好きを仕事にする大人塾「かさこ塾」塾長・カメライター・セルフマガジン編集者かさこのブログ

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2014年 02月 06日

原発反対は被害妄想か~原発を阻止した新潟巻町を描いた劇映画「渡されたバトン~さよなら原発」

地方の過疎化した村や町がどこも原発マネーにたぶらかされて、
原発建設を容認したわけではなかった。
なんと原発計画を阻止した場所は34か所もある。

私が監督をした「映画シロウオ~原発立地を断念させた町」では、
和歌山日高町と徳島阿南市を取り上げたが、
映画「渡されたバトン~さよなら原発」は新潟・巻町を取り上げている。

まず総評でいうと、映画としていいかどうか、
原発反対に至ったストーリーとして説得力を持っているかというと正直微妙ではある。
ただ福島を題材にした「かわいそうだ」「こんなに被害がある」
というだけの映画を見るよりは、はるかに原発問題を考えるヒントを与えてくれる。
その意味で原発問題に関心がある方は一度見てみるといいと思います。
特に原発推進派の人に見てもらいたい。

私の映画は実際に反対した住民が登場するドキュメンタリーだが、
こちらは役者が演じる劇映画。
このため私の映画では登場してくれなかった原発推進派の様子を、
劇映画ゆえよく描けているという利点がある。
ただ劇映画なので、登場人物の「正論」的なセリフが、
やや嘘くさく感じてしまうというデメリットも感じた。
ドキュメンタリーで描くか劇映画で描くかは、
それぞれメリット、デメリットであるので、
原発を止めた町をドキュメンタリーで表現した「シロウオ」と、
劇映画で表現した「渡されたバトン」を両方見てみるとおもしろいと思います。

以下、私がこの映画を見て思った原発問題について。
(ネタバレ注意)

・補償金目当てに反対した人もいる

映画の前半は原発推進派の話が中心。
多くの人が原発に賛成だったからか。
反対する人はほとんど出てこない。

反対している人も実は補償金目当て。
この映画でおもしろいのは、
補償金をつり上げるために反対している人たちを描いていること。
実際にこういう人たちが多くいたというのを私も取材で聞いた。
地元の住民が反対派といっても純粋に原発に反対している人ばかりではない、
というのは知っておいた方がよい。

・結局、原発賛成派が多かったのに反対派が増えたのは、
スリーマイルやチェルノブイリの事故があったからなのか?

映画の描き方の問題なのかもしれないが、
はじめは原発推進派ばかりが出てくるのに、いつのまにか反対派が増えてくる。
なぜあれだけ推進していた人が多かったのに、
反対派が増えたのかが、この映画を見て正直わからなかった。

ただこの映画の描き方をみると、
スリーマイルとチェルノブイリで原発事故が起きたからなのかなという風に見える。
安全だと言われていたのに海外で原発事故が起きた。
そこで安全性に疑問を持つ人が、特に若い女性に増え、
そこから反対運動が加速していったということなのか。
事故が起きて安全神話のウソに気づく人が多ければいいのだが、
福島原発事故が起きても未だに原発について目を覚まさない人がいるのは驚きだが。

・住民投票すれば原発を阻止できるのか?

最後は住民投票で6割が原発反対に回り、
原発計画を断念させる大きな力になったという形で終わっている。
でも6割反対ということは4割も賛成の人がいたのかと逆に驚いた。

巻町はたまたま6:4で賛成派が上回ったからいいようなものの、
今、原発立地で原発再稼働の賛否を問うたら、
地元住民の過半数以上は賛成するのではないか。
原発麻薬に依存した腐った住民は福島原発事故が起ころうとも原発反対なんかしない。

そう考えると原発計画を阻止する手段として、
地元だけの住民投票でいいのかというのは非常に疑問に思った。
原発立地の住民たちが金が欲しいから原発に賛成したせいで、
事故が起きた際に立地地域に隣接する町も被害を受けてしまう。

原発に賛成した住民が原発事故で死ぬのなら自業自得だが、
そうでないのが福島原発事故でも明らかになった問題。
金にたぶらかされて原発麻薬に依存した地元住民という名の「ジャンキー」だけに、
原発の賛否を決める権利はないとこの映画を見て思った。

なぜならこの巻町は住民の反対によって原発を阻止したのに、
柏崎刈羽原発から30キロぐらいの距離しか離れていないのだから。
せっかく金の誘惑を断って反対して安全な暮らしをと思ったのに、
30キロ先で原発麻薬ジャンキーがいたら、そのとばっちりをくってしまうわけだ。
地元住民の賛否だけで原発計画や原発再稼働を決めてはならないと思う。

・原発反対派は被害妄想

この映画で非常に印象的だったのは、推進派の反対派に対するこんなような言葉だ。

おまえら事故が起きたら危険だと騒いでいるが、
事故なんて起きる確率は極めて低い。
事故が起きたら大変だと騒ぐのは被害妄想だ!

確かに今まではそうだった。
反対派だって「事故が起きたら大変だ」といいつつ、
まさか日本で原発事故が起きるとは思いもしなっただろうし、
仮に事故が起きても人が住めなくなる場所ができてしまうなんて、
思わなかった人も多いのではないか。

ところが福島で事故が起きた。
日本の原発で事故が起きた。
しかも死の町ができてしまった。
原発推進派が「被害妄想だ!」と批判した事故が、本当に日本で起きてしまったのだ。

福島で原発事故が起きる前に原発推進してしまったのは仕方がないと思う。
なぜならまさか事故が起きるとは思わなかったという人が多いと思うから。
でも福島で事故が起きた。
しかも死の町ができて、立ち入り禁止になってしまった町もある。
今も避難している人がいる。
福島だけでなく遠い地域にまで放射能汚染が広がった。
この現実を前に、未だに原発を推進するなんて、
よほどのクレイジーとしかいいようがない。

そのような意味で、いろんなことを考えさせてくれる映画だと思います。
各地で上映機会があるので見てみるとよいと思います。
http://www.cinema-indies.co.jp/aozora3/index.php

・4月13日に阿佐ヶ谷で映画「シロウオ」上映決定!
http://kasakoblog.exblog.jp/21645533/

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by kasakoblog | 2014-02-06 19:45 | 書評・映画評


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