2014年 02月 18日
過去のトラウマは今の人生に一切関係ない!と断言するすごい本「嫌われる勇気」
この本はすごい!すべての人に読んでほしい本。
「嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え」岸見一郎著、古賀史健著。
タイトルはかなりうさんくさい感じで、タイトルだけ見ると買いたくない本だが、
ここに書かれている驚天動地の数々に感動せずにはいられない。
目からウロコなんて言葉では足りないぐらい、
考え方を180度転換できる、すごい本だ。

特に、過去のトラウマがあって、そのせいで、
今の人生うまくいっていないと思い悩んでいる人にぜひ読んでほしい。
この本はこうした人への明快な答えが書いてある。

何がすごいかって、これまでの常識と考えられていたことを、
明確に否定していること。
しかも言い切っているのがすごい。

例えば、
・過去は今後の人生に何も関係ない
・トラウマは明確に否定
・他者から承認を求めることを否定する
・他人の課題には踏み込まない
・叱ってもいけないが、ほめてもいけない。
・ポジティブ(自己肯定)になるのではなく、
できることとできないことを受け入れる
・人生に過去も未来も関係ない
・目標などなくてもいい
・自分は世界の中心にはいない
・他者から嫌われても構わない
といったことなどが実に説得力を持って解説されている。

上記を見て「そんなバカな!」と思う人も多いのではないか。
私も上記にすべて納得したわけではない。
ただ読者の反感を予想して、「そんなバカなことがあるわけがない!」
と解説に反論する青年と、それを説得する哲人の対話という構成になっているので、
はじめは対話構成に違和感を覚えるかもしれないが、
慣れてくると心理学の解説書のような堅苦しさがなく、非常に読みやすい。

なかでも私がこの本で感銘を受けたのは、過去のトラウマの否定。
今の人生を形作っているのはその人の過去にあり、
過去の出来事が原因で人生が大きく規定されていると考えるのが一般的ではないか。

ただそうなると問題がある。
過去に不幸な出来事やトラウマになるような出来事があった人は、
一生、不幸になってしまうのではないか、ということである。
例えば、幼少の頃に虐待を受けたといったような人の場合だ。

私にはトラウマになるような過去はない。
でも私の周囲にはそういう人が結構いて、
何とか相談にのり、その人を前向きな生き方にしてあげたいと思い、
「過去は確かに壮絶な体験があったけど、今もう大人になったのだから、
過去にとらわれず、自分の好きなことを突き止めていけばいい」
なんていったところで、
「あんたには壮絶な過去がないからわからないだけだ。
そんな過去があったら、どうやったって前向きになれないし、
幸せになんかなれるはずがない」と一蹴されて終わってしまうこともある。

ただそれについて私は何も言えなかった。
確かにそれはそうだよなと。
幼少の頃にひどい経験をしたら、その呪縛から逃れるのは簡単ではない。
結果、そういう人はやっぱり幸せにはなれないのかなと、無力感を覚えることもあった。
どこかで、いや、そんなはずはない。
過去は変えられないが、未来は変えられる。
楽しいこと、好きなことをやっていけば、
きっと人生、楽しく明るくなるはずだと思っていても。

ところがこの本ではあっさりトラウマを否定する。
そんなもん、一切、この先の人生に関係ないと。
過去に壮絶な経験を持っている人からすれば、
「ふざけるな!」と言いたくなるだろう。
まさに不信に思う青年が哲人に反論するのだが、その説得が見事だ。

なぜ過去のトラウマを今の人生がうまくいかない原因にするのか。
それはその人がその方が好都合だから。
だから過去のトラウマを引っ張り出してきて、
「私は~~という体験があったから幸せになれない」と言っているに過ぎないと。

物事を原因論で捉えるから間違っていると。
目的論で捉えれば見え方はまるで変わってくると。

今、不幸なのは自ら不幸であることを選んだから。
それは、不幸を選ぶことで現状満足する方が好ましい現実だから。
不幸な自分を演じれば「~がなければ幸せになれる」という可能性、
すなわち言い訳を残しておけるから。
不幸であることを武器に特別扱いしてほしいから。
こんな風に容赦なく不幸を武器にする相手の心理をズバズバ指摘していく。

もう1つ、この本で「まさにこれだ!」と思うのが、承認欲求の否定である。
人は誰かに認められたいと思っている。
そのために他人に尽くす。
でも本書では他人の期待を満たす必要なんかないし、
他人から嫌われても構わないと断言する。

え~~と思うわけだけど、そのからくりの説明が実に明快だ。

他者に期待を満たしたいと思うのは、見返りを求めている自己中心的な考え。
自分が犠牲になって、誰かのために役立ちたいというのが人生のウソ。
「あなたのためを思ってやっているのに」と言いながら、実は見返りを求めている。
だから他者に尽くしたのに見返りがないと「裏切られた」といって怒る。
「あなたのためを思ってこんなに尽くしたのに」
「私はこんなにいろいろやってあげたのに、何もしてくれないの?」

見返りがなくても自分がいいと思うことをする。
これがホントの他者貢献であって、
見返りを求める承認欲求は人生のウソだと指摘する。

だから他者の評価も気にするなという。
自分が他者に役立っていると主観的に思えればそれでいい。
「わたし」を捨てて誰かに尽くすのではなく、
「わたし」の価値を実感するために他者貢献する。
それでいいのだと。

震災ボランティアにもよくいたが、
自分の生活を犠牲にしてまで他人に尽くしているのは偽善だと思っていた。
自分を犠牲にして誰かを助けるというのは、
根本的に間違っているのではないかと疑問を感じていた。
でも結局そういうことをしてしまう人って、
その行為自体に陶酔してしまっている。
ややもすると求められてもいない善意の押し付けにもなりかねない。
挙句の果てに「私はこんなにあなたのためを思ってやっているのに」
という不満が出てくる。

やっぱりそういう考えで他人や社会に尽くすことって「歪んだ愛」だと思う。
健全ではない。
自立ではなく依存。
他人からできるだけ嫌われたくないという想いから、
自分が犠牲になってまで他人に尽くしてしまう人はぜひ本書を読むとよい。
何人かに一人はこの本を読んでその呪縛から目が覚めるのではないか。

他にも示唆に富む指摘がいっぱいある。
本書に書かれていることにすべて賛同するわけでもないし、理解に苦しむ部分もあるが、
心の持ちようを180度転換する、素晴らしい内容がちりばめられている。

ぜひ多くの人に読んでほしい。
きっと今後の人生が生きやすくなるのではないか。

もちろん本に書かれていることをすぐ実践に移すのは難しい。
でもここまで明快に今までの常識を打ち破り、
発想の根本的転換を論理的に語っている本を読めば、
きっと霧が晴れる糸口をつかめるのではないかと思っている。

こんなすごい本があったなんて。
タイトルがださくて損をしている気もするが、ぜひ読んでほしい一冊です。

・「嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え

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by kasakoblog | 2014-02-18 01:23 | 書評・映画評


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