2013年 07月 08日
バイク便・宅配便をめっきり使わなくなった~メール入稿でノマド化が可能に
「校了しましたので、入稿データをバイク便で送ってください」
1年前、フリーランスになったばかりの頃、
雑誌広告の仕事で、そう言われて、まいったなと思った。
横浜の自宅から都内までバイク便なんか送ったら、時間も金もかかって仕方がないと。

会社員として東京の編プロに勤めていた頃と仕事内容は変わっていないのに、
都内に事務所を持たず、個人で自宅で仕事をしたりすると、
こういうところで思わぬ問題が出ちゃうのか。
やっぱり事務所、借りた方がいいのかな。
でもそれじゃせっかくフリーになっても、通勤の無駄もなくならないし、
何より事務所費分、個人で稼がなければならないんだったら、
会社員の方がよっぽどマシじゃないかと思ったりもした。

でもその仕事以来、入稿データをバイク便で送ってくれとか、
宅配便で送ってくれというのはほとんどなくなった。
新聞も雑誌もパンフレットも会報誌も、
「メールでいいです、というよりむしろメールで送ってください。
その方がこちらも早く進行できるので」という話が格段に多くなった。
このおかげで入稿日に自宅待機する必要もなく、
入稿日に都内取材や地方出張先を入れることもできるようになった。

撮影の仕事もしているが、撮影した写真データは、
ほとんどギガファイル便などのネット経由で送ることが多くなった。
ほんのちょっと前まではCDに焼いてサムネイルの出力つけて、
宅配便などで送っていたが、今やネット経由がほとんど。

撮影もできる私だけど対談の仕切りなどをする場合は、
カメラマンを頼むこともあるんだけど、
納品データがCDや紙できちゃうと面倒だと感じてしまう。
いちいちパソコンに落とさなくちゃいけないし、保管するスペースもいる。
だからむしろネット経由でくださいということが多くなった。

ほんとネットの進化ってすごい。
10年前なんて信じられないけど、ゲラをわざわざバイク便で送ってたりしてた。
しかも複数確認部署があると、その分、出力し、
複数の部署にバイク便を出さなくてはいけない。
はっきりいってそれだけで半日仕事だ。

でも今やメールでPDF確認がほとんど。
いちいち出力してその現物をバイク便で送る必要はない。
もちろん最終形は紙になるわけだから、
パソコンの画面上で確認のではなく、
送信したPDFをプリンターで出力して確認してほしいし、
私もそうして確認するのだが、ゲラ配してた時代から考えたら、
固定電話から携帯電話になったぐらいの進歩がある。

最近はネット印刷も増えてきて、仕事でも使うようになった。
ネット印刷の何が楽かって、なかなかつかまらない印刷営業マンを使わなくていいこと。
Web上で入稿し、進捗状況はメールでくる。
だから営業マンがつかまらないとか、直接渡さなきゃいけないとか、
そんなストレスがなくなった。

もちろんものによってはすべてネットでとはいかないものもまだまだある。
でも圧倒的にメール入稿やメールのやりとりでいいよというところが増えた。

もし私が10年前にフリーになったら、
今のように自宅で「一人編プロ」のごとく、
編集、執筆、撮影、デザイン、印刷まで仕事を受けることは難しかっただろう。
自宅では限界があり、やっぱりお客さんのところに近い、
事務所を借りなければならなかったと思う。
ライターだけなら10年前でも問題はなかったと思うが、
単なるライターだけで食っていくのはかなり難しい。

そういう意味で今、場所に捉われず働ける「ノマド」になれたのは、
通信環境の発展によるところが大きく、4~5年前でも難しかったように思う。
やっぱり最近の環境のおかげだ。

執筆に必要な資料なんかも元資料がネットで取れるようになったし、
欲しい本もアマゾン検索すれば最短当日到着するわけで、探し回る必要もなくなった。
目覚ましい進歩だ。

ただそうやって以前に比べて瞬時に仕事ができるようになってしまったために、
いいことばかりでなく弊害も増えている。
ゲラ配ではな考えられない、ちょろちょろ修正の連続とか、
納期の短縮化とか予算の低価格化とかは、
ネットを使って、安く、早く仕事ができるようになったことも要因にあるだろう。

そういったデメリットはあったとしても、でもやっぱりメリットの方が大きい。
私が一人編プロ的な仕事ができているのは、
バイク便や宅配便を使う回数が激減した、
通信環境の発展に伴う業界の仕事の進め方に変化があったからだと思う。

そういえば徳島の過疎地にIT企業のオフィスが集積している、
という話が最近話題になっていたが、
個人だけでなく企業でも、
わざわざ高い賃料払って、社員に毎月高い通勤費用払って、
都内中心部にオフィスを構える必要があるのかって見直す企業も、
増えてくるんじゃないかなと思う。

ぜひみなさんも通信環境の進歩にあわせて、
働き方や仕事の仕方を見直してみてはどうかと思う。

※ただだからといって何でもデジタルやネットがいいとは思わない。
私がわざわざ自費で数十万円もかけて、
紙の冊子「かさこマガジン」を作り、
2000人近い人に1通1通、封入・印字作業をして、
1通80円とはいえ現物を配送しているのは、
電子書籍やPDFやWebにはない魅力や価値があると思っているからだし、
つい先日、あるブロガーが、
「私は書くのが仕事だから、外にいるより家にいる時間の方が多くなくてはいけない」
みたいなことを言っていたことにものすごく違和感を覚えたのは、
文章を書くからこそ、面と向かって顔を合わせて話を聞いたり、
現地で現場を確認したりすることが重要なんだと思うわけで、
仕事のツールが「デジタル」や「ネット」や「自宅化」したとしても、
人間である以上「アナログ」的なものの大切さは変わらない。

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by kasakoblog | 2013-07-08 19:47 | 働き方


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