2013年 08月 23日
現実にあった恐ろしい話~虚偽の既成事実の作り方~10回ウソを言えば真実になる
一体、誰が本当のことを言っていて、誰がウソをついているのか?
正義だと思った人が実は悪で、
悪だと思っていた人が実は無実だったとか、
味方だと思っていた人が実は敵だったとか、
そんな不思議なことが世の中にはあふれている。

なぜウソが真になってしまうのか。
私が経験した恐ろしい事例を紹介したい。
(事例は誰かが特定されないよう、話の中身は仮の話に置き換えている)

ある冊子をAさんと私で作っていた。
Aさんは、ある有名人のインタビューを載せたいと思っていた。
編集長である私は、この有名人のインタビューを、
この冊子に無理して載せる必要はないと思っていた。
いやむしろ必要ない。
そもそもそんな予算もない。

ところがAさんは関係者方々に、
「かさこ編集長がね、この有名人のインタビューを、
どうしても載せたいって言っているんですよ。
私もそう思うんですよね。なんとか予算をねん出して載せたいですね」と話を拡散していた。

聞いた関係者は「あれ?」と思った。
誰もがみなこの冊子にこの有名人のインタビューは、
どちらかというといらないと思っているし、
私がその人のインタビューを載せたいという人ではないことを、
理解していたからだ。

しかしAさんはことあるごとに関係者に会うと、その話をした。
あまりにも何度も話すので、その関係者の一人から、私のところに話が来た。

「かさこさん、あの有名人のインタビュー載せたいってホントですか?
この冊子に必要ないと思うんですが・・・」
「えっ、私も載せる必要はないと思ってますよ!」
「でもかさこさんがどうしても載せたいって聞いたので」

Aさんが繰り返し吹聴していたことで、
私に対する不信感が生まれていたのだ。
私はあわてて関係者一同に話をし、
Aさんに勝手なことを話しては困ると釘を刺した。
でもAさんはたちが悪いことに悪意があってやっているわけではない。
自分が載せたいという思いを実現するために、
私の名前を「ちょろっと借りた」ぐらいのつもりでいるのだ。

でも関係者に真実を話したら、みなすぐ納得してくれた。
「かさこさんがそんな変なこという人じゃないと思っていたのでよかったです」
「確かにAさんはあることないこと、話をもる人ですよね」

ただその後もAさんのホラ吹きというか、
自分の思いを実現するために勝手に解釈して突っ走る、
という行為は度々起こった。
Aさんと私とのやりとりの中で、
あるおかしな既成事実が作り上げられていった事例はこんな感じだ。

冊子の目玉である特集記事は私が担当することになっていた。
ところがどうしてもAさんが加わりたいというので、
「じゃあ特集取材の一件だけ、私が指示したものを手伝ってください。
でもあくまでAさんの原稿をそのまま使うかは私の判断で決めるが、
そういう条件でもいいだろうか?」というとそれでもいいという。

ところがAさんと別件の話をしていると、
「そういえば特集記事はこの会社とあの会社を取材しようと思っているんですよ。
いや~きっといい記事になりますよ!私がんばりますから!」
と約束したのとは違う話をしている。
「いや、Aさんには私から頼んだ一社だけ取材してもらえばいいから」というと、
「ああ、そういう話でしたっけ?!」
として納得した風になっているのだが、また次に話す機会があると、
「そういえば特集記事はこの会社とあの会社を取材しようと思っているんですよ。
私がんばりますから、かさこさん、楽しみにしててください!」
と同じことを繰り返し言ってくる。

いや、だからそうじゃないって前に言っただろうと思い、
こいつはわざとからかうつもりでホラを吹いているのかと、
いちいち否定するのも面倒になり聞き流していたのだが、
必ず話す度に、この話を最後につけ加えていた。

そのせいか、当初の予定通り、
一件だけ取材を頼もうとしたら、
「かさこさん、話が違うじゃないですか!
この会社とあの会社を私に取材させてくださいよ。
そういう約束だったじゃないですか!」と逆切れした。

ああ、またこいつ・・・。
毎回、ありもしない自分の願望を口にすることで、
勝手に既成事実化しやがった!
「いや、だからはじめから言ってるでしょ。
あなたには一社だけ取材をお願いするって」
「じゃあ一社取材したら載せてもらえるんですよね?!」
「だからこれもはじめに言ったけど、
あくまで特集記事は私中心にやっているから、
頼んだ取材の記事の原稿をそのまま使うかどうかは、
私が全体を見て決めるって言ったでしょう」

「ええ~~~、そうでしたか?
そんな約束じゃなかったはずなんですけど。
ひどいじゃないですか、かさこさん」

お、おまえ・・・。

こんなことになるなら、話し合いの会話を録音しておくか、
依頼内容をメールで証拠として残しておけばよかったとほとほと後悔した。

Aさんに悪気がないのはわかっている。
単に自分の欲望が抑えきれず、
こちらからいったことを都合よく解釈し、都合よく忘れて、
自分のしたいことを繰り返し言語化することで、
自分で勝手に舞い上がってその気になってしまい、
既成事実化することで自分に有利な状況にしてしまえという習慣が、
無意識に身についているのだ。
自己暗示で事実関係がわからなくなってしまうのだろう。

Aさんとのやりとりで、言語化されるって恐ろしいことだなと思った。
バカなこと言っているなと聞き流すんじゃなく、毎回完全否定し、
言った言わないにならないよう、
はじめの指示をメールなり録音データなりで残しておかないといけないなと。
言葉が持つ力の恐ろしさを思い知った。

ここまでひどくなくても、
職場でもプライベートでも似たようなことって結構あるんじゃないか。
勝手に自分の噂を周囲に流す人。
もしくは自分の責任にならないよう、都合のいい情報をわざと流す人。
自分の欲望を実現させるために、ありもしないことをでっちあげて、
既成事実化してしまう人。

半沢直樹ではないけれど、
人との話、特に仕事関係の話は、
あとで言った言わないでもめかねないので、
録音とる癖をつけるか、
メールなり文書なりで記録として証拠を残しておかないと、
思わぬところで足元をすくわれかねない。

ぜひみなさんもこうしたおかしな人がいたら注意し、
早めに周囲の火消を行い、
要注意人物には記録や証拠を残すなど、自衛手段を講じておきたい。
知らぬ間に四面楚歌になっているなんてことになりかねない。

あと人が話す他人の話はあまり信じないように。
都合よく改変されている恐れがある。
変だなと思ったら、当人に直接確認した方がいい。

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by kasakoblog | 2013-08-23 23:09 | 働き方


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