフでやっていて、
しかも銀座の雑居ビルで運ぶのが大変と想像できるレストランを、
一方的に批判し、しかもその乙武氏の意見に同調し、
「店はけしからん!」といっている人があまりに多いので、
それは違うんじゃないかという記事を書いた。

この手のニュースは障碍者=善、店=悪と決めつけがちだが、
思い込む前に、詳細に流れを見て、冷静に判断したい。

ココロのバリアフリー、他者への気遣いという意味で、
ぜひ多くの人にやめていただきたいのが「歩きながらケータイ」。
危険、迷惑。
どうしてもしたいのなら、道端によけて、
立ち止まってすればいいだけの話。
社会のバリアになっているのは「歩きながらケータイ」しているあなたです。

ちなみに今回の件で意見がいろいろ出るのは当然だと思うが、
記事に対する直接の批判や意見ではなく、
「ノマドと社畜」著の@May_Roma(谷本真由美)氏のように、
e0171573_2284936.jpg

「かさこさん、金玉はあるのでしょうか。
ないなら私のを移植しましょうか?」
と障碍者擁護を気取りながら、
平然と他人に対する侮辱的発言、差別的発言をする輩は絶対に許さない。
意見が気に食わないからといって、
「金玉」を持ち出すような差別的表現をする人間がいるからこそ、
この世に差別がなくならないのだと思う。

※※上記ツイッターのキャプチャー上、
「文筆業なのに~」以下の発言は私の発言ではなく
@GundariYasha の発言です。
「しかも女」という差別的表現を使っているのは、
私ではなく、@GundariYasha の発言ですので、お間違いなきよう。

@May_Roma

・追記:乙武氏にも取材をしようと思いましたが、
乙武氏自ら当時の状況を詳しく書いた記事がアップされています
http://blogos.com/article/62738/

かさこツイッター(お気軽にフォローどうぞ。基本フォロー返しします)
http://twitter.com/kasakoworld

かさこフェイスブック(お気軽に申請どうぞ。基本承認致します)
http://www.facebook.com/kasakotaka

ホームページ「かさこワールド」
http://www.kasako.com/


by kasakoblog | 2013-05-20 22:10 | ネット


<< 歩きながらケータイしているそこ...      谷本真由美の金玉発言 >>