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20代知人の突然の死に思う~好きなことをする人生を

冗談かと思った。何かデマか詐欺なのかとも思った。
20代の知人が数日前に突然亡くなったというメール。
つい数週間前、元気な姿で打ち合わせしたばかりだった。
もともと病弱な体質であることは知っていたものの、そんな突然に……。

バリ島から帰国し、友人とともにすぐさま自宅に。
友人とも話をしていたが、正直、何かの冗談ではないか。
騙されているのではないか。
ウソではないのかと思っていた。
でもそこには間違いなく永遠の眠りについた姿があった。

本当に亡くなってしまったのだ。
しかも20代の若さで……。
家族の方もあまりの突然の出来事に、
未だ信じられないといった表情だった。
死因は不明とのこと。
何度かお会いしていたが、
まさか突然、この世からいなくなってしまうとは思いもしなかった。

この時、私は思った。
最後に会った時、もっと話をすればよかったのにとか、
生きているうちに、もっと会っていろんなことを教えてあげてばよかったとか。
でももうそんなことを言ってもはじまらない。
突然の死に、残された者が思うのは、
もっとこうしていればという後悔の念ばかりだ。

私を映画監督に抜擢した73歳のプロデューサーは、
映画の撮影や打ち合わせ時にいつも必ずこんなことを言う。
「私はもうこの年齢だし、ガンの患者。いつ死んでもおかしくない。
だから毎回、人に会う時はもうこれが最後かもしれない、
というつもりで会っている」
そんなセリフを言ってはいるものの、まだまだぴんぴんしているのだが、
この知人の死を前に、ふとプロデューサーのこの言葉がよぎった。

確かに高齢の方なら「もう何年生きられるかわからないから」
というつもりで人に接したり、日々を生きたりすることができるだろう。
でも若いうちはそんな意識を持てない。
まさか自分が、まさか友人が、若いうちに亡くなるなんて思ってもみない。

だから「どうせまた会えるから今度にすればいいっか」
と先送りしてしまう。
時にはしょうもないことで、ケンカをしたりしてしまう。
でも亡くなってはじめて気づく。
「あの時もっとこうすればよかったのに」と。

「メメント・モリ~死を想え」藤原新也著。
私の人生を変えた本だ。
今まで、好きなこと、やりたいことから逃げていた私を変えた本。
人生の有限性に気づかされ、死を想って生きるのであれば、
好きなこと、やりたいことをすべきなんじゃないか。
そう思ったきっかけとなった本だ。

もし自分の人生があと1年しかないとしたら、
今の仕事を続けるだろうか?
もし大事な友人があと1年しか生きられないとしたら、
何をしてあげるだろうか?
ただでさえ地震、台風、噴火、竜巻など自然災害が多い日本に、
今度は戦争リスクまで高くなり、突然、殺されてしまう可能性も出てきた。
そうでなくても、病気や事故などのリスクもある。

死を想って生きているだろうか?
何十年もこの先、人生あると勘違いしているから、
ダラダラダラダラ、メリハリなく、
可もなく不可ない人生を過ごしているのではないか。
ただただ会社や社会に文句を言いながら、
仕方がないとあきらめて生きているのではないか。

本気で死を想ったら人生変わる。
自分に言い訳して何も行動しない自分が、
もったいないと思うようになる。
好きなことから逃げ回り、
「そんなのできるわけがない」
「サラリーマンだから仕方がない」
と思っていることがバカらしくなる。
イヤな仕事、イヤな会社、イヤな人間関係に、
残りわずかな貴重な人生を使っているのがアホらしくなる。

好きなことをしよう。
いつ死が訪れるかもわからない人生なのだから。

弔問に行った際、枕元には一眼レフのカメラが置かれていた。
この方はカメラが好きだった。
私の写真教室にも来てくれた。
「かさこさんの写真はいいって見せてくれてたんですよ」
とご家族の方が話してくださるのを聞いた。
もっと写真を教えることができれば……。

亡くなった知人の姿を撮影した写真はないかと、
バリから帰国し、あわてて探した。
たった1枚だけ、「カメラと一緒に写してください」
と頼まれて撮影した写真が1枚あった。

せめてもの思い出にとご家族に渡した。
その写真を見るなり、ご家族の方は号泣した。
でもこんな風に言っていた。
「写真が好きで、カメラが好きで、楽しい人生だったと思います」

私もそう思っていた。
好きなことがあるだけで人は輝ける。
人生、楽しくなれる。

たった一度の人生。
いつ死ぬかもわからぬ人生。
イヤなことに膨大な時間を使うより、好きなことをしよう。
心からそう思った。

・旧版「メメント・モリ~死を想え」藤原新也著

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by kasakoblog | 2014-07-15 23:29 | 生き方

好きを仕事にするセルフブランディング&ブログ術を教えるかさこ塾主宰。撮影と執筆をこなすカメラマン&ライター。個人活動紹介冊子=セルフマガジン編集者。心に残るメッセージソングライター。


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