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日本に半沢直樹が足りない~おかしなことはおかしいと言うべき

半沢直樹、見ましたか?
見た方がいいです!おもしろいから!

日曜夜21時からのドラマ「半沢直樹」がおもしろすぎて、痛快すぎてやばいです!
知り合いから複数人に勧められて、
銀行が舞台で上司にたてつく痛快ストーリーだと聞いて、これは間違いないと思い、
ネットでいろいろ探して1話、2話をみて、
3話、4話、5話はビデオにとってみたけど、マジでおもしろすぎです。
ぜひ見てほしいドラマです。
(続きものなので1話から見た方がいいです)

すごい視聴率で人気なんだけど、
これだけ多くの人がこのドラマを見ているのは、
いかに現実の会社組織が腐っているかの証でもあると思う。

おかしな企業論理。社内政治ばかりにひっかきまわされる現状。
社内のしょうもない派閥対立。
お客様第一主義とかいいながら、
客のことより、企業の内輪の論理を最優先。
縦割り組織で、横串がない。
似たような業務を違う部署でやっている無駄。
部署間での連携が悪いどころか足の引っ張り合い。
意味のない形式的な書類書きばかりや、意味のない会議の多さ。
効率の悪い仕事の仕方。
アホな上司、使えない部下、裏切る同僚……。
ドラマに出てくるようなひどい組織まではいかないにしても、
似たようなひどいことが社内に存在していると感じている人が多いのではないか。

だから痛快なんです。
だから視聴率が高い。
だからおもしろい。
でもドラマだけ見て満足して、会社では半沢直樹にはならず、
むしろ半沢直樹のような人がいても、下手をすると足を引っ張ったり、
もしくはかかわらないようにしているのなら、
それこそあなたがクズな存在でしょ。

半沢直樹のカタルシスで満足して終わりではなく、
おかしなことは、上司だろうが会社だろうが、物申すことが重要だ。

でなきゃいつまでたってもこの手のドラマや小説で、
満足しているだけで、日本の会社や社会はちっともよくならない。
おかしな企業論理を正していくには、
経営者が悪いとか上司が悪いとかいう前に、
悪いと思ったことを言わない末端社員だって悪い。

日曜の21時からやっているんだから、
仕事がはじまる前日に半沢直樹魂を注入してさ、
まずは意味のない、ただだらだら長くやっているだけの、
月曜の会議から半沢直樹を実行したらいい。

もちろんドラマみたいにあんな豪快にはできないだろうし、
ドラマみたいにあそこまで腐った組織ではないかもしれない。
でも、小さなことでも「これはいくらなんでもおかしいんじゃない?」とか、
「これは会社のためになるけど客が損することになるんじゃない?」とか、
言い方は半沢直樹をマネする必要はないが、
黙ってないで、上司や会社に言うべきだと思う。

みんなも、こんなのおかしいと思っているけど、誰も言わない。
案外、おかしいと声をあげたら、
「実は私もおかしいんだよ」と賛同してくれる人もいるかもしれない。
聖域つくってみんなでふれないようにしている。
そこで黙っているからダメなんだよ。
居酒屋の愚痴を月曜の会議で話したら、
どれだけ自分も他の社員も会社も社会もよくなるか。

私はこれまでおかしなこと言ってくる取引先には、
「ふざけるな、ボケカス!」みたい口調で怒ったことは、
若気の至りでたっただけど3回ぐらいある。
普段はおとなしい私が、乱暴な口調で電話口で怒り出し、
周囲の社員がしーんとなる様子を、いくつかの会社で経験した。

もちろん対会社で取引しているから、上司や社長からは怒られる。
「せっかくの取引先なのになんだあの態度は!」みたいな。
でもそんな取引先、ろくでもないところばっかだって。
そんなところと無理してつきあっても、
社員は疲弊し、他の仕事には悪影響を与え、ギャラはたいしたことない、
というのが定番だ。
その分、別のまともな取引先と仕事した方が会社のためにもなる。

昨年フリーになったのも社長とケンカしたのが原因。
社長の息子(社外の人間)が出版した本のレビューを個人ブログに書いてほしいと頼まれ、
あまりにつまらなかったので、
ブログに紹介するには値する記事ではなかったと判断。
つまらないとブログでさらす必要もあるまいと思い、
ただ社長抜きで息子と会ったことがあり、
アマゾンレビューでは著者の息子の今後のためをと思い、
辛口コメントと2つ星をつけたら、それをずっと根にもっていたようだった。

でもそれっておかしくない?
業務ではない。
息子は会社の人間でもない。
私もペンネーム、息子もペンネームだから、
そのことによって自社の評判が落ちることはない。

ましてや勤めている会社はマスコミ関係のはしくれなのに、
親しい人から頼まれたら筆を曲げるなんて、どう考えてもあり得ない。
それは半沢直樹でいうなら、
「バンカーとして絶対にやってはならないこと」というのに等しい。
ライターなのに、社長の息子だからといって、
ブログ上で筆を曲げたら、私自身の信頼にかかわる。
だから会社を辞めてフリーになった。

いや、でもそんな風にはっきりおかしいというにはかなり迷った。
相手は社長。さからったら事実上クビになることはまぬがれない。
2つ星のアマゾンレビューを消して、
すみませんでしたと謝れば、それでいいかもしれない。
ましてや子供も生まれるし、会社員としての安定した給料は捨てがたい。
社長以外の社員はとってもいい人だし、仕事もおもしろい。
でもおかしいことをおかしいと言わないで、
自分の保身のためにその論理に従ってしまうのは、
やっぱりおかしいと思って、社長とケンカし会社を辞めることにした。

最近ではフリーランスになって、会社員時代以上に、取引先などに、
おかしいことはおかしいと言わなければと思うようになった。

会社員の時は組織にいる安心感があって、
例えば取引先からおかしな要望をされても、
予算が不当に削られても、会社がカバーしてくれる面は大きい。
でもフリーになるとそうはいかない。
おかしな要望やおかしなことは、全部自分のリスクとしてふりかかってくる。

力関係で弱い立場だとしても、いや弱い立場だからこそ、
おかしなことはおかしいと言うべきだ。

最近では、一度も仕事をしたことがない新規の取引先から、
突然、電話がかかってきて、
入金予定のものが入らなくなって困っているから、
至急1万円貸してほしいといわれ、
それはあやしい、おかしいと思い、しかかっていた数十万円の仕事を降りた。

どう考えてもやばい取引先だろう。
しかも社会人なりたての若者が、
お金がなくて貸してほしいというのではなく、相手は60歳代で社長である。
他にも思い返すと、様々な不信な点があり、
一切、この相手先の仕事にかかわらないことにした。

また最近では個人だからという理由で、
内税を強要してきた取引先におかしいといい、
消費税分を払ってもらうことにした。
たかが数千円だから目くじらたてる必要はない。
おとなしく黙っていて、また仕事をもらえばいいだけの話だけど、
やっぱり筋が違うというのは許せなかった。

とはいえ半沢直樹みたいになるのは無理だし、現実的ではないかもしれないが、
仕事をしていておかしなことがあったら、
上司だろうが取引先だろうが大事な客だろうが、
黙ってないで声をあげておかしいと言うべきだ。

そういう人がどんどん増えて、会社内のおかしな論理が少なくなれば、
きっと半沢直樹のようなドラマは受けないだろう。
だっておかしなことはおかしいというのは当たり前のことだし、
おかしなことをしたら、きちんと不正が正されるのが当たり前だから。
でも現実はそうはなっていない。
そしてそれについてきちんと上に声をあげる人がいない。
だから半沢直樹が受けるのだ。
おかしなことをおかしいと言わず、
組織の論理に加担するものは共犯者だと思う。

だからぜひドラマを見ただけで満足せず、
ちょっとだけ勇気をもって、ちょっとだけ社内で半沢直樹になってほしい。
そういう人が増えれば、日本の社会も経済もうんとよくなる。
ブラック企業問題なんておかしな問題はこの世からなくなるだろうし。

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by kasakoblog | 2013-08-12 02:08 | 働き方

好きを仕事にするセルフブランディング&ブログ術を教えるかさこ塾主宰。撮影と執筆をこなすカメラマン&ライター。個人活動紹介冊子=セルフマガジン編集者。心に残るメッセージソングライター。


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