2013年 10月 23日
船頭が多い仕事は要注意
仕事をしていると、やたら多くの人が関わり、仕事をする場面も出てくる。
そんな時、気をつけたいのが、船頭が多いことだ。

「船頭多くして船山に登る」ということわざがある。
1つの船に船頭が何人もいたら、船が山に登りかねないほど、
変な方向にいってしまうというたとえから、
指示する人がいっぱいいると、物事が見当違いの方向に進んでしまうという意味だ。

社会に出ると結構こういう場面に出くわす。
1つのプロジェクトがある。
いろんな人が加わる。
みんなが思い思いに勝手なことを言う。
で、一体、誰に最終決定権があるのかが判然としない。
みんな並列的な関係のために、まとまりがつかず、
みんなの意見をごった煮した、混ぜこぜの物を作ってしまったために、
中途半端でどうしようもないものができあがってしまったり、
もしくは、プロジェクトがあっちにいったり、こっちにいったりして、
まったく進まないということがある。

今、初監督作品としてドキュメンタリー映画「シロウオ~原発立地を断念させた町」の、
編集作業のつめを3日間かけて、制作スタッフ集まって行っているのだが、
とてもスムーズにいっている。

スタッフが集まれば、みなこうした方がいい、ああした方がいいというのは、
当然バラバラな意見が出る。
でもバラバラな意見を出し合い、互いにその意図を説明し合い、議論しても、
スタッフには「最終的にはすべて監督が判断する」との共通認識があるからだ。

船頭はあくまで監督一人。
それぞれがそれぞれの持ち場の立場から、
「あっちに行った方がいいんじゃないか」
「こっちに行った方がいいんじゃないか」
と意見は出し合うものの、それを判断するのは1人と決めてある。
だから意見は分かれても、きちんとまとまる。
船頭が一人だからだ。

こんな風にスムーズにいくのはとってもありがたいのだが、
普段の仕事ではなかなかそうはいかない。
特に私の場合、広告の制作仕事をしていると、
いろんな会社がいっぱい関わっていて、
それぞれがそれぞれで勝手なことを言い合い、
船頭多くして船山に登る状態になってしまうこともある。

クライアントが最終決断をするべきなのだが、
そのクライアント自体がはっきりした意見を持っていないと、
間に入った代理店が我こそが仕切るべきと指示を出す。
ところがその指示とはまた違う指示を、
関わっているメディアの担当者が出したりする。
そんな状態の中で「やっぱり現場の指示はかさこさんやってよ」
なんて急に制作サイドにふられたりするので、
じゃあ私が船頭役をつとめて、交通整理をし、方向性を決めようと思ったら、
「いや、こっちにすべきだ」なんて船頭役を降りたはずの人が、
一意見としてでなく、まるで船頭役のごとく、その場を途中から仕切ったりする。
もうそうなるとぐちゃぐちゃ。
収拾がつかないことがある。

一人で完結する仕事ではなく、複数の人が絡んでいる場合は、
当たり前だけど、誰が最終決定権を持つのか、
船頭は誰かをきちんと決めておき、プロジェクトをスタートさせる段階で、
すべてのメンバーに共有しておかないといけない。
「言わなくてもわかっているだろう」と思うのは危険で、
時々気まぐれに中途半端に仕切り出す人が出てくるので、
きちんとはじめに認識させておいた方がよい。

そういえば仕事でなくても音楽なんかでもそう。
バンドが音楽性の違いとかいってバラバラになってしまうのは、
船頭が決まっていないから。

「みんなでいい音楽をつくろう」なんていったところで、
みんな「いい音楽」という定義は違うわけで、
メンバーそれぞれが意見を持っている。
みんなで決めようとすると収拾がつかなくなる。
船頭がいっぱいいるからだ。

メンバーが意見を出し合ったとしても、
最終的にはボーカルが決めるとか、リーダーが決めるとか、
きちんとルールを設定しておかないと、
エンドレスな意見の戦いになり、しまいには互いに感情的な議論に発展し、
結果、空中分解してしまうなんてことになりかねない。
複数人が関わり合っている仕事は気をつけたい。

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by kasakoblog | 2013-10-23 01:40 | 働き方


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