2014年 03月 08日
好きなことを仕事にすると、かえってキライになるという勘違い
先行き不透明な時代の今こそ、好きなことを仕事にすべきだ、
という想いは年々強まっている。
しかし一方で、
「好きなことを仕事にすると、かえってキライになる」とか、
「1番目に好きなことではなく、2番目に好きなことの方がうまくいく」
と思っている人も意外に多い。

でもそれは私から言わせれば「本当に好きなことを仕事にしてないから、
キライになるだけの話」だと思っている。

わかりやすい例を上げよう。
例えばカメラマン。
写真が好きでカメラマンになれたのに、
楽しそうに仕事をしているとは言い難い人もいる。
むしろ好きな写真を仕事にしたせいで写真が嫌いになってしまいそうという人もいる。
なぜか。撮りたいものが撮れないからだ。

彼が好きなのは自然の風景を撮ること。
外に出て新鮮な空気を吸って、自然の美しい景色を写真に収める。
それが彼の一番好きなことだった。
だからそんな写真を撮りたいと思ってカメラマンになった。
他人から見れば「好きを仕事にした人」と見えるだろう。

しかし彼はカメラマン仕事をすればするほどイヤになった。
なぜなら連日、外が何時かもわからないまま、スタジオにこもりっきりで、
ひたすらカタログの商品撮影をする仕事がメインだったからだ。

確かに写真は好きだ。撮影するのも好きだ。カメラの腕もある。
でも彼が本当にやりたかったことは、
屋内で物を撮ることではなく、屋外に出て自然の風景を撮ること。
そりゃ、「好きを仕事」にしたつもりに見えて、
カメラマンの仕事が嫌いになるに決まっている。

もう一例あげると音楽なんかもこの手のタイプが多い。
ある方は昔から音楽が好きで好きでたまらなかった。
どうせなら好きを仕事にしたいと思い、音楽関連の仕事をしようと思った。
そこでこの方は音楽教室で子供に楽器の演奏を教える仕事に就いた。

他人から見たら「普通の会社員」になるより、
はるかに「好きを仕事」にしているように見えたが、
この方は毎日、音楽教室にかかわるようになって、逆に音楽が嫌いになってしまった。
なぜか。
音楽を教えるのが好きなんじゃなく、自分で演奏するのが好きだったからだ。

つまり「好きを仕事」にそもそもできていなかった。
でも関連分野ならいいと思ったが、教えることと演奏することでは大きな隔たりがある。
だからかえって音楽が嫌いになってしまったのだ。

こういう事例がどんな職種においても多い。
これを見て「好きなことを仕事にすべきなんじゃない」と勘違いしてしまう人が多いが、
好きなこと仕事にしてないから!
だから嫌いになるのは当たり前の話だ。

私も実はそうだった。
私は旅行が好き、写真を撮るのが好き、文章を書くのが好き。
だからトラベルライターになりたかった。
大学卒業後、サラ金に就職したが、やっぱり好きなことを仕事にしたいと思い、
トラベルライターめざして転職活動を行った。
結果、27歳の時に海外旅行ガイドブックを制作する編集プロダクションに入ることができ、
海外取材ができるトラベルライターになれた。
まさに「好きを仕事にする」という夢がかなったのだ。

でも1年、2年が過ぎ、なんか違うと思うようになった。
年に4~5回、仕事で海外取材に行けるのだから、楽しいはずなのに、
仕事がおもしろいと感じられない。
なぜだろう?
やっぱり好きを仕事にしちゃいけなかったんじゃないかとか思ったりもしたが、
原因は明確だった。
自分が書きたい、伝えたい旅行の題材とは違ったからだ。

ガイドブックゆえ、海外取材に行っても、
連日訪問するのは、ブランド店だとか高級レストランとかスパだとかそんなところばかり。
私は海外旅行が好きだけど、海外に行ってショッピングすることに何の興味もないし、
高級レストランのメニュー紹介なんて何の興味もない。
せっかく海外に行ったのに、私にとって興味のないことを取材しているのだから、
そりゃつまらなくなるに決まっている。

私が行きたい、書きたい、伝えたいのは、あまり知られていない穴場スポットだったり、
観光名所とは少し違うローカルな場所だったりする。
そういうおもしろい場所を発見して、紹介しようとしても、
「危険だからガイドブックでは紹介できない」と却下されてしまう。
だから私はガイドブック制作の仕事を離れた。
私がしたいトラベルライターではないからだ。

今はむしろ自分でしたい旅行をして、穴場スポットとかを見つけてきて、
それを企業の会報誌に連載したり、猫雑誌に寄稿したり、
雑誌に連載したりして収入を得ている。
これが本当の「好きを仕事」にすることであって、
私がかつてやっていた「トラベルライター」は、
好きを仕事にしているように見えて、本当に好きなことではなかったのだ。

好きを仕事にするとかえって仕事がキライになるというのは、
上記で上げたようなパターンが多いのではないか。
自分が好きなこととは何なのか。
単に「旅行」とか「音楽」とか絞りきれていないと、
好き業界に入ったつもりがかえってイヤになってしまうだろう。

自分が好きなことをきちんと細かく把握し、
その上で好きを仕事にするために何をしたらよいのか考えれば、
きっと楽しい人生になるだろう。

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by kasakoblog | 2014-03-08 23:20 | 働き方


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